SUPERIOR ROCK ALBUM DEPARTMENT
JAPANESE SUPERIOR ROCK ALBUM SECTION


ザ ゴールデンカップス / ザ☆ゴールデンカップス ワンモアタイム
ポニーキャニオン

マサキ  

   

小学校一年の時に「長い髪の少女」がヒットした。
時はグループサウンズブーム真っ只中。
連日歌番組にはGSが登場しまくっていた。
当時ガキだった俺はタイガースのジュリー、テンプターズのショーケンを憧れの目で見ていた。

ヴォーカル・デイヴ平尾
リードギター・エディ藩
サイドギター・ケネス伊東
ベース・ルイズルイス加部
ドラムス・マモルマヌー

そこへなんともトッポいこの5人が登場した。他のGSがブラウン管の向こうでユニフォームを着てアイドルのように振舞ってる中で連中はやる気なさそうに演奏していた。バラバラの格好で演奏していた。時々メンバーが足りないこともあった。「長い髪の〜」は悲しげなメロディの歌謡曲風だが「怖いお兄さん達」に見えた。


横浜出身らしい。
九州で生まれ育った当時の俺には 横浜なんて行ったこともない。
「ワケわかんないけど大人っぽい街なんだろうな。
港があって、こんなヤバそうなお兄さんやお姉さんがいるんだろうな。
従兄弟の兄ちゃんが『R&Bって言うんだぞ。』って言ってたっけ。」

中学に入って生バンドが入ってるディスコへ出入りするようになった。
通っているうちにバンドの兄さん達と仲良くなった。
「ゴールデンカップスはよかったよねぇ。」「『僕の魂ぃ〜』ってのが好きだったよなぁ。」「あの人達メチャクチャだったらしいよ、横浜で。」
兄さん達が懐かしそうに話している。

数日後カップスのレコードを買った。
?な曲もあったがカッコいい曲はメチャクチャイイ。
だけどなんかノリノリではないんだよな。
なんだかトッポくて、心の痒いところに手が届くような・・。

バンドの兄さん達にカップスのレコードを聴いた旨を話すと「ブルースなんだよ。」って教えてくれた。
「そっかぁ、これがブルースロックか。」
洋楽以外ではノリノリのビートの利いた日本のロックしか効いたことがなかった中坊の俺には衝撃だった。

ケネス伊東に代わってミッキー吉野が16歳で加入したらしい。
後期には柳ジョージ・アイ高野もいたらしい。
CAROL以前の矢沢もカップスのライヴに足を運んでいたらしい。
ライヴでは日本語の唄なんてほとんど演らなかったらしい。
マー坊(ルイズルイス)は薬中らしい。
TVでメンバーが少ない時は誰かが勝手にサボってたらしい。
飛行機の中でメンバーがシンナーを吸って騒ぎになったらしい。
ラジオ局でオンエアー中にメンバーが「ぶっ殺してやる。」とDJをアイスピックで刺そうとしたらしい。
返還前のオキナワでライヴ演ってる最中に火事がおきてその火を眺めながらデイヴが「呑みに行こう。」って言ったらしい。
etc・・etc・・。
カップスは既に解散していた。
解散後に知ったエピソードだ。
伝説は尽きない。

そんなカップスが2003に再結成された。
30数年振りの再結成。
そして映画になっても帰ってきた。
「ザ☆ゴールデンカップス ワンモアタイム」

伝説は尽きない。
映画の中でさまざまな人達が証言する。
ジョー山中・内田裕也・ショーケン・忌野清志郎・CHAR・矢野顕子・北野武・・ムッシュかまやつ・横山剣・土屋昌巳・井上尭之・スティーブフォックスetc・・。
映画の中では懐かしい当時の演奏シーンもある。
なんで10代や20チョイの奴等でこんなこと出来るわけ?

再結成ライヴも素晴らしい。
エディのギターが泣かせる。
心を鷲掴みにして時にかきむしり時に振り回す。
やる気があるのかないのか相変わらずのルイズルイス、自由人なんだよな。
だけど主張の強いベースライン。
ミッキーの才能は説明不要。
やっぱサイコーだね。
マモルのハイトーンヴォイスは大人っぽくやるせない。
愛すべきボス、デイヴ。
唸るようなヴォーカルは健在。
この人がいるだけで個性の強いメンバーはカップスとして一つにまとまる。
ホンモノだ。
大人の聴けるヨコハマROCK・ヨコハマBLUESだ!

日本にもこれだけのバンドがいたという事実は必ずや聴くものに誇りを持たせてくれる。
やっぱカップス!サイコーだね!



これを聴け!(見ろ!?)
DVD「ザ☆ゴールデンカップス ワンモアタイム」
DISC1では映画そのものが収録!SIDE Aでは当時のカップスの映像や様々な人達の証言が見物。
SIDE Bでは再結成ライヴの様子が。スゴ過ぎる!!
DISC2ではリハ風景やDISC1以外のライヴの様子が収録。
忌野清志郎氏とのセッションライヴの様子も。
DISC3ではメンバーのインタビューが収録。
これで税込み7140円は超お買い得!!                           





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