ルネサンス楽器のあれこれ

ルネサンス音楽は、声楽のみならず器楽の面でも多彩さを呈した。多くの絵画をにぎわしている数多くの楽器の種類からもわかるように、リコーダーの仲間や、直接またはキャップを通して吹くリード楽器、金管楽器、木管と金管を合わせたようなもの、そして種々の撥・擦弦楽器、あらゆる試みをした跡がある(それらの多くはヨーロッパや中近東各地の民族楽器に由来するものである)。しかも、それらのほとんどがソプラノ・アルト・テノール・バスとサイズの違ったものが作られており、それぞれコンソートが組めるようになっているからおどろきだ。

(大谷文彦)


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2002/01/20 10:44