指揮者のつぶやき… 〜指揮者の寺子屋〜


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同窓会 その2
TAKAちゃん

2003/11/01 11:15

  幻の合唱団、コール・ムンテレ・ゼンガー同窓会

 学生時代に、東京でコール・ムンテレ・ゼンガーという合唱団をやっていた。オケ付きのカンタータまではできなかったが、ちょうどOPEと同じ分野をレパートリーとしていた合唱団で、10年近く続いたが、指揮者の就職・地方勤務をきっかけに自然消滅してしまった。最近、当時のメンバーの一人と仕事上のことで接触ができたのをきっかけに,カミさんとともに上京するのを機会に集まろうということになった。会場は東京の三軒茶屋近くのエスニックレストランに着くと、すでに十数名のメンバーが集まっていた。大半は東京近辺に住んでいるが、岡山からの我々二人のほか、新潟から一人(もっとも彼は、やはりメンバーだった奥さんが東京に住んでいるため、両方に家を持つうらやましい身分であるのだが)、筑波から一人、それと上尾から元指揮者ご夫妻が参加された。

 これだけのメンバーが集まりながら、現在も合唱を続けているのはボクとカミさんの二人だけだった(実は、欠席者にもう一人いる、彼女はバッハを日本語で歌う合唱団の団員である)。ほかに、たまに歌っているのが数名いた。ほかに音楽活動を続けているのが二人(一人は某音楽事務所勤務、もう一人は音楽評論とプロモータを副業(ボクの音楽活動程度・それなら本業?)とするもの)いた。しかし、集まった面々の現職たるやそうそうたるものである。大学教授が三人半(一人は来春からなので、半人前)、大学以外の教員が三人、国研の研究員が一人、民間企業の研究員(現在は薬局勤務)が一人、デザイナーが二人、某公営放送局の部長(だったと思うが、元かもしれない)が二人、専業主婦が二人。結構ハイレベルな合唱団だったと今更ながら思った。しかし、音楽を本業とするものがほとんどいないのは、何ともおかしい合唱団ではあったことになる(註)。

 何はともあれ、久しぶりの再会に時間のたつのも忘れて話が弾んだ。続いては、音楽活動を続けていて二重生活のご夫妻の東京の豪邸で二次会。彼らの家も楽器があふれている(ボクの家と同じ?違うのは二人とも演奏ができる点!)、今回は素晴らしいクラヴィコードを見せて、そして聴かせてもらった。この忙しいのに、そして作りかけの楽器がいくつもあるのに、制作欲をかき立てられたボクであった。

(註)実は、元メンバーにはプロの音楽家として活躍しているものが二人いる。二人ともなんとOPEの会員のFUJIさんの先輩にあたる。一人は某音楽大学の教授で元はテノールの歌手だったが今はバッハを中心とした合唱指揮でそれなりに名前が知られている。もう一人はギターの演奏家である。


2003/11/01 11:15