テレマン作曲「ファゴットのためのソナタ ホ短調」

このソナタは、1700年ごろに作曲された「音楽の練習帳(エゼルチーツィ・ムジチ)」の中の、ヴィオラ・ダ・ガンバの独奏用のソナタをファゴット用に編曲したもの(編曲・Otto OROMSZIG)である。

ヴィオラ・ダ・ガンバは、今日では演奏される機会が少なくなった楽器の一つであるが、ルネサンスからバロックにかけて幅広く愛好され、合奏楽器としても、独奏楽器としても用いられたもので、私たちの演奏会でも登場したことがあるものである。

「音楽の練習帳」は12の独奏曲と12のトリオからなり、ヴァイオリン、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、オーボエ、チェンパロの6つの楽器が均等に用いられている。本日は、ヴィオラ・ダ・ガンバのパートをファゴットで演奏するが、弦楽器と管楽器という楽器の特性で技術的に困難な部分がどうしても生じてくるので、その部分はチェンバロの助けを借りていることをお断りしておく。


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2002/01/20 10:48