SUPERIOR ROCK ALBUM DEPARTMENT
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The Isley Brothers 「Twist And Shout」    Nakadelic
Sundazed 6002
                                

The Isley Brothers「Twist And Shout」俺はカラオケが大嫌いだが付き合いで参加せねばならないときもある。しかし最近の曲を全く歌えない俺が選ぶのはビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」である。こいつを歌えばなんとなくギャグっぽくもあり、それでいて盛り上がったりもする。プライドを何とか保てる、俺にとってはぎりぎりの選択肢だ。だがしかし心の中では泣いているのである。てめーら何が「ついすてんしゃ〜うと♪」だ!一緒に歌うんじゃねー!そもそもこいつはビートルズの曲じゃねーんだぞ!こいつはアイズレー・ブラザーズの曲なんだよ、ボケ!てめーら、そんなことも知らずに合唱すんじゃねーよ!モーニング娘。の曲と一緒にすんじゃねー!アイズレー・ブラザーズの深い歴史を一から勉強しなおして来い!そしたら「あ〜、あ〜、あ〜、あ〜(徐々に上がる)」ってとこの3番目の「あ〜」だけ歌わせてやるよ!これからアイズレーの歴史を軽く振り返るからな。よく読めよ!では・・・。

アイズレーは50年代初期にゴスペル・グループとして結成され、60年前後には「ツイスト・アンド・シャウト」をヒットさせるなどR&Bグループとして活躍、この頃のツアーメンバーにはあのジミ・ヘンドリックスもいたのである。凄いね。60年代中期にはモータウンと契約してソウル・グループとして活躍し、70年前後には独立して本格派R&Bグループとしてヒットを量産、この頃のを聞くとボブ・ディランとかを彷彿とさせたりします。そして73年にはそれまでのメンバーであったオーケリー・ルドルフ・ロナルドに加えて、アーニー・マーヴィンの弟たちと従兄弟のクリス・ジャスパーを加えた6人組となり、ついにファンクバンドとして目覚めるのであった。

でも普通のファンクバンドじゃねーのは、攻撃的なファンクネスと腰も砕けるスウィートネスを交互に織り交ぜてくるところだな。ようはファンクがタチでスウィートがネコだな。両刀使いってわけだ。便利ですね。しかもこのファンクときたらロックじゃねーの?って思うほどロックなファンクでやがんの。それもこれもホーンを一切使わなかったり(後に使うが)、アーニーがジミヘン直系のギタリストだったりするからなんだけど、やっぱりロナルドの唄は濡れるのであります。ついすてんしゃ〜うと♪



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