SUPERIOR ROCK ALBUM DEPARTMENT
JAPANESE SUPERIOR ROCK ALBUM SECTION



THA BLUE HARB
「STILLING,STILL DREAMING」
        
ダイキ SUR-50

ごりまつ     


THA BLUE HARB「STILLING,STILL DREAMING」 「極寒の地からの熱いメッセージ」

自信に満ちた言葉は実に素晴らしい。
BOSSが吐き捨てる魂の叫びを聴いていると、いつもそう思えてくる。共感する内に心の波長までもが同調し、何とも言いがたい連帯感へと惹き込まれていく自分を感じる。

「THA BLUE HARB」・・俺の心の友、このロック大学のメンバーでもある「JAN」が住む札幌のバンドを紹介しよう。北から昇る太陽と共に熱いメッセージを全国に向けて発信する数少ない本物のラッパーだ。

妥協を許さぬ奴らの姿勢は言葉ばかりでなく、音作りにまで及ぶ。アンダーグラウンドからの出発を誇示するかのように激しいメッセージに絡む奴らの音は、もう40に手が届きそうな俺の心臓までもをガッシリと鷲ずかみにしてしまう。あまりヒップ・ホップに関して詳しくない俺だが、そこに留めておくのが惜しいほどの男達だ。だから俺は奴らをロッカーと呼ぶ。もちろん神髄を極めようと活動している奴らが、素人の俺から勝手にロッカー呼ばわりされるのは心外だろうが、俺曰く・・奴らはヒップ・ホップという枠など既に通り越し、ジャンルなどを超越した所に位置していると思っている。
 
時々、若い奴らと話をするが、皆が口を揃えて「THA BLUE HARB」はイイと答えてくれるのが心の底から嬉しくて堪らない。語りの天才「BOSS」を支持する若い奴らを見ていると、まだまだ世の中、捨てたもんじゃないとさえ思えてくる。それほどまでに俺がベタ褒めする奴らの声を音を是非とも聴いてみて欲しい。そして感じて欲しい。

自信を失くしている人、悲しみに浸っている人、イジメられてる人、引きこもってしまっている人・・。「THA BLUE HARB」の残酷なまでに容赦しない熱い男の語りに刺激され、今より強くなって欲しい。

自分に厳しいが故に人にも厳しくなれる奴らの声を正面から受け止めて、一歩踏み出すきっかけを作って欲しい。
 



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