水車の軸は、壊れた農機具の部品を使ったりできますが、水車の輪板部分は木で作ります。扇面型の部品を切り出して輪にするため真っ直ぐな木では切り捨てるところばかり出てきます。風で曲がった木を探すのに苦労します。また、濡れた時と乾いた時の差があまり出ないよう木の赤身の部分を使って水車はつくりますから、材料費が結構かかります。
水車を動力にからくりを作っていますが、動力伝達がなかなか難しいです。ワイヤーをベルトに使っていますが、雨ざらしのためよく切れます。今、動かないからくりもあるので、これから修理、整備をして行きます。子供等がきて、楽しんでくれたら嬉しいです。
東日本大震災以降、水車を見に来られる方々から発電をしたらどうかと勧められますが、ダイナモが発電可能となるまで回転数を上げるためには、ギアを組み合わせた精密部品が必要となり費用がかかるし、水車の力も必要となりますが、この川の水量では困難なのです。
毎年11月に開催される湯野ふるさと祭りは、湯野地区内外から300人くらい集まり
出店も出て賑わいます。水車の里を整備し、ふるさと祭りの一会場として使っていただき始めて3年になります。当日は地元からだけでなく石砂谷の出身者や戸田、夜市の方たちもここに来て、猪なべに舌鼓を打ち、楽しんでもらいます。また、今年は8月14日に、だいがら踊り保存会の人たちに来てもらい、ここで盆踊りを催しました。太鼓もここにあります。
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