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演奏会拝聴 その壱
otonosama

2003/04/19 22:45

『J.S.バッハ ヨハネ受難曲 演奏会
国分寺チェンバークワイア
2003年3月15日
紀尾井ホール』

 1999年の演奏会以来、すっかりヨハネにお熱のおとのさま。すでに所有するCDは40タイトル。いや、実に様々な演奏があるもんでございます。
 んでもやっぱ生で聴きたいっ!てなわけで、ネットで検索。2003年の演奏会でヒットしたのは数件。コルボとかロッチュのものもありましたが、チケットが高かったり、それはまだしも日曜の夜とか月曜の夜とか…当然ながら西日本からわざわざ聴きに行く酔狂な奴の事なんか考慮されておりませぬ(ToT)

 そんな時に見つけたのが「Yahoo!オークション」に出品されていた上記の演奏会のチケット。検索エンジンには引っ掛からなかったモノです。価格も手頃だし土曜の夜だから、土日をムリヤリ休めば一泊旅行のメインイベントとして申し分ナシ!
 早速わが妹kurikoを巻き込んで新幹線の切符購入を依頼〜(コラ)でもって東京の道案内にTiaを確保(コラコラ)ネットでホテルも予約。こういう時のおとのさま、疾きこと風のごとし(^-^)v あとはチケットを買うだけ(それが一番だろというツッコミは不可)

 価格がつり上がったらヤなんですぐには入札はせず、またどんな人が出品しているかも知りたいので、Q&A欄にi-modeのメアドをぶち込んで、直接取引を持ち掛けます。早速お返事が来ました。
 出品者はMさんという方。私と同じく、栄光のテナーo(^o^)o 私もMさんも仕事中のはずなのに、やりとりはあっちゅう間に進み、気付けば三枚分のチケット代をいそいそとMさんの口座に振り込むワタシ…(^^ゞ)数日後にはチラシとチケットが手元に届きます。何人かに見せびらかしたんで、ご存じの方もおられるでせう。

 演奏会までの数週間、Mさんとメールで盛り上がるおとのさま。もちろんほとんど仕事中です(^^;
 Mさんって何の仕事してるんだろ?

 そんなこんなで3月15日。新幹線に乗り、新大阪でkurikoと合流し、東へ向かうぞニンニキニキニキニン♪
 ちなみにこの日のために結構詰めて仕事をやっつけたおとのさま、珍しくひどい肩コリに見舞われ、でもって演奏会後に深酒(なんせ三人とも大富豪ならぬ大酒豪)してしまい、ホテルに帰って合わない枕で撃沈したもんで、つぎの日の16時頃までダメージを引きずってしまったんですが、まあそれは置いといてっと(^0^)

 やってきました四ツ谷駅。合流したTiaの案内で牛タン専門店で舌鼓。まいう〜(^_^)b

 その後、紀尾井ホールへ到着。速攻でベスポジと思われる客席をキープしてから、Mさん宛ての差し入れ(kurikoに買って来てもらった生チョコと、O.P.E.のヨハネを落としたMD(*^o^*))を受付に預け、席へ戻ってホール内をナメるように見回します。客席数は約800。うーん、ながれいしだね、りゅうせきだね、さすがだねぇ。岡山あたりのやっつけ仕事で建てられた同規模のホールとは造りが違うぜ、ベイベー!ああ、俺が大酒豪ぢゃなくて大富豪なら、個人所有で自分好みのホールを建てるのにぃ…

 ほどなく出演者がゾロゾロと登場。パンフによるとテナーは五人。どれがMさんなんだろ………あれ?何だ?この並び方?どう見ても各パートがごちゃまぜのミックスジュース状態。いやー、歌ったことがあってよかった。無かったら見つけられたかどーか…(-.-;) 後で聞いた話によるとこの並び方、「そうでもしないと周りを聴こうとしないから」だそうで。なんか身につまされますなぁ…

 いよいよ演奏開始。最初の“Herr!”で脊髄に電流が走るのはヨハネ好きのサガってやつで…声出しちゃいたいけど、口パクで必死にガマン(>.<) 
 イエスはウチのヨハネの時と同じく小原センセ。以前と違いひげボーボーのお顔になっちゃって、このままホントにイエスになっちゃうんぢゃねえか!?という雰囲気…

 落ち着きを取り戻した頃にMさん探しを開始。んでもメールのやりとりしかしてないんで手持ちの情報は「(多分)若いオトコ」の一点のみ。
 そうこうしていると、あらあらアルトのソロが(自主規制)…いやそれ以前にエヴァンゲリストもなんだか(自主規制)…いやあ、なんつーかウチのヨハネを凌駕するネタまみれっぷり(@ @;)

 駄菓子菓子!(←誤変換にあらず)ビビったビビった、ソプラノのソリスト。声量、声質、表現力等、様々な面に於いて、今まで私が聴いてきたのは所詮地球人で、この人は紛れもなくスーパーサイヤ人なりっ!てな感じ。上を見ればキリが無いとはいえ、正に圧巻でありました。

 合唱の方も決して手放しで「上手いっ!」とは言えないまでも、なんかこう…アマチュア団体のライブならではの上手下手を超越した「直に胸の内に伝わってくる何か」をヒシヒシと感じ、なんとなくO.P.E.と似たような匂いもしたりして、思わず『俺も一緒に歌いてえよおっ!!』という気持ちで胸がいっぱい。正に至福のひとときです。

で、改めてMさん探し。白髪のおぢさんはデフォルトで削除し、パンフに名前が別記されてるチョイ役ソリストで二人消え、残るは二人。嬉しそ〜に歌うメガネ君か、やたらカラダをスイングさせて歌うハンサム君か…?メガネ君は他のテナー二人の後ろに位置し、ハンサム君は一人離れて他のパートの人に囲まれております。さ〜て、どっちがMさんか?kurikoとTiaも巻き込んで、Mさん当てクイズです。

 メールで知った範囲では、Mさんは正規メンバーではなく、助っ人のようなもんらしい。ってことは後ろから援護射撃か?という感じで意見が一致し、メガネ君がMさんだろうと結論を得て、演奏会終了後に新宿のバーへ繰り出しました。

 今日の出来事を反すうしたり、それぞれの近況を報告したりしながら、明らかに周りのお客さんを圧倒するペースでグラスが空いてゆくんだな、コレが…
 しばらくして終電の為、Tiaは一人先に家路へ。
 その直後、打ち上げを終え、帰宅したMさんから今日はありがとうメールが来ました。即座に、あんたはいったいどの人だったの?と返信すると、「男性最年少(24歳)でやたらモーションの大きいテナーを見つけたら、それが僕です」

 はっはっは、一本取られましたな。見事に大ハズレ。それにしてもお若い!うらやましいっ!カゼひいても一日寝てりゃ治るんだろうね、Mさんっ!

 いろいろありましたが、実に楽しめた今回の演奏会に大満足したのでした。Yahoo!オークションにチケットを出品してくれたMさんにも大感謝!

 一つだけ残念だったのが、左後ろに座ってたじじいが演奏中にヒソヒソ…ならまだしもボソボソとやたら話をしやがった事(-_-#) 歌っちゃうかもしれん、と思ったんで左にkuriko右にTiaという具合に間に挟んでもらって座ってたんですが、そのくそじじいボイスはkurikoを直撃。すまんかったのぉ〜(..)
 いろんな演奏会を聴きに行く度に思うけど、やっぱ日本人ってほんっっっとにマナーがなってないよね〜。所詮なんちゃって資本主義国家だもんね…

 さて、その後もMさんとのマニアックなメールのやりとりは続き、5月17日に渋谷の津田ホールであるEnsemble14のヨハネ受難曲を一緒に聴きに行くことがほぼ決定。
 泊まって豪遊ばっかしてると自己破産しそうなんで、今回は日帰りでございます。

 その話はまた今度m(_ _)m


2003/04/19 22:45