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(2003/11/16)
ディスプレイ
ユーザインターフェイス「キーボード、マウス、ディスプレイ」の一角をなす、重要パーツです。
これまでは、iiyama の 17インチ CRT A702H (フルフラット ダイヤモンドトロン)を使っていました。下に書いてある、重視するポイントのとおり、購入当時(1999年)は 1280x1024 のLCDは10万ぐらいしていて、とても手が出なかったのです。そんななか、A702H は、ダイアモンドトロンのフラット CRT の中では比較的低コストなため、これを購入しました。価格相応の性能は出していたと思います。ところが、最近、ピンぼけと画面のゆがみが出できだしたので、これを機にLCDに買い換えることにしました。2003年では、液晶テレビ、1024x768 のLCD の急速な普及のおかげで、背伸びすればやっとこさ手がでる 6万円で1280x1024 の LCD が購入できるようになってきていました。
重視するポイントは、次のとおり。
- 解像度は 1280x1024 必須。
横80文字、縦50文字の画面を、左右に並べて開くため、必須です。勤務先で使っているような、1024x768 の LCD で妥協するわけにはいきません。
- 色再現性が良いこと。
デジカメの写真をレタッチするので、色再現性が良いことが必要です。
- 悔いを残さないこと。
なにぶん、高価な買い物なので、、、
いろいろとネットや雑誌で情報を集めた結果、Nanao の L567-R にしました。機種選定のポイントは次のとおり。
- ◎◎ 日立 Super-IPS パネル採用による高い色再現性。
パネルの種類は何であれ、ディザリングによる疑似フルカラーのパネルや、視野角が狭いパネルは絶対にやめておく方がいい。暗いシーン、明るいシーンを横の方から見て自然に見えるのが良いパネル。店頭では輝度最大にしているので、明るいのがきれいに見えて良い印象をもつかもしれないけど、自分の部屋で使う時には、輝度は下げなければまぶしいので、メニューを調整して輝度を下げて確認することも必要。FRCによる疑似カラーは、私は問題無いと考える。問題視する人もいる。コントラスト比、応答速度は重視しなかった。DVD再生では、現行製品は最低ランク以外では、どれも問題無いレベルに達していると考えられるからである。ゲーマーは応答速度を重視する人がいるかもしれない。
- ◎ 画面調整が、Picture, Movie, sRGB, text と、キー一発で色調が適切になる。とても使いやすい。テキスト表示モードの色も落ち着いていて目が付かれずに見やすい。
- ○ チルトスタンドが ArcSwing で使いやすい。特に、ディスプレイを目線よりも下に表示すると、長時間作業で首や腰や背中の疲れが減る。
- ○ 二系統入力。現在のPCがアナログ出力だけど、将来 DVI 出力も使うかもしれないので。
一般的に、LCD にアナログで繋ぐ時は、垂直周波数を 60Hz にします。設定注意!!
- ○ 内部 10ビット処理による、ガンマや色温度調整。だからどーだ、という感じですが、ガンマや色温度を数値で合わせることができるというのは、パネルの色応答、輝度応答がちゃんとしていることにつながっているのではないかと思います。
- アスペクトが固定できない。←どうせ、1280x1024 でしか使わないので、どうでもいいけど、いちおう参考のためにメモ
- スピーカー付き←どうでもいいしスピーカーは使っていない。スピーカーの品質は事務機器レベルで、単に音がなるだけ。でも、ちゃんとヘッドホンジャックが付いていることは評価。
- AC電源動作←アタリマエだけど、ACアダプタ動作だと、箱がじゃま。ディスプレイ背面のコード処理もアタリマエ的に問題なし。
- × 新製品で、かつ高いパネルなので、製品がとっても高価。
結果としては、とても満足しています。とてもくっきりで色歪みも無く、初期のドット欠けもありませんでした。PCの性能が1ランクアップした気分です。こうして見比べてみたら、前のモニターはずいぶんピンぼけが進んでいたんだなーと実感します。
おなじ Nanao の L557 とずいぶん悩んだのです。L557 の方が 1万円近く安いのですが、色のきれいさはやはり、L567 の方が上でした。
Nanao の LCD にはいろいろと派生バージョンがあります。
- -R は PC リサイクルマーク付きで、個人が LCD を廃棄するときは、粗大ゴミでは棄てることができずに、メーカに回収してもらわなければなりません。LCD の場合は 3000円。PCリサイクルマークがついていれば、そのリサイクル料 3000円を前払い済みなことを示します。価格差が3000円ならば-R と無印は値段が同等。
CRT のリサイクル料は 4000円です。古いCRT は、ソフマップの中古買い取りか Yahoo Auction で中古として捌いてしまう(送料相手持ちで処分できれば上出来)ことをおすすめします。
- -F はフリーアングル。チルトスタンドが付属しておらず、別途、アームなどを購入する使い方です。アームもトライしてみたい気もするのですが、-F とノーマルの価格差がほとんど無いこと、アームが2万円ぐらいすること、現状の ArcSwing スタンドに満足していること、から、アーム購入には至らないでしょう。
- -BK はブラックモデル。無印はオフィスグレーというか、オフィスアイボリー。黒枠にすると、部屋のその他の機器との色が合わずに、黒だけ浮いてしまうので、事務機器アイボリーにしました。
近藤靖浩