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現在地: 表紙愛車ぷ〜ちゃん出会い(6)
出会い(6)

●ぷ〜ちゃん求めて三千里

「ない」と言われると、探したくなるのが人情ってモンですよね。
買うか買わないかは、モノがあってから考えればいいのだ。

探してみよう。

ディーラーを何件もまわり、「本当にない」ことを確認。
「今ごろ来たってダメですよ。」という顔をされることも。

でも、あと1店残っています
残るは、試乗に行ったディーラー。

ま、一応聞くだけ聞いてみるか。
ここでなければ本当にあきらめがつくでしょう。

ショールームに入ると、店長らしきロマンスグレーの男性が応対してくれました。

「306の旧モデルって、もうないんですか?」

あまり期待せずに聞いてみると・・・
奥から在庫表を持ってきて、パラパラとめくりながら・・・

「赤のXsiで5ドアが3台ありますよ。マニュアルですが。」

え?

一瞬我が耳を疑いました。

うそ・・・あるの?

・・・
そーかー、あったか。あるとこにはあるんだねー。
でも、買わないんだから、あっても関係ないよねー。
と自分に言い聞かせつつ、ヒジョーに複雑なキモチで、その場は帰りました。

でも

あきらめようと、すればするほど、
街を走ると、ぷ〜ちゃんが、これでもかと私の目に飛び込んできます。
東京中のぷ〜ちゃんが一同に会して、私に買わせようとアピールしているのではないか、と思うほど、 たくさんのぷ〜ちゃんたちに会いました。


翌日、家に営業さんがやってきました。
ぷ〜ちゃんにゾッコンなのは、とっくにバレてますので、 競合なんていうテは使えません。
本当のコトを言います。

「すごく欲しいんですけど、びーーーっくりするほど、安くならないと買えないんです。」

営業さんも、私のぷ〜ちゃん病をわかってくれ、
クルマの値段+フロアマット+メタリック塗装+諸費用−(ほとんどタダに近い下取り)
=クルマの値段より安くなる、という大幅値引きを獲得。

で、でも・・・予算が100万もオーバー!

驚いたのは、今まで「買い換え反対派」だった両親の言葉。

「せっかくあったんだから買えば?」と母。
「欲しいものは買え。」と父。

さらに、驚いたことに、足りない分は貸してやるから、と。
こんなこと、はじめて。
どうやら、私の「ぷ〜ちゃん病」は親まで伝染してしまったようです。

そして、出会いから半年後、憧れの純白ぷ〜ちゃんが、
色違いだけど、私のぷ〜ちゃんになることに決定したのでした。 めでたし、めでたし。

納車! ミラージュが寂しそうです。
いよいよ「私のぷ〜ちゃん」とご対面!
ディーラーまで取りに行きました。
楽しそうに説明を受ける私。
でも、ミラージュは悲しそう。

ごめんね。ミラージュ。
楽しい思い出はたくさんあるけど、 やっぱり私はぷ〜ちゃんの魅力には勝てないの。わかってね。

納車の日、今までのお礼の気持ちをこめて、ピカピカに磨いてあげました。
大切にしてくれる人が、次のオーナーになることを祈って。