SUPERIOR ROCK ALBUM DEPARTMENT
JAPANESE SUPERIOR ROCK ALBUM SECTION



刃頭 feat.イル・ボスティーノ「野良犬」        ごりまつ
ビクターエンタテインメント BSCL-35006


刃頭 feat.イル・ボスティーノ「野良犬」BLESS MY LIFE AS A DOG IN THE BOG いらついてる悪運がオレだけを見守る
地下奥 今日も回るミラーボール 狂気をなだめ なめまわして牙研ぐ
処女みたいに無傷な1人用のイスは そこでずっとオレの到着を待っているんだ
2人っきりにすぐなりたがるオレとリスナー 寂しさと寄り添い合えば寂しくない
アイディアをキャンバスに押し倒し上に乗っかる 闇の子を産み落とす 罪をまた犯す
制服をくり返すエゴイズム、オルガズム かなわない網膜 中指はおっ立つ
ごらん1歩も引けない道楽が刃頭のトラックの上を前へ前へともがく
コロッセウム 興奮した客がどなる「勝ちさえすればあんたはもっと儲かる」
風向きがそっぽを向いてしまう前に噛み付く 2度とオレの顔を忘れないくらいに
STILLING SMILIN' LAUGHIN' LAUGHIN' もっと深入り 2002年の日出づる国の旅
遠吠えは響きわたる 列島のはじまで あたかも尖った口先から大金
舌打ちがオレをあおり のし上がらせる やがてTOP RANKINからSPIELBERGIN'
オレ様が吾輩を唯一雇うんだ これからも旨いメシを腹一杯喰うんだ
空腹や苦痛は同じだけ続くが オレの好物は自由だ この街でずっと

聞こえない音にはまるで耳を動かさず シマを動かず しっぽは振らず
独り無言で雨に濡れ雪を踏む 人の世を野良犬のように かっさらう

ウジャウジャと人間はいるけれど かまってくれるヤツは誰もいない
ウジャウジャと人間はいるけれど かまってくれるヤツは誰もいない
みなさんもいっしょに歌ってください

A TRIBE CALLED 野良犬 雑踏を這い回り 一生をかいくぐる
ドライムテクニックで乗りこなすドラム 好待遇 昔の女達は後悔する
紹介するぜ オレの5分の兄弟 PEACE TO ILLな街 尾張 MARIACHI
生活を回しまくるMONEY マージン 世界は幸せを求め回るimajine
今日もえん突つから昇るKEMURIブリブリ NGYプラスSP BOOGIE BOOGIE
赤目ディカル BULL SHIT 映すスクリーン THA BLUE WE ARE STILL GREEN GREEN
オレよりもずっと小さいと思ってた竜巻きが 一息に落ち葉を持ち上げるのを見た
オレよりもずっと大きいはずの自信が もう立てないと嘆くのを何回も聴いた
オマエは知る事になるオレの裏の裏を 調教は不可能 オレのカゲを踏むなよ
ブラボー 風来坊のまま暮そう 各地のボンクラと次々と欲張ろう
喰い尽くすハテナ 上げっぱなしのアンテナ 46のジョーカーとジョーカーのワンペア
消費速度にはあいにく我は騙されない 初期衝動以外 口をはさませない
ある日の街 見ず知らずの飼い犬が すれ違いざま悲しげにこう言うんだ
「わかってるから この首輪の事は聞くな オマエもその内この手の絶望を知るさ」
鉄くずはきっと明日も口数少ない 誰も居ない場所を探してまずは一服だ
自分だけを信じて立つ時は来るんだ 雨なのにそんな曇った顔するな
夜がたまる ネオンサインは残った ありったけのよだれを路地裏にしたたらす
夢の吸いがらや喰いカスが散らばる 人の世に人知れず野良犬のようにはさまる

聞こえない音にはまるで耳を動かさず シマを動かず しっぽは振らず
独り無言で雨に濡れ雪を踏む 人の心を野良犬のように かっさらう

ロックを耳にするにあたって、音に心打たれるのと同様に、詞で心打たれる事もしばしば。
特に俺のように何の才覚もない能無しは、いつも物事を抽象的に例えようとするのだが、それがちっとも悪いとは思っていないものだから、気に入った言葉に対して、すぐに共感を覚え、しばらくの間は頭からドップリとハマり込んでしまう。上に記述した曲もそうだ。

刃頭が醸し出す哀愁漂うメロディーに乗せて掻き鳴らされるアコースティック・ギターをバックに、以前にも紹介した語りの天才「THA BLUE HERB」のBOSSが男の浪漫を吐き散らす。歌詞を全部、書いてしまったのだから、今更もう言う事は何もない。さぁ、それでは・・みなさんもいっしょに歌ってくださいよ・・





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