岡山ポリフォニーアンサンブル第十五回演奏会
1999.11.23
岡山カトリック教会
J.S.バッハ作曲 ヨハネ受難曲 BWV245 |
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ごあいさつ
岡山ポリフォニーアンサンブル団長
有馬雄二郎
秋がすっかり深まりましたが、本日は私ども岡山ポリフォニーアンサンブルの第15回演奏会においでくださり誠にありがとうございます。
本団体がそれまで岡山にはなかったルネサンスバロック期の音楽を専門に演奏する特色のある団体として結成されたのは16年前でした。発足当時はこの岡山でそのようなコンセンプトで人が集まるのかさえ不安な状態でしたが、時が経つにつれ大いに情熱を持った人たちが集まってきました。そして、そのことが結成当時から私達が持ち続けてきた数々の夢の実現につながっているのです。たとえば、ルネサンスバロック期の音楽にアプローチするために不可欠な器楽部門の設立(1991年)やJ.S.バッハのカンタータのオーケストラとの演奏(第3回演奏会より)等など。これらはすべて、同じ目的の下に集まった人々の出会いがあればこそと考えます。
今回のJ.S.バッハのヨハネ受難曲の演奏はその延長線上にあります。J.S.バッハの作品の頂点の一角にこの仲間たちと挑戦できることを誇らしく思うともにルネサンス・バロック音楽の灯を今日の日までこの岡山で灯し続けることができたことを喜びたいと思います。
また、今回の演奏会場である岡山カトリック教会聖堂はその音響の豊かさと荘厳な雰囲気から古楽演奏,とりわけアカペラの宗教曲には大変適している会場として今までにも数回にわたって使用させていただいております。この度諸事情により建て替えられるとのことで今まで私達の音楽を育んでくれた会場での最後の演奏ということになります。
名残惜しいのですが,今までの恩返しということで心をこめて精一杯演奏させていただきます。聖堂内正面に描かれているイエスの受難の姿を瞼に焼き付けながら・・・。
ご来場の皆様には,こんな私どもの拙い演奏ではございますがどうぞごゆっくりお聴きくださいますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、私達の活動を暖かく見守り、私達の夢の実現にご協力をくださいました岡山カトリック教会をはじめ各方面のかたがたに厚く御礼を申し上げますとともに、今後も変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして私の挨拶の言葉に代えさせていただきます。
2002/01/20 10:48