個々は単なる読書記録です。特に紹介したい本はこちらで詳しく説明しています。
mixi に残っていたデータをサルベージしました。
HTML5 の習作です。JSON 形式のデータを読み取って、ソート可能な表としてレンダリングします。
ISBN_10でソートすると出版社別に並びます。
RANKは、逆順にソートされてしまいます。
RANK の基準は次の感じです。5点=蔵書入り、4点=面白い・オススメ、3点=普通、2点=面白いとは思わなかった、1点=途中で止めた。
ISBN_10 | Name | review_date | rank | comment |
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センス・オブ・ワンダー | 2005-10-01 | ★★★★★ | とても薄い。詩の本みたいな感じ。 自然界が驚きに満ちあふれていることを、美しい言葉で語っている。ぜひ子供に読み聞かせたいし、この本に書かれているような感じで子供に接したい。 なぜか、いつも泣ける。この本を読みたくなるときが、そういう美しさに飢えているときだからか。 | |
ハッカーと画家 | 2005-10-02 | ★★★★★ | http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/index-j.htmlでほとんどの全文が読める。 しかし、開発系の仕事をしているなら、ぜひとも手元においておきたい。やる気がなくなったり、発想の転換をしたいときに、開いて、気が向いた章を読むと、なにか気づくことがあるかも。 なにかのプログラム言語を習得していることが望ましいが、プログラマでなくても、半分ぐらいの章の内容は理解できると思う。 エッセイ集なので、章ごとに独立して読める。伝えたい結論に最短で向かっていき、つまらない前振りをしない書き方も読んでいてテンポがいい。 | |
数学の冒険 | 2005-10-02 | ★★★★★ | 数学読み物のなかで、わりと初期に出版されたもの。 基本的には理系(not 数学科)大卒向け。 ブルーバックスとかの数学読み物で、中学生向けに書かれているものは、しばしば見かけるが、それよりも踏み込んだ内容。数学素人の私には、新鮮な内容でとても面白かった。 語り口が軽快なのもよい。 数学読み物が好きだけど、無限とかπとかの話題に飽きた人に。 | |
発想する会社! | 2006-06-16 | ★★★★☆ | デ
ザインファーム IDEO で実際に行われている開発手法が記されている。IDEO
の名前は知らなくても、その製品は見た記憶ある人が多いと思う。例えば PalmV,Microsoft Mouse
など。どれも、使う人の立場に立っていて、従来品の常識にとらわれず、美しい。エンジニアとして、いつかはそのような製品をデザインしてみたいと思うな
ら、この本を見て教えられることはきっと多い。 仕事がつまらない、と思う人も読んでみてもいい。楽しく、活気ある職場で、飛躍的なイノベーションをすごいスピードで行う方法が書かれている。のめり込み癖があるひとは、思わず、家に帰らずに会社に泊まり込んで仕事してしまうかもしれない。 いろいろな制約があって、全部を取り入れることができなくても、部分的には役に立つはずだ。例えば、プロトタイプ主義など。 | |
あなたの機械設計ココが足りない! | 2006-11-06 | ★★★☆☆ | 内容は、家電製品の組み込み機構の設計者が経験したトラブル集、といった感じ。同様の仕事をしている人(とくに経験が浅い人)には非常に役に立つと思う。 機械設計に関する書籍は多いが、次の点であまり満足できるものは無かった。 * 工作機械などの大型機械に関するものが主で、家電製品に組み込まれるような機構に関する書籍が少ない。ソフトウエアでも、パソコンのプログラムと組み込み プログラムがあるのと同様に、機構設計でも、機械設計と組み込み機構は別の制約があり、ノウハウが必要になる。具体的には、コスト、サイズ、精度、加工方 法など、機械設計の手順をそのまま持ってきても役に立たない。組み込み機構(ビデオデッキのテープローディングメカみたいなものを想像してください)は、 従来、日本の家電メーカーなどの内で開発されていたが、その中でノウハウや経験として蓄積されてきて、あまり外に流出していなかったようだ。 * 理論的な整然さを重視して、実際の本音が感じられる書籍が少なかった。この点では、「実際の設計」シリーズ、とくに、よもやま話のコラムが、本音が語られ ていて非常におもしろい。本音が面白い、というのもあるが、設計過程の思考がわかる、という実用上のメリットもある。 本書を読んでいると、そうそ うとうなずく部分、もっと早くに知って入ればと思う部分、こんな罠があるのかと思う部分が多い。小ネタ集なので、実際の設計業務に即効的に役に立つもので はないが、知っておいたら、無用の回り道をしなくて良いことが多くなるだろう。手元においておいて、あと何回か、読み直したい。 定価は2200円だが、1500円ぐらいが適正な気もする。 類 書の、『図面って、どない描くねん!』も同僚が持っていたので、パラパラと見たが、『JISにもとづく機械設計製図便覧』の内容を噛み砕いて解説しただけ のもの、という印象を持った。便覧が読みづらい人の副読本としては良いかもしれないが、結局、そっちを読まなければいけなくなるので、すぐに不要になって しまいそうな気がした。 | |
その数学が戦略を決める | 2008-03-04 | ★★★★☆ | 統計分析を現実世界に応用することについての本。訳は山形浩生。 ワ インの値段の予想は、専門家の蘊蓄よりも回帰式のほうが正しく予測できること、専門家連中は自分の感性にとらわれ、回帰式に従えないこと、などから話がは じまっている。その次は、市場での無作為化実験。ダイレクトメールの文面を替えたらローンの利息が高くても大丈夫なことを実証している話。医者の診断より も診断ソフトを使うほうが誤診が少ないが、ほとんどの医者はそれを受け入れられない話。映画のシナリオも統計分析で利益を最大化するように修正可能、な ど。 本書では「絶対計算」といわれているが、ふつうの統計分析。今風にいえば、データマイニングというのだろうか。 欧米の学者さんが書いてあるだけあって、前半では統計分析の威力が具体例豊富に述べられているが、後半では、その限界や、専門家との共存の方法についても考察されている。 ちょっと漢字が多くて話がくどいと感じる人もいるかもしれないが、おもしろい。 | |
100年の難問はなぜ解けたのか | 2010-05-12 | ★★★★☆ | ポ アンカレ予想と、それを解決したペレルマン博士について追ったTVのドキュメンタリの書籍化。TVが元ネタなので、非常にわかりやすい説明がなされてい る。主題はポアンカレ予想よりもペレルマン博士について。数学者というものを、非常に真剣に理解しようとする姿勢が良い。 | |
昭和に学ぶ eco生活 | 2010-05-12 | ★★★★☆ | 明 治~昭和30年ぐらいの生活を丹念に解説してある本。昔、夏休みに「田舎」に帰ったときの生活と非常に被る。今の生活も、「昭和な生活」をテーマにしてい るので、取り入れられる点は取り入れたい。今のところ、実現できているのは黒電話ぐらいか。火鉢、湯たんぽ、ナイフで鉛筆、竹細工ぐらいはチャレンジした い。 | |
サはサイエンスのサ | 2010-05-12 | ★★★☆☆ | 科学エッセイ。筆者は科学者に属する人ではなく作家に属する人なので、文章は非常に読みやすい。取り扱う話題も、執筆時点で、一般人の興味を引くラインと科学的な先端性のバランスを十分に考えられている。私の嗜好からすればやや一般人向けに過ぎると感じた。 | |
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら | 2010-05-12 | ★★☆☆☆ | ネットで話題になってたので、つい買ってしまった。ストーリーはコジツケにも程がある。勤務先の人事部が言っていることが、ドラッカーの丸写しなので、対策の意味でも、ちょっとは内容を知っておくべきという意味もあった。この本をよめば人事部対策も万全。 | |
ヘッテルとフエーテル | 2010-05-12 | ★★☆☆☆ | ブログっぽい感じであっという間に読み終わってしまった。金融関係のカラクリについて紹介している本だが、こういう本を買ってしまう時点で鴨。 | |
数学ガール 下 | 2010-05-12 | ★★★☆☆ | 上巻を買ってしまったので下巻も購入。ベタベタなストーリーと手書きのノート文字が良い味。数学的な内容は初歩。このマンガに釣られて数学を理解する人っているのだろうか?数学の本を買うフリをして少女漫画を買う言い訳。 | |
とろける鉄工所 | 2010-05-12 | ★★★☆☆ | 工業マンガの中では一番好きな感覚。現場な視点、暖かな視線が良い。アマゾンに勧められて1巻につづき2巻も購入してしまった。 | |
応用待ち行列理論 | 2010-05-21 | ★★★☆☆ | 学術書の入門。来客がなぜ均等に来ないのか、から始まる待ち行列理論の簡単な解説書。啓蒙書ではなく学術書の形をとっているので、文系の人には読むのは難しいかもしれないが、解説は容易で理論理解の役に立つ。 | |
勝つためのゲームの理論 | 2010-05-21 | ★★★☆☆ | ゲー ム理論の基礎。「囚人のジレンマ」について掘り下げているが、ブルーバックスなだけあって、読み易い。「繰り返し囚人のジレンマ」ゲームについて、「裏切 り戦略」が損をして、「しっぺ返し戦略」が最適であることが印象的。「裏切り戦略」は、「クレーマー」や「ゴネ得」と言い換えてもいいかも。 | |
天書の証明 | 2010-12-13 | ★★★★☆ | 絶版なので、アマゾンの中古で、定価以上の値段で購入。本棚に置いておきたかったので。 エルディシュ(シャブ打って定理を証明しまくった数学者)が、気に入りそうな、ステキな証明ばかり集めた本。と説明したら「証明に美しいもヘッタクレも無い」と妻に言われてしまった。 知識をなんとかする、のではなく、酒のツマミに証明を味わうための読みもの。 美しい証明とは、例えば素数が無限にあることの証明、とくに、ユークリッドが与えたもの、とか。 | |
光の鉛筆 | 2011-04-08 | ★★★★★ | よく知られた事実をもとに、仮定をおいて、数式や考察などによって、より高度な事実を説明するというスタイルは定番であるが素晴らしい。 各章独立のエッセイ形式になっていることも読みやすさに一役買っている。 読みやすいだけでなく、触れられている事象についても、光学技術を現代の世の中で実用的に使うための応用技術として、非常に興味深いものばかりである。 なぜ星が見えるかワカル? 空が青くて夕日が赤いのは?たいていの人は説明できると思うけど、では雲が白いのは?数値的に言える? カメラのレンズ設計と望遠鏡と顕微鏡は、同じようにレンズが並んでいるけどどう違うの? 『ロウソクの科学』のような本が好きで、ブルーバックスや新書などの話題に物足りなくなった人は、少なくとも1冊は本棚に並べておいて損は無い本だと思う。 現在、シリーズの1-4があり、1の方がより基礎的である。 取り上げられている題材は、「続」以降の応用光学的なものに比べて、「1」では自然科学的なものも多い。 2の方は、数式が多かったり、解説のスピードが速かったりで、私には付いていきづらい章もあった。3、4は未読。 | |
六甲山―自然環境ウォッチング | 2011-05-08 | ★★★★☆ | 図書館でパラパラと見る。 「総合研究」だけあって、幅広い内容がバランス良くまとまっている。 こんど行くことあれば買うかも。 | |
良いコードを書く技術 | 2011-05-28 | ★★☆☆☆ | シ リーズに良書が多いのと久しぶりにコードを書くようになったので買ってみた。内容は、わざわざ本に書かなくもいいやろ、というような初歩的な内容。ター ゲットとしては、Eclips で Java のネット系のコードを書いているラインのPG といった感じ。最近は Eclips がなんとかしてくるのかもしれないが、Java は記述が野暮ったくて性に合わない。 | |
電通とリクルート | 2011-05-28 | ★★★☆☆ | 昔、
博報堂にいた人が書いた本。前書きに書かれているとおり、広告のことやタイトル2社のこと、というよりは人々の欲望の作られ方、のような内容。全体的に過
去の振り返りが主。これからのことについてはほとんど書かれていないが、今起こっていることも、しょせん、過去の繰り返しであることが、逆に良くわかる。 電通については良くわからないが、リクルートは知人が入社してたことがある。そこから聞く話と比べたら、本書に書かれている内容は掘り下げ方が少ないように思った。 広告会社でメディアについて研究していた人が書いただけあって、読み易いし、内容は新書というフォーマットにマッチしている。ターゲットは40代?同世代、同時代体験を期待するような昔話が多い。 | |
子どもが体験するべき50の危険なこと | 2011-05-28 | ★★★☆☆ | Make:
ということで楽しみに新刊を買ったが、内容は掘り下げ不足。とくにビジュアル不足で子供の興味を引くような感じにはなっていない。20に絞っても良かった
のでは。内容自体は「私が昔した50の危険なこと」なので、やってみせることや注意するべき点などは常識的な記述である。こういったことは、わざわざさせ
るのではなく、止めても勝手にやるもんだ、というような気がしないでもないが。やはり今の時代、安全第一なのだろう。 なぜか、オライリーのコーナーではなく育児書のコーナーにあったので、探す人は注意。 | |
論理少女 | 2011-06-18 | ★★★☆☆ | 論理パズルを題材にした漫画。 パズルレベルとしては子供でも楽しめるレベルだが、設定とストーリーがベタすぎて、ターゲット不明瞭。 これもブックオフ行きか。 | |
トランジスタティーセット | 2011-06-18 | ★★★☆☆ | 電子部品街としての秋葉原を懐かしむ同人コミック。 秋月とか千石とかラジオ会館とか好きな人は共感できるかも。 でもストーリーはオタクメイド喫茶風。 とりあえず本棚にキープ。続刊買うかは微妙なライン。 | |
ベッドルームで群論を | 2011-06-18 | ★★★★☆ | サイエンティフィックアメリカンとかマーチン・ガートナーとか好きな人ならおもしろく読めると思う。 数学エッセイの分類されるのかもしれないが、筆者がコンピュータを使って数学的実験を行うのを読者が追体験するスタイル。数式を追う必要もない。 | |
今この世界を生きているあなたのためのサイエンス | 2011-08-03 | ★★★★☆ | 1巻と2巻を購入。 とてもわかりやすい。時事問題(アメリカを中心とした)を、政治を切り離した科学の視点から解説した本。私もときどきこういったことを質問されるのだが(こう見えても元エンジニア)、だいたいこの本のほうがわかりやすくまとまっている。 信 じられないかもしれないが、勤務先で新商品アイデア出しとかすると「テレビのリモコンにGPS付けとくと、どこいったかわからない時にケータイで探すこと ができるから便利じゃね?こんなアイデア思いつくオレ天才!開発部門ですぐに商品化させよう!!」とか何回も聞いた。そういった人に科学的常識をわかりや すく解説してくれる本(ただし向上心がある場合に限る)。 ハードカバーにしては安めの1500円×2。内容も軽いので相応か。時事的な話題なので、考えかたは有効であるにしても10年後には古くなってるかも。 何度か自分で読み返すかもしれないですが、読みたい方、お譲りします。 何点か注意。 * 筆者は政治から中立な科学者たろうとしているが、日本にいる私から見ると、アメリカの科学者という周囲環境の影響からは逃れられないでいると感じた。話題の選び方や、中立と感じる立ち位置のドリフトなどについて。 * 本書は、フクシマ以前に書かれている。※3.11震災以前ではなく。 * 最新の科学的見解が反映されていない。チェルノブイリの弱性放射線の20年後の影響については、本書では「わからない」と正直に書かれているが、最近の研 究では有意差があるデータも示されていると思う。これは筆者の怠慢ではなく、疫学的調査に非常に時間がかかるためである。 * 宇宙開発の有人飛行について、科学的価値は少ないと論じられている。有人宇宙飛行によって得られるものは、科学的価値ではなく、夢と感動であることについてもぜひ論じて欲しかった。当然、本書で述べられているように、危険性についても正しく公表されるべきであるが。 * エコ関係のところは、物理的視点よりも執筆時点での科学技術に基づいている。科学技術は物理学よりも進歩が早いので、記述内容も古くなりやすい。せめて、科学技術の進歩を予測したかたちで書いてあれば長持ちしただろう。 | |
楽しい気象観察図鑑 | 2011-10-30 | ★★★★☆ | 写真が豊富、原理の解説も丁寧、扱う対象も幅広い。 この手の本の入門としておすすめできる。 | |
写真ルポ イマドキの野生動物 | 2012-06-02 | ★★★★☆ | 野 生動物が人里に進出してきている話。人里や都会での手軽な「自然」観察のネタとして購入。実際は、40年にわたるヒトと野生動物の関係の記録だった。とは いえ、観察のポイントや写真といった点、自然保護や動物とのかかわりなどの点、長年観察のを続けた筆者ならではのものが満載なことはまちがいない。ネイ チャー系の出版社ではなく農業系の出版社であることも注目。 | |
自然界の秘められたデザイン | 2012-06-02 | ★★★★☆ | イアン・スチュアート好きなら楽しめる。解説レベルは、彼の著作の中では一般人向け。小学校高学年レベル。数学的記述は少ないが自然科学についての記述が多い。 扱われている話題は、こういうことに興味を持っている人なら知っていることが多いが分かりやすくていねいな解説には書物として価値がある。 | |
新白河原人 | 2012-06-02 | ★★★★☆ | アウトドア好きな人なひとは気に入ると思う。便利を追い求めるよりも自分でなんとかできる範囲やってく方針はとても共感できる。雑誌連載なので内容は軽い。ハードカバーだが、軽くて分厚い紙。価格に見合うかといえば微妙。 | |
重力とは何か | 2012-08-24 | ★★★★☆ | 大栗先生による解説。相対性理論から越弦理論まで、最先端の研究者自身が数式を全く使わずに新書一冊で解説するという(挿絵も自筆)それだけで驚異。 例え話や思考実験による平易な解説だが、正確でゴマカシが全く無いところがすばらしい。最新のLHCでのヒッグス粒子発見にも触れられている。 話の密度が高くスピードが早いのでていねいに読む必要がある。数式を使っていないので定量姓がなく、腑に落ちる感があまりなかったのが残念だ。 これから一歩進むと『素粒子論のランドスケープ』になる。そちらは、専門書並みに数式が登場している。 | |
理系の子 | 2012-08-24 | ★★★☆☆ | 私もこれほどではなかったが共感できる内容が豊富。 技術詳細には触れられておらず、人物像に焦点をあてた読み物であるが、読み物としてストーリーがきちんと作られている。 アメリカの教育事情について触れられている箇所もあるがそれ以上の予備知識(たとえば『ハッカーと画家』の「どうしてオタクはもてないか」)があるとなおよい。 訳が変な箇所が散見される。 | |
ヤモリの指から不思議なテープ | 2012-08-24 | ★★★★★ | 子
供向けの記述(ふりがな付き)になっているが、わりと新しい科学的な知見を可能な限り正確に説明して、それを応用した商品開発のストーリが広範囲に列挙さ
れている。ナノテクベースのものが多いが、ミウラ折りなどのマクロ的なものもある。新刊なので図書館に入るのを待たずに衝動買いしたが、図書館にも入って
いた。 子供向けとバカにせず、商品開発をする人は発想法として読んでおいて損は無いはず。 | |
あかりと照明のサイエンス | 2012-08-24 | ★★★★☆ | めちゃくちゃ分かりやすい。私も同じようなテーマでウェブページを書いたことがあるのだが、説明したい内容はほぼ同じ。中身については理解していることなので、後は表現の問題。 この著者の説明や興味ある分野に共感できるので、別の著作も読みたくなる。しかし、知識内容の深さは感じられなかったので買うことはないかな。 | |
人工衛星の“なぜ”を科学する | 2012-11-02 | ★★★★☆ | 新・ひみつシリーズの大人向け。NECの中の人が書いており、新しい技術に基づいている。 | |
無限と連続 | 2012-11-02 | ★★★★☆ | 無 限、群、位相空間、非ユークリッド幾何学など、数学啓蒙書でよく取り上げられるテーマに関する遠山啓による著書。類書に比べて、最も短く最もわかりやす く、深さと広がりをもっている、といってよい。ゴールに向かって最短距離で急降下する話の進め方、適切な例示、一般化による広がりは数学において最も味わ うことができる。 | |
俺に似たひと | 2012-11-02 | ★★★★☆ | 図書館で借りたが、次も予約が詰まっている。どこかで紹介されていたのだろうか? 内容は、介護ノンフィクション。長男業務があるひとは必読だと思う。だれにでも近々訪れる未来。もう一度借りるのはしんどそうなので、買っておくべきか。 | |
益川さん、むじな沢で物理を語り合う | 2012-11-02 | ★★★☆☆ | とても読み易くまとまっているが内容は濃く、ペラペラとは読めない。図書館の本なので何度か借りて読み込んで見よう。 | |
創造学のすすめ | 2012-11-02 | ★★☆☆☆ | 筆者の従来の著作のうちタイトルに沿う部分を一般人向けにまとめたもの。「実際の設計」シリーズを読んでいれば、改めて読むべき所は少ない。 | |
Bugハンター日記 | 2012-11-02 | ★★★★☆ | いわゆる「悪用厳禁」の類いなのだが、内容は技術的にしっかりしており、臨場感あふれる記述が楽しめる。しばらく16進とかアセンブラとか読んでなかったので、最初はけっこうしんどかった。 | |
「機械工学」のキホン | 2012-11-02 | ★★★☆☆ | 網羅的で内容も正確。かつ非常に読みやすい。「機械設計製図」の副読本に。 オッサンも復習用に。 「イチバンやさしい理工系」シリーズに興味が出てきた。 | |
デジタルカメラによる空の写真の撮り方 | 2012-11-09 | ★★★★☆ | この著者がこのテーマについて書いて、外れるわけがない。 | |
旅行者の朝食 | 2013-01-26 | ★★★☆☆ | 主にロシア食生活に関するエッセイ集。語り口のテンポが良い。これほどまでに食べ物に執着できると楽しいだろうな。 | |
美の幾何学 | 2013-01-26 | ★★★☆☆ | 主に対称性幾何学に関する楽しい雑談。初出が1979年ということで時代を感じさせる。たとえば、準結晶はまだ発見されていない。 | |
シャンタラム | 2013-01-26 | ★★★★☆ | <下> 前 にもリストアップしたが、やっと読了。特に下巻は伏線の回収が多すぎて、前に読んだ詳細を思い出しながら。こういうのこそ、Kindle に向いている、と思ったらまだ Kindle 化されていないみたい。とてもおもしろかった。映画にはならないのかな?旅行のともに。インドに行くならなおさら。 | |
数学で生命の謎を解く | 2013-01-26 | ★★★★☆ | イアン・スチュアート。品質は高く安定している。内容的に半分ぐらい(とくに前半部分)はあまり数学的要素は少なく、どこかで聞いたような話だった。残り半分は楽しめる内容があるように思う。 | |
良いトレーニング、無駄なトレーニング | 2013-01-26 | ★★★★☆ | アマゾンのほしい物リストに残っている。本屋でペラペラみてみたところ、かなりわかりやすく、最新のエビデンスをモトに書かれているように感じた。引き続きリスト残留。 | |
はみだしっ子 | 2013-01-26 | ★★★☆☆ | 図書館にあったので久しぶりに再読。 | |
失敗の科学 | 2013-01-26 | ★☆☆☆☆ | 掘り下げが浅い。実際の設計研究会とは違う視点だが、ネットや既存図書に負けているのでは、コメントしづらい。 | |
スパイス、爆薬、医薬品 | 2013-01-26 | ★★☆☆☆ | いかにも『銃、病原菌、鉄』のパクリ。掘り下げも浅く、ネタに新鮮味が少ない。「有機化学美術館」のほうがおもしろい。化学好きがパロディとして楽しむ程度。 | |
一流選手の動きはなぜ美しいのか | 2013-01-26 | ★★☆☆☆ | 前半は、感覚と実際の動きのズレに関して。大学時代に考えていたこととほぼ同じで共感できる。後半は、内旋・外旋など著者の持論を展開。 | |
銃・病原菌・鉄 | 2013-02-10 | ★★★★☆ | 感想を書き忘れていた。 とても面白い。文章に説得力があるし、今までに無かった見方を出きる。 文明はなぜ発生したのか?それと同時に、なぜ、他の場所で発生しなかったのか?について、論理的な展開を見せる。 人 類はアフリカで発生し、地球上に分布域を広げ、進化をし、移動力を獲得する。ヨーロッパで進化した人類とオーストラリアで進化した人類が出会い、ヨーロッ パ人が圧勝する。どこでこんなに差がついたのか?根源的には、ユーラシア大陸が東西に長かったから、というところに行き着く。 ぐらいまでは書いてもネタバレにはならないだろう。 著者が西欧人なので東洋に関する記述は少ないのだが、中国と日本の関係も、地理的要因に強く左右されていることがわかる。 | |
追い風ライダー | 2013-03-10 | ★★★★★ | 自転車にのっていたことがあれば、あるある、の連続。文章のリズムもよく共感できる。 紀行やエッセイではなく、最後はちゃんと小説になってストーリーが語られている。 図書館で借りて読んだけど、本棚入り決定。 | |
暦の科学 | 2013-03-10 | ★★★☆☆ | 図
書館で検索したら2冊あったが、こちらの著者の方。とても分かりやすく、広い範囲をカバーしている。暦のおもしろいところは、古代からの天文学、数学、科
学の蓄積であると同時に、人々の生活や歴史の蓄積であること。そして、科学の面では、そのほとんどが、自分自身の手で検証可能であるということ。スマート
ホンもインターネットも電池さえなくても、日常の暮らしで「なぜ」を突き詰めることによって、太陽年を正確に計測し、日食を予測することができるのだ。 同じように、気象光学現象も興味深い。 たまに空を見上げるだけの楽しみぐらい、あってもいいじゃないか。 | |
私の手が語る | 2013-03-10 | ★★★☆☆ | 随想録。よく、理想の経営者などで名前が上がっている。私もこういう人と働きたいと思う。もちろん、お会いしたことなどない。しかし、会社を訪問したときに受ける印象は、さまざまな書物で語られる筆者の考えそのままであることは驚きだ。 本 書で最もすばらしいのはタイトル。手を動かして自分で考える、経験を大切にすることはとても共感できる。一方、時代に会わない部分もある。たとえば、就労 年齢が増えることや化石燃料の枯渇に関しては古さを感じる。なんせ、筆者が社長職を退いたのは私が生まれた次の年だ。 | |
ワーク・シフト | 2013-03-10 | ★★★☆☆ | 著 者が女性で、ワタシはこういう生き方がすばらしいと思っている、というのがバックグラウンドのずーっと流れているのが、ときおり集中力をそぐ。論点は厳選 されておりそれに沿ったストーリーが繰り返し展開されているので読みやすい。本書の意図どおりの、将来の自分や子供の働き方を考えるきっかけ、だけでな く、未来予想本としても楽しめる。 | |
ビジネスモデルイノベーション | 2013-03-10 | ★★★☆☆ | 久しぶりのビジネス書。しかも自腹。図書館本に追われて積まれていたが読了。 立 ち読みしてたら、ゴーンさんのインタビューに引かれて購入。文章は、漢字が多く文体が堅いので読みにくい。インタビューのほかに、ビジネスモデルキャンバ スの具体例がいくつかあったこと、「駅探」が筆者らのファンドのMBOによって東芝から独立した話、などが興味深かった。 残念ながら、筆者らの考えを述べている部分はあまりおもしろくなかった。 | |
マイクロセンサ工学 | 2013-03-10 | ★★★☆☆ | 網羅的に、適度な分量に、よくまとまっている。復習、または、アイデアの種として。アナログエンジニア氏の名前が著者の一人にあがっていた。 | |
リーマン予想の探求 | 2013-03-10 | ★★☆☆☆ | 関連する話題を広く分かりやすく集めているが、結果の紹介ばかりで、論理展開が全く追えなかった。もしかして、世間の人はこのスピード、省略具合で式展開されてもついて行けるのか?巻末の参考文献からしてきっとそうなのだろう。 | |
ベイジン | 2013-04-06 | ★★☆☆☆ | 中国で原発が暴走するフィクション。FUKUSHIMA以前に書かれているのは注目スべきだ。構想はよいのだが、全編にサラリーマン小説っぽさがあふれていて胸焼けした。「島耕作」みたいな。 | |
新しい市場のつくりかた | 2013-04-06 | ★★★★☆ | タイトルどおりのよくある話。本書の特徴はその読み易さ、分かりやすさにある。類書の中では一番最初としてお薦めできる。 | |
すばらしい新世界 | 2013-04-06 | ★★★☆☆ | 快 楽によって管理されて入る未来を描いたディストピア小説。監視によって管理されて入る未来を描いた1984と対象的である。今の時代に読むことは思想的に は意味があるかもしれない(1984 は IBM による支配、すばらしい新世界は Apple による支配を表す)が、正直、物語としては、とくにおもしろくもない。 | |
第3・光の鉛筆 | 2013-04-06 | ★★★★☆ | 一 つの章が長くなり、数式が多くなり、内容的にも重厚になっている。そのぶん、章構成も関連性に考慮されている。相変わらず名著である。ピックアップすると すれば、[8]ブロッケンの妖怪、[12]双眼鏡の倍率と視力向上 などは、第1、続、の読者からすれば分かりやすいと思う。[29]多重散乱:濡れた砂 と洗い髪の光学 は「なぜ砂が濡れると色が黒くなるの?」という子供の疑問にも答えることができる。 | |
なぜ人は走るのか | 2013-05-11 | ★☆☆☆☆ | タイトルだけで図書館で借りてみた。 結局、歴史書。走ること自体を掘り下げたものでは無かった。 | |
乙嫁語り | 2013-05-11 | ★★★★★ | 絵、キャラクターともに最高。シルクロードに行きたい。 | |
冷たい方程式 | 2013-05-11 | ★★☆☆☆ | 短編集。玉石混淆。 おもしろかったのは、信念、冷たい方程式、みにくい妹、ハウ=2 | |
数学は科学の女王にして奴隷 | 2013-05-11 | ★★★☆☆ | 古典的名著。今よむと古さを感じることもあるが、読んでおいて損は無い。 | |
文明崩壊 | 2013-05-11 | ★★★★☆ | 『銃・病原菌・鉄』ほどは面白くなかった。しかし、現代の環境問題を考えるためには、具体的なデータと考察が述べられており参考になる。 下 巻にある日本の江戸時代に関する記述は大変興味深い。日本の歴史に関しては、当然、これまでに何度も目にしているのだが、西洋の文化人類学視点、社会経済 視点で記述すると、こんなにも違うのかと驚く。中国に関する話も現代の環境問題の定量化としてよいまとめとなる。壊滅を招く共有地の悲劇についても、日本 漁業の乱獲や高齢化社会と北欧の管理漁業や福祉政策との対比がわかりやすい例だが、これについても言及していてほしかった。 些細なことだが、単位系がヤードポンド法でわかり難い。意味を変えない範囲で翻訳時に修正するべきだろう。 | |
数学的思考法 | 2013-05-11 | ★★☆☆☆ | 『分数ができない大学生』と論旨はほとんど同じ。 インド式 vs マスコミ みたいな感じ。数学的思考法を知るための本というよりは数学的思考法に対する「世間」の見方を知る本。 | |
人民は弱し官吏は強し | 2013-06-01 | ★★★★☆ | ショートショートではない。SFでもない。ノンフィクション、しかも筆者の実父。製薬物語でもある。とても面白い。しかし、現実のビジネス会社には主人公のような人はごくわずか。他人事のフィクションにしか見えないのが悲しい。そして役所は相も変わらず。 | |
「豊かな地域」はどこがちがうのか | 2013-06-01 | ★★☆☆☆ | 地域の人口動態を分析した本。 | |
JAPANESE MAKERS | 2013-06-01 | ★★★★☆ | 中身は、みなさんにはおなじみの話。作者にていねいに取材して、一冊の本にまとまっているのがこの本の価値。 | |
おれに関する噂 | 2013-06-01 | ★★☆☆☆ | あいかわらず面白いし。しかし背景設定が気になる。会社、通勤、職場の人間、家庭、マイホーム。昭和のサラリーマンとはこういうものだったのだ。 ところで、なんでこの本が、私の「読むリスト」に入っていたのだろう? | |
リバース・イノベーション | 2013-07-14 | ★★★☆☆ | 一 言で言えば、GEでポータブル超音波診断装置を作った話。同じことが繰り返し語られている。もっと薄く安くできるはず。表題のことよりも、社内での新規事 業の立ち上げ方、という一般論、およびそれの事例集として読める。実際に、自分が新興国(タイとか)に行って仕事をするか、(衰退する)国内で生き延びれ る仕事をするか。 | |
われ敗れたり | 2013-07-14 | ★★★★☆ | 米長 vs ボンクラーズ 電王戦の話。とても面白くて読みやすい。将棋は、コマの動かし方を知っている程度なので、棋譜を追ったり考えたりはしないのでペラペラと読んだ。それでも、対戦に臨む心構えについての話は十分に楽しめる。 | |
銃の科学 | 2013-07-14 | ★★★☆☆ | 同じく図書館で。図版が多くパラパラ読めた。機械工学の、ひとつの極値ではある。 エアライフルで狩猟は面白そうだ。 | |
おもてなしの経営学 | 2013-07-14 | ★★☆☆☆ | 図書館で見かけたので。ブログのまんまなので、そっちを読んでいれば、改めて読む必要は無いでしょう。 | |
強い力と弱い力 | 2013-07-14 | ★★★★☆ | 同じく、数式を使わない本。大栗先生の文章の明快さはすばらしすぎる。真に理解し、ごまかしや省略がなく、適切な例えを用い、かつ、明快な文章である。 いちど、朝日カルチャーセンターの公演も聞きに行きたい。 http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=212760 図書館で借りて読んだが、『重力とは何か』と合わせて本棚の備えておくべきだろう。 | |
ビールびんの中の雲 | 2013-07-14 | ★★★★☆ | 主
に気象関係の「ろうそくの科学」。科学的に正確なことを主眼に、数式無しで、気象に関連する物理現象を解説する、という本。大学文系講座。科学的に妥協し
ない、という姿勢がとても好ましい。扱っている内容も身近で追試が行い易い。数式を使わないということは、理系人間にとっては、かえってややこしさを増し
ているように思う場面も多い。MIT物理教室の番組があったが、まさしくそんな感じ。 例えば、ビールの栓を開けたときに立ち上る煙の正体は?ビールは黄色いのに泡が白いのは? とても面白い本なのだが、アマゾンレビューを見ても、ほとんど世の中に知られていないのが残念だ。 | |
ナイトウォッチ 天体観測実践ガイド | 2013-08-11 | ★★★★☆ | 前にも書いた気がするが、残っていない。 星空観察ガイドの入門レベルの決定版。だいたい星座がわかってきて、双眼鏡や望遠鏡を買ったり、撮影をはじめたりした人向け。 今年の墓参りのときに田舎で星が見れたらいいな。 | |
子どもの心のコーチング | 2013-08-11 | ★★☆☆☆ | お父さん編も。とあるブログで進められていたので。勤務先でコーチングがブームになっているのもあるし。考えなおすきっかけにはなるが、買ってまで読むコストパフォーマンスは感じなかった。 | |
ソフト・エッジ | 2013-08-11 | ★★☆☆☆ | 社会とかかわりが深くなって来たソフトウエアの本質を、正確に、分かりやすい文章で、新書としてまとめた。内容の正確さ、文章の分かりやすさは保証できる。しかし、易しく書こうとも、内容自体が難しいので、想定読者が正しく理解できるかは疑問である。 | |
シークレット・レース | 2013-08-11 | ★★★☆☆ | 内容は良く知られているとおり。ドキュメンタリーとして臨場感たっぷりに、努めて正確であろうと書かれていて面白い。 | |
麻酔科医ハナ | 2013-08-11 | ★★★☆☆ | 現場の悲哀がよく表現されていて面白い。 医療系なマニアックさも面白いが医療系でなくても現場にいるヒトなら楽しめると思う。 | |
日本人の英語 | 2013-08-11 | ★★★☆☆ | 日本人には理解が難しい、冠詞、単複、前置詞などについての解説書。 中学生の時に読んでいたら、これほどまでに英語に対して苦手意識を持たなかったかも。 | |
被写体別自然撮影マニュアル | 2013-08-11 | ★★★☆☆ | レンズ、絞り、シャッター速度のデータがついた作例集。入門としてはとても分かりやすい。 | |
Mad Science | 2013-08-11 | ★★★☆☆ | 相 変わらず O'reilly の編集は読みにくい。そして、例によって、通常よりもかなり多めの知識が詰め込まれている。質的にも、私が知らなかったようなものがかなり含まれているの で、マニアックである。演出も十分だが、日本の狭い自宅でやってみようとするには危険すぎる実験が多い(街から外れた納屋が必要なレベル)。 | |
数の世界 | 2013-09-07 | ★★★★☆ | 安心のイアン・スチュアート。 内容はフィボナッチ数列など、よくある話であるが、表現が文学を借りたり、会話調なところが目新しいという事だろうか。細部まで凝った文章で訳注が多い。 | |
僕が2ちゃんねるを捨てた理由 | 2013-09-07 | ★★☆☆☆ | 図書館でなぜか手に取ってしまった。やっぱり既読だった。 相変わらずひろゆき節である。 読書メモも溜まってきたので、整理せんとあかんな。 | |
宇宙飛行士選抜試験 | 2013-09-07 | ★★★★★ | リアル『宇宙兄弟』。宇宙飛行士の選抜試験を通してそれぞれの候補者の人間を描き出すという典型的なドキュメンタリーの手法。TV番組の書籍化。感動して思わず泣けるシーンもあるし、自分の仕事ぶりを反省できる記述もたくさん。 図書館で借りて読んだけど、本棚入り。 | |
医薬品クライシス | 2013-09-07 | ★★★☆☆ | 有 機化学美術館で知られる著者による業界実体験記。文章の調子や内容はブログのとおりなのだが、ひとつのテーマについてまとまって書かれているので読みやす い。あくまで研究者目線に徹して書かれているので、新薬開発の難しさとそれに対する経営陣や世間の無理解、というのが基本線。新薬開発に限らず開発一般に ついても言えるが、自称「開発」は新薬ほど難しくは無いケースがほとんどだろう。仕様書がなければ開発できない、とか、アホかバカかと。 | |
鳥類学者 無謀にも恐竜を語る | 2013-09-07 | ★★★★☆ | こ
の本の面白さのかなりの部分はその語り口にある。ネタや突っ込みどころ満載で饒舌である。これは、好きな人と嫌いな人が出てくるかも。それ以外に、わりと
最近の研究成果をもとにした、研究者自身によるライブ感あふれる語りであることも面白い。この点は誰でも面白いと思えるだろう。 大栗先生の著作もそうだし、解説者による著作だけでなく、最先端の研究者自身による著作が増えている傾向を感じる。とても良いことだし、面白い本が多い。 | |
シンメトリー | 2013-10-10 | ★★☆☆☆ | 同 様の主題の本は何冊もあるが、ヘルマン・ヴァイル(遠山啓訳)の古典。図書館で借りたら、アーカイブの中から出てきた。貸出カードがある時代の本。難解で ある。なにより、最近の本より、例示や論述の展開がこなれていない。こういう分野がある、ということを本書が示し、より良い解説をたくさんの人が試みた結 果が、最新の本に反映されているのだろう。逆の意味で進歩を感じる本だ。 | |
あおぞらビール | 2013-10-10 | ★★★★★ | 通勤電車の中で読んで、思わず吹き出しそうになったり、ニヤケ顔になったり、非常に困った本だ。 | |
MAKERS | 2013-10-10 | ★★★★☆ | 読むのは初めてだが、内容については各所で語られているので、だいたい理解できる話。 私自身としても、個人のものづくりが中規模なビジネスになっていって、老後をそれで過ごせればよいな、と漠然と考えていたところなので、それを具体的に書いてある本書は参考になる。とりあえず、3Dプリンタを使ってなにか作るプロジェクトは、早急に再始動したいところた。 以下もあわせて。 http://anoda.cocolog-nifty.com/mad/2013/09/makers-6c5d.html | |
アマゾンの秘密 | 2013-10-10 | ★☆☆☆☆ | 自分の経験を語る系のビジネス書。そう書いてしまうと、まったくつまらなそうに見える。 最終章の、創世記アマゾンのハッカー風味あふれる社風については、あちこちで語られることもあって興味深く読めた。 | |
これが物理学だ! | 2013-10-10 | ★★★★☆ | テレビでやっていた、MITの物理基礎講座の書籍版。さらに、教授の専門であるX線天文学の話や、物理を教えるということについての章が付加されている。本書でも述べられているように、物理を学ぶことで、モノのリクツが解ることはとても楽しい。 子供たちも、今は理科が好きと言っているが、現在は単発的な雑学の寄せ集めに過ぎない。物事を系統だてて理解し、自分で考えるように導くことはできるのだろうか? | |
BORN TO RUN | 2013-10-10 | ★★★★☆ | フォアフット(ベアフット)走法のルーツ、と紹介されることが多い。 ト レラン、ウルトラという競技でのドラマ、それと、メキシコの山奥に住み、走ることが生活のあらゆる場面に組み込まれているタラウマラ族の話が中心。本来は 走ることに関する本なのだが、タラウマラ族の住むメキシコの銅峡谷というのがどういう環境なのか、凄さが描写されているがどういうものかイマイチイメージ できなかった。 風景だけでなく、登場人物も魅力的なのだが、写真が全くないのが残念だ。 これが一番イメージわく。グランドキャニオンをスケールアウトしたようなものか。 http://matome.naver.jp/odai/2128339089586418401 地形や人物を通して描かれるのが、走ることの素晴らしさだ。抗鬱には有酸素運動が良いらしい。実感している。 日本にいると実感できないが、アメリカ現代社会の批判みたいな視点も多い。元自転車乗りとしてもランナーとしても、やって来たことを振り返って、どうしようかを考える刺激になることは確かだ。 分量があるし、予約も詰まっているので図書館で借りる時は計画的に。 | |
Cycling science | 2013-11-08 | ★★★★☆ | 幅を広げ過ぎて、こういうのを読むサイクリストがあまり興味が無い記事で、せっかくの濃さが薄まってしまったように感じる。 アングロサクソン人は、何でも数値化して優劣を付けなければ気が済まないのか。随所にボードマン贔屓が出てくるのがイギリス人っぽい。 | |
Photoshop Elementsではじめる天体画像処理 | 2013-11-08 | ★★★★☆ | こ
ういうハウツー本は、図書館で借りて覚えるのではなく、作業の隣においておくべきもの。Photoshop LE
にドップリ依存したハウツー本なのだが、gimp
でどこまで対抗できるのだろうか?天体写真はレタッチをして当然、という感じなので、そのテクニックは身につけたいものだ。多数枚合成の素材を撮影してい
ろいろトライしてみたい。 デジカメの高感度化と画像処理の高性能化が天体写真を手が届くものにした。 | |
たのしいインフォグラフィック入門 | 2013-11-08 | ★★★☆☆ | あまりにもパラパラと読めてしまって、読後感が無い。一目でわかるのがインフォグラフィックスなのだが、わかりすぎるのも面白くないのだろうか。 | |
電卓のデザイン | 2013-11-08 | ★★★☆☆ | これを見ていたら、さらに、ブラウンの電卓と、カシオの最薄カード電卓と、ソニーのICC-500が欲しくなってきた。ブラウンの電卓は尊敬する「おっさんデザイナー」も激称愛用している。 | |
愛しの昭和の計算道具 | 2013-11-08 | ★★★☆☆ | う
ちにある計算道具=算盤(四ツ玉)、計算尺、カシオミニ、HP-35、HP-15C、HP-16C、WP-34s、カシオの普通の関数電卓。あとはタイ
ガー計算機があれば、ほぼコンプリート、と思っていたら。加算器なる道具が紹介されていたり。興味の範囲が同じなので楽しく読めた。 タイガー計算機は、いつか買う予定。希少品というわけではなく、ヤフオクにもけっこう出品されているが、動作保証となるとそれなりの値段がする。むしろ、レーザカッターでDIYして遊ぶネタ、というのが適切だろうか。 東海大学ということで、関数電卓マニアさんかと思ったら、別人だった。 | |
微生物ハンター、深海を行く | 2013-11-08 | ★★★☆☆ | ニ コ生「しんかい6500」でおなじみ、さかなクンではなく、しんかいクンとも言うべき、ハイテンション深海ラバーの筆者による、研究者の人生双六の自叙 伝。研究者というものの人生がよくわかる。私は研究者ではないが、研究者の道を進む可能性がある若者は、ぜひ読んでおきましょう。 | |
単純な脳、複雑な「私」 | 2013-11-08 | ★★★☆☆ | 現役研究者が語る。認知科学に関する本は何冊か読んだことがあり、『Mind Hacks』などで知っているネタが半分ぐらいあったが、密度、スピード、鮮度、リアリティが凄い。動画とかもあるので、パソコンを手元に置きながら読むべき。 ライフゲームに関して一章が割かれている。筆者は脳との類似性を主張しているがそれには同意できなかった。私には、どちらも数学的な構造の別の現れ方で、「信じたがる脳」的なパターン認識の現れだと思った。 | |
日本列島 奇跡の大自然 | 2013-11-08 | ★★★★☆ | 見慣れている日本の自然が、世界的に特異に優れていることを紹介する。 中緯度地域では稀な多雨。世界で五指に入る森林率。多様な樹木からなる森林(普通の森林は単一種からなる)。固有種の数はガラパゴスを越える(赤トンボは日本固有種)。北限の猿、珊瑚。南限の流氷。など。 | |
なつのロケット | 2013-11-08 | ★★★★★ | すでに上でネタバレしているが、小学生がロケットを作って打ち上げると言う話。 そのロケットの基本設計は、実際の宇宙機エンジニアが設計しており、ここまで簡略化すれば本当にできるかも、というリアリティが、本作品の肝である。 http://anoda.web.fc2.com/oldpage/space/mlab11/mlab11.htm このページの末尾に、液体酸素は危険だ、と書かれている。確かに危険だ。しかし、オヤジ連はそれでDIYしている。悪用厳禁程度に思って、気を付けて使おう。 | |
宇宙に本当に行きたい人のためのロケット開発入門 | 2013-11-08 | ★★★★☆ | 「実録なつのロケット団」のサブタイトルのほうがピッタリ。 『なつのロケット』という、小学生がロケットを作って打ち上げる、というマンガがあり、それに触発されたオヤジがロケットを作って打ち上げる、というノンフィククション。 まだ、衛星軌道に乗っていないのと、徐々にオヤジ達の夢から若手を育成しつつの事業化にフェーズが移ってきているのが、書籍化のタイミングと、本書から感じる「不完全燃焼」的なコストパフォーマンスの由来だろうか。 元ネタともいえる小説『夏のロケット』との三部作で。ルーツは『オネアミスの翼』まで遡るのだろうか、それとも普遍的願望なのだろうか。 | |
大栗先生の超弦理論入門 | 2013-11-08 | ★★★★☆ | 大栗先生による。とても分かりやすい。次元が確定する話とか、ゲージ対称性の話とか、単語や結果だけは聞いていたことが、中身のストーリーについても少しだけ理解が進んだのは嬉しい。 |