「OPEの生い立ち」
(1999/05/17)
1.OPEの創立
現音楽監督の坂本は、1975年に岡山に赴任して以来岡山理科大学混声合唱団「クリスタルコール」の顧問と指揮者を務めていたが、当時岡山カトリック教会の神父さんが組織したルネサンスをレパートリーとする小人数の合唱団に所属していた。この合唱団では「岡山ポリフォニーアンサンブル」の名前で1回だけ小規模な演奏会を行った。その後、神父さんの転勤などもあり坂本尚史が引き継いでいたが、最後は新年会愛好会のような状態となっていた。
1983年12月に岡山大学グリークラブの定期演奏会が行われた時に、たまたま現会長の有馬氏が当時始めたルネサンス期の曲を歌う合唱団の団員募集のチラシが、プログラムに挟み込まれていた。このチラシを見た坂本が有馬氏に電話し、練習会場だった有馬邸に数名の者とともに参上した。この中には、現在のOPEのメンバーも含まれている。互いに同じレパートリーを有することで意気投合し、現在のOPEが発足したわけである。忘れもしない12月31日のことであった。
団の名称はすでにあった「岡山ポリフォニーアンサンブル」を引き継ぐこととし、団長に有馬氏、指揮は有馬氏と坂本があたることとなった。その後、指揮は坂本が中心としてあたることで、現在のOPEに至ったのである。
創立当初からのメンバーは、転勤や事情で止めた者があり、現在6名となってしまった。
2.器楽グループの発足
第4回演奏会の際に、第3ステージとしてバッハのカンタータ第106番を演奏した。この曲では管弦楽に2本のヴィオラ・ダ・ガンバとともに2本のリコーダーが活躍する。このとき聞きに来ていたリコーダー奏者にリコーダーを習っている者からリコーダーのみでOPEに参加したいと申し出を受けた。たまたま、前回の演奏会から変化を付けるために第2ステージのマドリガルにリコーダーを加えていた(このリコーダーは合唱団員の中で担当した)ため、それも良いだろうということになった。団名も「岡山ポリフォニーアンサンブル」でどこにも「合唱」という言葉が入っていないので、このままで良かろうということになり、合唱のグループでリコーダーにも興味を持つ者を加えて、器楽アンサンブルのグループが誕生した。その後は、器楽グループから合唱も歌う者が出てきたりして、相互に交流が盛んになっている。