銚子便り
(第11便)
− あっ雪だ! −
TAKAちゃん
2004/11/29 20:30
先般、11月の初旬に飛行機に乗った。もっとも、このところ出張が多いボクにとっては、特に珍しいことではない。ただ、「まもなく着陸します」のアナウンスの後、雲間から見えた地上の色がいつもと違っていた、あっ雪だ!
場所は、実は日本ではなく、中国の長春上空での出来事であった。ボクが生活費をいただいている大学の入試広報関連の出張の初日のことであった。長春〜北京〜呼和浩特(フフホト・内蒙古自治区)〜大連と回る1週間の行程である。これらの都市では長春がもっとも北にあり緯度は北海道の北部くらい、他の都市はほぼ秋田と同じくらいであるが、さすがに大陸でかなり寒い。長春の空港に迎えに来てくれていた事務職員によると、3日前に大雪が降ったのだそうだ。町中にもまだそこここに雪が残っていた。
長春も大連も旧満州であり、戦前は日本人が多く暮らしていたところである。今回同行したもう一人の教員は大連生まれだそうだが、2歳の時に帰国し、その後は一度も訪れたことがないそうで、全く記憶にないそうである。懐かしそうに町並みを眺めて、盛んに当時の建物のことを質問する。同行してくれている事務職員は日本生活が長いとはいえ中国人である。ボクはその種の質問はしてはいけないように思え、遠慮してしまった。
3番目の訪問都市である内蒙古自治区の呼和浩特市はさすがに寒かった。着いた日の最高気温が0℃、翌日は−1℃であり、最低気温は−9℃であった。背広の中にチョッキを着て、さらに冬物のコートを着ても寒かった。もっとも建物の中やタクシーは暖かかったのでそれほど問題ななかった。しかし、同市を離れる朝ホテルの窓から見ると、晴れているものの外は雪景色であった。それもサラサラの雪で、箒で掃くとサーッと舞い上がるのであった。もちろん道にも雪があり、よく滑る。ジープで空港まで送ってもらったが、空港内のカーブでは曲がれずに何度も滑っていた。滑走路にも雪があり心配したが、飛行機はタイヤが駆動輪でないせいか、全く問題なさそうだった。
今度の出張は、ホテルはスイート、夜は宴会と、大名旅行だった。しかし、移動は多いし、気は使うしで、かなり疲れた。そのせいか最後の晩は飲み過ぎてしまった。どうも中国の白酒とウイスキーは苦手であるが、宴会(接待される側)で勧められると断り切れない。帰る日は完全な二日酔いである。朝昼抜きで、どうにか岡山に帰り着いた。抜き打ちで練習に参加したが、その顛末は別項に書かれてしまったので、省略する。
なお聞くところによると、銚子では滅多に雪は降らないらしい。氷が張ることもほとんどないそうである。ただ、風は強いので体感気温は東京や岡山よりも低いかもしれない。そのあたりは、またいずれ。----------
銚子便りなのに銚子のことが書いてないとのご指摘があるが、「銚子の便り」ではなく「銚子からの便り」とご理解いただきたくお願いしたい。
2004/11/29 20:30