ミゼ君日記あ〜る
序章
otonosama
2003/07/22 22:33
二十世紀末
激増する交通渋滞とその深刻化に対抗し、ダイハツは往年の名車“ミゼット”を復活させる事を決定。社員の内より知力・経験に優れ、特にシャレ心の篤い物を選抜してその開発者に充てた。
当時の現行車種で世界最小サイズであったその車は安直にも“ミゼットII”と名付けられ、渋滞緩和にその果敢な挑戦を開始したのである。
しかしこの車の乗り心地はサイズと見た目のインパクトを重視する余り峻厳を極め、その非情とも言える運転姿勢に腰痛の苦情が集中し、折しも軽自動車の規格と安全基準変更の為、トレードマークであった車体前方のスペアタイヤが運転席後方の荷台に追いやられるに至り、その生産終了のやむなきに至ったのである。おとのさま著/マイカー全史
第四章/路上駐車との闘争
補遺/ミゼ君の栄光と没落 より
………うーむ。このHPを訪れる人間で出典がわかるのは、友人よっちゃんと長野のN氏くらいだなあ…
閑話休題最近、ふと後悔することがある。
なぜ私は、中学時代にあれほどカポカポと給食の残りの牛乳を片っ端から飲み干してしまったのか…
それまでずっと背の順に並べば列の真ん中あたりだったのに、気が付いたら後ろから三番目くらいになってしまっていた。
中学の三年間で、私の身長は24センチ伸びた。
成長痛とやらで足が歩けないほど痛くなり、学校を休んだことも何度かあった。
その当時は背が高くなった事が多分嬉しかったと思う。が、この歳になると高い所に手が届く以外のメリットが思い付かない。
『otonosamaさーん。あれ取って!』なんて言われるのは日常茶飯事。
それはともかく、せめてもう10センチ背が低ければ、ミゼットIIに乗る事が、より快適であったはずである…
『す〜いすいく〜るくるミゼットツー♪』
というCMが流れたのは、何年前であったろうか。
私は基本的に一目ボレはしない人間である。
何事も私なりにじっくりと見極めるようにしているつもりである。
が、一旦ホレてしまうと、何がなんでも手に入れたいと思ってしまう。
オークションとかでシンショを潰してしまうタイプである。
そんな私がホレてしまったのが、みなさんご存じの“ダイハツ ミゼットII”という車。
軽自動車とはいえ、普段買う腕時計やオモチャやプラモなどとは確実に羽根が生える金額が二桁違う。
でもしょうがない。ホレちゃったんだから。
すぐに買わなくてもいつでも買えるさ。
そう思っていた。
でもこんな特殊な車が、そうそういつまでも作り続けられるはずが無かったのである。
つづく※注:冒頭部分は事実に基づいたおとのさまの創作です(^^;)
2003/07/22 22:33