現在地: 表紙愛車ぷ〜ちゃんウインター疑似体験講習会

ウインター疑似体験講習会(99.11.13)

日産ドライビングパークで開催された「ウインター疑似体験講習会」に参加してまいりました。 費用は13,000円。テストコースを貸し切りで一台づつ走ることができる上、 豪華なお弁当もついて、満足感いっぱいです。

午前中は4つの班に別れてコースに出ます。受講者25名のうち女は私ひとり。緊張するなぁ。。。

移動はAV設備つきのサルーンカー。
この車がコース内では待ち合い所となります。
冷蔵庫や給茶機があり、自由に飲むことができます。

実技は先生と生徒が1対1で行います。 接触する心配ゼロなので、思いきり走れます。 助手席に先生が乗ってくださいますが、教習所の車のように補助ブレーキはありません。 先生曰く:「皆さんを信用していますが、なにかあったら一緒に(笑)」とのことでした。

第1ステージは圧雪路の登降坂

圧雪路と言っても、実際に雪をまくわけじゃなく、特殊タイルに水をまいて、雪道と同じμ値を出しているのだとか。

ここでは、パートタイム4駆のエルグランドで、4駆と2駆を切替えて、登り坂での発進、下り坂でのブレーキの違いを体験します
やはり、4駆は登り坂得意ですね。下りはあまりかわらないみたい。

下り坂でブレーキをかけると
ズリズリと落ちて行く恐怖を味わいます。

第2ステージは高速周回路。 (乾燥路面を走るのはこのステージだけでした。)

走り出す前に、ドライビングポジションを係の人がチェックします。
私はシートスライドをワンノッチ前へ指導されました。
最初は、なんだか狭苦しい姿勢のようでしたが、この後、何度も急ブレーキを踏んでいるうちに、そのポジションの大切さがわかってきました。
前でないと、踏ん張れないんですね。

高速周回路では、80キロからの急ブレーキやスラローム走行を体験します。
私はスラロームであわてて、ハンドルを持つ手がパタパタしてしまい、 「持ち替えなくても行けますよ。」と注意されました。

ここまでで、午前の講習は終り。さて、ここで待ちに待ったランチタイム。
いったんクラブハウスに戻り、班ごとにお弁当をいただきます。
メニューは、種類いろいろのてんぷらにカツ。卵焼きに塩しゃけ。八宝菜みたいなのもあります。 男性が多いせいか、量も多めです。 あんまり食べると、午後の講習でキモチ悪くなるかも、と思いつつ、もったいないキモチが先にたって、結局全部食べてしまいました。

第3ステージは直線のブレーキングエリア

路面はビショビショです。
コース内ではどのステージでも、要所要所に散水機があり、水を大量に使っています。

(きっと水道代が高いんだろうなぁ。)

スタート後、まっすぐ走って行くと、目の前にウオーターバリアと呼ばれる噴水の壁が突然現れます。

最初はABSなしの車で、フルブレーキして、タイヤをロックさせます。
2度目はソフトブレーキ。 タイヤをロックさせずに、ウオーターバリアを回避します。 とてもむずかしくて、できている人はほとんどいませんでした。

今度は、ハンドル操作だけでウオーターバリアをよけます。 でも、本当の目的はスピン体験。 最初はハンドルがききますが、次に逆向きにハンドルを切ると、必ずスピンします。 これは、前輪のみスタッドレスのFF車、後輪のみスタッドレスのFR車両方で体験します。

次は、ABS付きの車に乗り換えて、フルブレーキでハンドルを切ってウオーターバリアを回避する体験。
ABS付きだとブレーキ踏みながら、ハンドルがきくんですね
でも、ABSが作動している苛酷な状況で、冷静にハンドル切るのは至難の技。 振動はすごいし、減速Gもすごいし。これには「慣れ」が必要です。

普段はABSを作動させる機会なんてまずないですが、ここではガンガンABSが働きます。
普通のブレーキの時と違って、「ガガガガガ」という強い衝撃がペダルにかえってきますが、ひるまずにブレーキを踏み続けることによって、安全にすばやく停止することができるということでした。

第4ステージはコーナリング

スキッドカーという秘密兵器を使って、横滑りさせられます。
やはり路面はびしょびしょです。散水機もフル稼働。(やはり水道代が気になる。。。)

これがスキッドカー
変な車だ...(素朴な感想)

スキッドカーとは言ってみれば「補助付き自動車」。 スキッド(skid)は「横滑り」。 「横滑りする車」で「スキッドカー」というわけ。 補助車輪のついたフレームの上に車体を乗せて、タイヤの接地面積を自由に変えるのだそうです。
これには、FFのセフィーロとFRのスカイラインがあって、一台ン千万円するとか。 路面の状態を車側で替えちゃうなんて、世の中賢い人がいるもんですね。

ここでは、先生がリモコンのスイッチを押して、タイヤの接地面積を故意に変えます。 タイヤが滑り出したら、すぐにフルブレーキでABSを作動させ、停止する練習です。 FF車とFR車で各4周づつ回ります。
「不意にタイヤが滑り出したら」といいつつも、先生がリモコンを押すと、ブイーンって音がするからわかっちゃう。楽勝楽勝。

と思ったら、 「リモコンの操作音で、構えないようにね。」と走る前から釘を刺されてしまいました(笑) 暗記して受ける視力検査みたいになっちゃうもんね。

食後ということもあり、だんだん胃の中がぐちゃぐちゃになってきました。 こんなことなら、お弁当残せばよかった。。うえ。。

第5ステージはスキッドパッド。

これは直径100Mの円形の路面をぐるぐる走り、意識的にラフにアクセルを踏み込んで、わざと横滑りをおこし、やはり急ブレーキでABSを作動させ停止する練習です。 言わずとしれたびしょびしょの路面です。(ど〜しても、水道代が気に。。。←しつこい) FF車、FR車、4輪駆動車で、駆動方式の違いによる横滑りの仕方の違いを学びます

もう、ふらふら。胃の中ぐちゃぐちゃ状態にとどめ、です。 でも、この頃になると、すっかり急ブレーキ&ABSにも慣れ、横滑りしても 「へ」とも思わなくなってきました。慣れってすごい。

さて、一日の講習が終り、ふらふらヘトヘト顔面蒼白状態で、クラブハウスに戻ると、終了証がもらえました。

帰りは、教わったドライビングポジションどおりに、ぷ〜ちゃんのシート位置を直してから出発。シートスライドは少し前へ直し、ヘッドレストも上に上げて、リクライニングは一番前へ。 走り出すと、なんだか行きとはぜんぜん違う自分になったようで、帰りの運転はいつもより少し自信がでています。

これで、大事なぷ〜ちゃんでのスキーのみならず、普段の運転だって安心感アップです。 行ってよかった!!

後日談:ドライビングパークで大量に使われる水は、周囲の排水路で回収して、再利用するそうです。(ほっ)


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