アトピーやアレルギーで悩む人に。。。身の回りの合成洗剤をせっけんにかえてみたら、いろいろ良いことがありますよ。
00.3.18 更新:私にも使えるせっけんシャンプーがありました。
台所用洗剤、お風呂洗い洗剤、シャンプー、歯磨き粉、洗濯用洗剤。。。洗剤はいろいろ種類がありますが、実は「合成洗剤」と「天然洗剤」=「せっけん」の2つに大分類されます。
私は10年程前から、身の回りの洗剤をほとんど「せっけん」に変えました。
その頃、私は原因不明の顔の湿疹に悩んでいて、皮膚科を何軒も回りましたが治りませんでした。
医者に「ビオントー」で顔を洗いなさい、と言われたり、(後になって「微温湯」だとわかりました。。もっとわかりやすい単語を使ってくれ。。) ビタミン剤やステロイド軟膏を処方されたりしましたが、全然治りません。何年もそのままで、人に会うのもイヤでした。
ある日、知合いに紹介してもらった医者で、基礎化粧品と洗顔フォームなど顔につけるもの全てをやめるように指導され、半信半疑でしたが、そのとおりにしたところ、長年の湿疹があっと言う間に治ってしまいました。
そこで初めて、今まで当り前のように使っていたものの毒性を疑うようになり、化粧品や合成洗剤の害について書かれた本を、たくさん読みました。読めば読む程「せっけんはだめ」という、一般常識と現実の違いに驚くばかり。「大事なお肌をまさかせっけんなんかで洗っていないでしょうね。」なんて書かれた洗顔フォームの広告をそれまで信じきっていたんです。
ある本には、せっけんを塗ったラットと合成洗剤を塗ったラットの比較があり、合成洗剤を塗ったラットの方は毛が皮膚ごとごっそり剥がれ落ち、内臓から出血して死んでいましたが、せっけんを塗ったラットの方は元気でした。
皮膚に塗ったものが表面を荒すだけではなく、体内に吸収され、内臓をこわしてしまう恐ろしさを思い知りました。(まあ、本来洗剤は「塗るもの」ではなく「洗い流すもの」なので、多少割り引いて考えなければいけませんが、やはり安全にこしたことはないようです。)
ちょっと難しい話になってしまいますが、洗剤の主成分は「界面活性剤」と言われる成分で、これが脂肪酸ナトリウム(粉末、固形)、脂肪酸カリウム(液体)ならせっけん、それ以外は合成界面活性剤で、乳液やリンスなどの「とろり」とさせる成分もこれです。合成界面活性剤は洗剤や化粧品以外にも、ケーキやインスタントコーヒーなどの食品にも幅広く使われています。食品に使われているから安全か?!と言うと決してそうではないらしいのです。
せっけんの良いこといろいろ
○身体に安全
○価格が安い
○自然分解力があるので、川や海を汚さない
せっけんの悪いところ
○スーパーなどで置いていないところがある
○シャンプーは合わない人がいる(私は合いません)
シャンプーについて
私はせっけん製品の中で、これだけは使用をあきらめています。
どうも一部のパーマ液とは合わないらしく、私は日常的に縮毛矯正しているので、その薬剤が合わないようなのです。パーマ液と反応して「金属せっけん」なるものができるのだとか。シャンプーのボトルにはっきりそう書かれているものもあります。乾かした後も、髪にせっけんがついた状態でベタベタです。リンスだけ合成のものにしたりしてみましが、やはりだめです。
5年程使い続けましたが、くしどおりが悪くなり、15cmくらい伸びると切れてしまうのでとうとうあきらめました。
現在シャンプー&リンスだけは普通の合成製品を使っています。
でも、せっけんシャンプーで洗った後の爽快感は格別です。合成シャンプーの場合、洗髪直後から地肌がかゆかったり、フケが出やすいことがありますが、せっけんシャンプーではありませんでした。
またハゲが治った知り合いもいます。遺伝的なものには効果はなくても、合成シャンプーで毛根が弱った人には良いかもしれません。父はハゲは治りませんでしたが、せっけんシャンプーに変えてから髪の毛にコシがでて、理容室に行くと、カットの時に理容師さんに「ハサミの音が良くなった」と褒められたそうです。友人にも「寝ぐせがつかなくなった」と好評でした。
せっけんシャンプーには、セットのリンスを使います。これは普通の合成リンスとは違って、合成界面活性剤が含まれていないので、ドロッとしていません。うちの家族は「パックスナチュロン」というシャンプー&リンスを使っています。
液体せっけんについて
食器とお風呂と車のタイヤ&ホイール洗いに使っています。
庭の植物にも安心です。でも、食器には固形せっけんの方が汚れが良く落ちるようです。
注意しなければならないのは「複合せっけん」と表示されているもの。
これは「合成洗剤」と同じですので買いません。
私は「菜の花」という製品を買うことが多いです。
粉末せっけんについて
洗濯用です。「そよかぜ」という製品を使っています。
蛍光剤や漂白剤で汚れ落ちの悪さをごまかさないので、繊維にも安全。
化学物質が残留しないので、アトピーのお子さんなどにはおすすめです。
たまに、職場の「アタック」などで雑布を洗うと、汚れは落ちないし、ヌルヌルしたものが手に残って気持悪いので、それを落すために再びせっけんで手を洗ったりしています。
固形せっけんについて
全身これで洗います。
今一番気に入っているのは、ミント入りのもの。香りがとても爽やかです。
東急ハンズのセールで一個50円でした。顔もこれで洗います。油分をとりすぎないので安心です。洗った後は化粧水なしでも大丈夫になりました。
私が買うのは、たいてい「台所用ふきん洗いせっけん」。無香料で、エデト酸塩などの保存料も入っていません。なぜ台所用かというと無添加のものが選びやすいことと、「純せっけん分何パーセント」と明記されているからです。
洗顔石鹸や浴用石鹸は、厚生省が管理するため、表示が義務づけられていません。台所用は通産省の管理なので、表示義務があり、成分が何かがわかります。「台所用せっけんで顔を洗うの」と言うと、びっくりされますが、これもメーカーやマスコミによる一種の洗脳でしょう。
私は純せっけん分98パーセント以上のものを使います。値段も安いものでひとつ50円程度。
良いものは広告がいらない、といわれるとおり、テレビCMなどに出ることは滅多にありません。単価が安いので、高い広告費を使うこともないんでしょうか。
歯磨き粉について
おそらく合成洗剤に馴染んだ人は、せっけん製品の中で一番抵抗あるのが、この「せっけん歯磨き」ではないでしょうか?
でも、考えてみれば、普通の歯磨きは「合成せっけん歯磨き」なのです。
せっけん歯磨きは泡もたちすぎず、味覚も損なわず、歯ぐきも丈夫になります。
以前は歯ぐきから出血しやすく、朝起きると口が血だらけでしたが。せっけんに変えてから全くなくなりました。
身体に直接入りやすい歯みがきこそ、せっけんを使うべきだと思います。
「セモラ」について
食器洗い用の茶色い固形せっけんです。東都生協の売店で買えます。これは米ぬかを原料に工夫されたものですが、金属やプラスチック系の汚れが実によく落ちます。
私はパソコンのキーボードの大そうじに愛用しています。
汚れが落ちたあとはつるつるになり、ほんの少し油分が残る感じ。
ただ、難を言うと、においが変です。嫌いな人は耐えられないらしいです。
職場の照明の傘も効果絶大でした。他のどの洗剤よりも汚れが簡単に落ちます。
どこで買えば良いか
一番選びやすいのは、「コープとうきょう」などの生協系のスーパーで種類も豊富です。あとは大地の店や東急ハンズなど。どれも安いものばかりなので、気に入ったものを探すのもけっこう楽しいですよ。