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Red Hot Chili Peppers 

「愛と友情」
     Nakadelic

根底に流れる黒い血をアンディ・ギルの血流の速さが漂白しちまったのがデビューアルバムの「THE RED HOT CHILI PEPPRS」であるが、それを再び黒くしかもテカテカに塗りつぶしたのがジョージ・クリントン親父プロデュースのセカンド「FREAKY STYLEY」である。オリジナルメンバーのヒレルとクリフが復帰し、P-FUNK系の方々も入り混じって繰り広げられたのは、しっかりPなぐにょぐにょ変態ファンク。レッチリの中で最も毒素が強くそれでいて最もマヌケな作品である。

続くマイケル・ベイホーンプロディース「THE UPLIFT MOFO PARTY PLAN」ではマヌケさは残るが、ややストイックさを感じてしまうのは前作がPだから仕方ないか。と思ってたら、あらやだ、次作「MOTER'S MILK」への布石だったのね、マイケルあんたもいけずな人ね、あんあん♪しかもヘロインやりすぎで死亡したヒレルに変わって入ったジョンがこれまたソリッドな奴だったのも手伝って、出来上がったのはまさしく攻撃性抜群かつ硬質なゴリゴリのちんこ。硬いの太いのって、速度じゃ一番の作品だぜ。

「Higher Ground」のファンク仕立てはひたすらぶん殴られてる感覚に陥る。突き上げられるんだから、腰を振ってた奴らもこれで頭を振るようになるってわけよ。こりゃ次はどうなるの?どきどきしちゃって眠れないわ、ってとこにやってくれたねリック・ルービン、あんた最高。都昆布あげる。「BLOOD SUGAR SEX MASIK」、どうしちゃったの、これ?前作のソリッドさを完全に捨てきって再び根底に流れる黒い血に身を任せてみたら前作のソリッド峠を越えてきた腕に覚えありっぷりも相まって抜け出せないドロドロの沼地にはまったけど気にしないでいたらいつの間にか沼地の中でも生活できるようになっちゃったみたいな音よ?これ。

そんでもってジョン、お前もか?やっぱりあんたもレッチリだい。おめでとう、レッチリ認定証あげちゃう。と思ってたら次の「ONE HOT MINUTE」でジョンが抜けちまうなんてよ。変わりに元ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロが入ったってんだから嫌でもソリッド臭がしちまうが、リック・ルービンが上手く抑えている。でも結局デイヴは音楽性の違いからレッチリを抜けちまうんだが、それはデイヴの血が白いんだから仕方あるまい。去るものは追わず。続く「CALIFORNICATION」は、脱退後にドラッグと絵にはまっていたジョンの復帰作。ときどきメロウに聞こえるが気にすんな。ポップスすれすれのもあるけどな。まあリハビリだと思ってくれ。

レッチリがファンク初体験ってなロック好き野朗は多いと思うが、たんまりファンクネスが詰まってるのでご安心を。レッチリを聴き終えたらP-FUNKなどを聞いてみることをお薦めします。


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