SUPERIOR ROCK ALBUM DEPARTMENT
FOREIGN SUPERIOR ROCK ALBUM SECTION
コクトー・ツインズ 「ガーランズ」
Cocteau Twins 「Garlands」 ゴリ松
冷やかなまでに淡々と刻まれるリズムに重い響きが螺旋状に絡み付いて、歪むノイズが覚醒を誘う。頭に浮かぶ音の色を言葉で例えたら、それは無色半透明や。
そしてそんな暗い透明な音の海の上、エリザベス・フレイザーの魅惑的な歌声が風のように流れていくねん。「私は女・・血まみれの売女」言うて..
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1982年。まだ高校生やった俺は、コクトー・ツインズのデビューアルバム「ガーランズ」の表と裏、現実と幻覚を交錯させる音の群れに聴き入ってしもた。
うまい事は説明できんけど、ひっくり返るエリザベスの歌声。やっぱりあれは、現とは違う異世界からの声や。 鏡の向こう、目に見えん怖いとこ..ルイスキャロルの世界を引きずる幻想的な世界からの声や。 この後も何枚かのレコードがリリースされて、様々な変化を遂げつつ、独特(孤高)の地位を築いたけど、この「ガーランズ」は俺の心に見えへん傷跡を残したみたいで、20年経った今でもまだ鮮烈に蘇ってくるのであ〜る。
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