ボクは添乗員か?
その3
三度あることは四度?
TAKAちゃん
2003/07/22 17:22
トラブル・その4:今年の6月、ボクは国際学会参加のためにイタリアに行った。こう見えても、ボクは国際粘土鉱物研究連合の評議員をしているので、その会議に参加するためでもあった。あわせて、南イタリアの火山島の見学会もあったのでそれにも参加した。地中海クルーズを楽しむためであった、のではなくて、地学の教科書にも載っているような有名な火山を見るためであった(誰ですか、単なる口実だなどと言うのは)。
学会は北イタリアのモデナという地方小都市で行われた。近郊にフェラーリの工場や博物館があるので、マニアの方はご存知かも知れない。ヨーロッパの他の都市と同じく市の中心に教会(ドゥォーモ)があり、中世にはエステ候の本拠地にもなったそうであるが、旧市街は15分もあれば歩ける程度の小さな街である。見るべきものは、ユネスコの世界遺産に指定されている教会(ドゥォーモ)くらいのものであった。(学会参加が目的だからそれで充分ではあるが)。伊丹空港から成田、パリを経てボローニャ空港に深夜に到着した。今回は、前に書いたようにマイルがたまっていたので、成田−パリ間はビジネスクラスにアップグレードした快適な旅であった。1時間半ほど遅れたが、これは国際線では良くあることで、トラブルと言うほどのものではない。
ところで、ボローニャ空港で荷物を待っていたが、2つ預けたはずの荷物が1つしか出てこない(カミさんと一緒だったので、スーツケースを2つ預けた)。仕方がないのでカウンターに行くとすでに3人並んでいた。受付嬢も慣れたもので、書類に記入すればホテルに届けると、あっさりしたものである。60人位しか乗っていない便で4人だからかなりの確率である(ちなみに、聞くところによると、国際線の荷物の不着率は平均3%だそうである)。英語が聞き取れずに少し手こずったが、あきらめてホテルに向かった。英語に取り組んでいるHP管理人ご夫妻が一緒だったら良かったのにと思った。
その後、イタリアの各地の空港へ行くたびに某イタリアの代表的航空会社の荷物カウンターを見ると、いつも黒山の人だかりであった。見学会の案内のフィオーレ博士に多分にお世話になったが、荷物は2日後に無事にホテルに届いた。
実は、荷物の不着はこれが初めてではない。2年前にもアルゼンチンの国際学会参加の折りに、途中のトロントの空港に置き去りにされ、翌日の便で届いたことがある。その前にもある。中国に行くために荷物を宅急便で成田空港に送ったのであるが、空港で受け取ろうと思ったら何と羽田空港に行ってしまっているとのこと。この時は、荷物だけ先に家に帰り、必要なものはすべて中国で買いそろえた。なお、その費用は宅急便会社が払ってくれた。だから今度が三度目である。「二度あることは三度」とはよく言ったものだと思った。− − − −
会議の話はまた機会があったら書くとして、帰りも全く同じコースを逆にたどって帰った。成田空港に着くと機内アナウンスがあった。「73Kの席にご搭乗の○○様、ご伝言がありますので地上係員にお申し出下さい」。ボクとカミさんは顔を見合わせた。「あっ、荷物だ!」
2003/07/22 17:22