指揮者のつぶやき… 〜指揮者の寺子屋〜


[バックナンバー]


同窓会 その1
TAKAちゃん

2003/11/01 11:14

  今年の春から夏かけて久しぶりに2つの同窓会が開催された。それも、どちらもこれまでに滅多に開かれたことのない、久しぶりの同窓会だった。たまたま、ほかの出張と日程がうまく合って参加することができ、懐かしい面々と旧交を温めることができた。

某小学校6年4組同窓会

 ボクは東京都世田谷区の某小学校を卒業した。ボクは戦後のベビーブームの前年に生まれたので、クラスメートも多かった。1年生の時には近くに新設された学校の生徒と2部授業だったと記憶している。校庭からは富士山が美しく見え、6年生の時には完成したばかりの東京タワーもよく見えたっけ。もっとも、今ではどちらもビルの林に埋没してしまっているが。

 同窓会は、なんと卒業以来初めて開かれたものだ。お互いに顔を合わせるのは実に40数年ぶりのことである。担任だった先生が今年の年賀状の中で、Aさんにみんなに会いたいと書かれたのがきっかけだそうだ。Aさんは、素直で活発な美少女で、勉強もよくでき、クラスの人気者で男子生徒のあこがれの的だった。少し古いかもしれないが、マドンナ、先生のお気に入り、といったところだった。そのマドンナから手紙が来た。何事かと思って(実は悪い知らせを予想した)開けてみると、同窓会をするという。会場は、同窓生がやっている喫茶店だそうである。手帳をみると、なんと前日夜まで東京で会議である。帰るのを半日遅らせて出席することにして、メールで返事を出した。すぐに長文の返信が来た。懐かしくて、こちらも長文の返信を送った。これで、マドンナとメル友だ、かどうだかわからないが、何度かやりとりをした。

 さて当日、会場近くの駅に降り立った。住んでいた(学校のある)駅とは別の駅である。前を歩いている男性2人、何となく見覚えがあるような気がするが・・・と思いながら後ろにつて改札をでる。すると、駅前に3人ほどが人待ち顔でたっている。あれも仲間かな、と思っているとその中の一人の女性がボクの前に改札を出た男性に向かって「あら、○○くん?!」と声をかけた。「私Aです」。あのマドンナだった。そう言えば面影はあるが・・・・・・、歳月の流れを感じた瞬間だった。彼らの案内で会場に着くと、こぢんまりとした喫茶店は満席の盛況だった。すでに、80歳を超した先生が来ておられるとのことだが、どこにおられるのかわからずにいると、「おお、久しぶりだね」と声をかけられた。このページをお読みの方に集合写真を見ていただいてもどれが先生かわからないと思われるほどに、いつまでも若々しい先生だった。

 会は、楽しく進み、ボクは帰りの飛行機の関係で、近いうちの再会を約束して途中で失礼した。会話の多くは、みんな変わっていないね、すぐに誰だかわかるね、というものだったが、ボクにはほとんど誰もわからなかった。もちろん名前は覚えていたのだが、顔と一致しなかった。前にも書いたが、あのころのボクは人とほとんど会話のできないお坊ちゃまだったから仕方ないかもしれない。その割にみんながボクのことを覚えていてくれたのが、意外というか望外の喜びだった。

 今度も、是非参加しよう!

その2に続く・・・


2003/11/01 11:14