80’s(1980年代)
(2001/01/02)


は1967年生まれです。思春期を過ごしたのは1980年代で、今振り返ると音楽ばかり聴いていたように思います。
 ちょうどいわゆる「ニューミュージック・ブーム」の頃で、フォークをベースにロック的な味付けを施した音楽が流行っていた時期だと私は思っています。
 自分のおこづかい(\1,000/月)で生まれて初めて買った レコード は「八神純子:パープルタウン」でした。当時シングルの値段は\600-でしたので、かなり高価な買い物です。ほどなくシングル版は\700-になって、資金繰り非常に困ったのを強く記憶しています。
 とにかくレコードの値段が自分の収入に対して高価だったのですが、とにかくたくさんの音楽を聴きたくてしかたがない。じゃぁどうするかと言うと、『(1)FMからエア・チェック (2)友達の間でレコードを貸し借りする』の2つの方法で音楽に対する「欲求」を満たしていました。まだ「レンタル・レコード」が出てくる前の話です。レンタルが私の地方で見かけられるようになったのは1984年くらい(高校1年生)だと思います。ま、私の住んでいたところは いなか でしたので、都市ではもう少し早くから見かけられたかもしれません。
 FMのエア・チェックはかなり熱心にやっていました。ここでも当然 いなか なので民間FM局がありません。NHK−FMしか選択肢がないのですが、当時のNHKはニューミュージックはあまりオン・エアされません(現在ではもっとクラシックを放送して欲しいと思っているのですから勝手なものです)。で、どうするかというと、どでかいFMアンテナを立てて他県の民間局を狙うということになります。私は八素子の八木アンテナを自力で立てました。もちろんブースターもそろえたのです。その頃はFM雑誌が数多く出版されていまして、遠隔地で民間FM局の電波を拾うテクニックなんかもかなり特集されていました("スタック"などの荒業も載ってましたね)。私の友人は山口県からFM大阪を拾うおうとチャレンジしてましたけど(苦笑)。
 レコード貸し借りは本当によくやりました。ラジオやテレビで聴いた曲で気に入ったものを各自買っているうちに、それぞれ「担当」ができてきます。例えば、私は八神純子とさだまさしの担当になり、ある人はオフコース、またある人はチューリップ、と言う感じです。時々お気に入りのレコードを持ち寄って集まり、みんなで聴き合い、そこで他の人が持ってきたレコードに自分が気に入ると借りて帰る。そんなことを高校卒業するまでやっていました。

 当時にしてみればそれなりに苦労して音楽を聴いていたように思います。もちろん、今ではよい思い出なんですけれども。

 先日偶然、八神純子さんの企画もののCDを発見して購入しました。帰省の車中でずっと聴いていたのですが、これが今聴いても全く色あせて聴こえない。私の思い入れが強いかかもしれませんが、80年代の音楽って2000年代にも充分通用するのかもしれません。最近の「モー娘。」にしたって70〜80年代ディスコサウンドだもんね。

【TAKA−C】


2002/01/20 10:48