ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENTFOREIGN
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King Crimson
「みんなこれ聞いて大きくなった」 Nakadelic
キング・クリムゾンといえば、そりゃもうプログレの王道であります。全てのプログレファンが最初の頃に通過する、いわばプログレ幼稚園みたいなもの。
そんでもって、ここからドイツやフランスやイタリアやらのわけわからんプログレへと巣立っていくひねくれ者もいる一方で、幼稚園をずっと卒業できないでいる者もいるでしょう。
ようはいろいろってことなんですが、みんな母校のことは決して忘れたりはしません。そもそもこの母校、偏差値高いようです。プログレの幕開けともいえる1枚目の「クリムゾン・キングの宮殿」や、メタルの誕生ともいえる中期クリムゾンのスタートを飾る5枚目の「太陽と戦慄」などは知っている人も多いでしょうが、これらはいわば入学願書みたいなものです。
しかし運良く(悪く)入学してしまったら最後、その後は音楽の裏街道を歩くこととなるかもしれません。あまりよくない現象としては、単純なコード進行や曲構成を耳にすると口をぽかーんと開けて無反応になるという変拍子偏愛症候群に陥る人が出てくるということでしょう。ジャケットの曲目を見て10分を超える曲があるとなんとなく安心してしまうなどという末期症状の人もいるみたいです。
中でも他人に迷惑をかけるとして嫌われるのが、眉にしわを寄せ難しい顔をして音楽を語る「音楽評論家きどり症候群」であります。しかしこれはある意味仕方ないと言えます。3枚目の「リザード」にいたっては、クリムゾンの総帥ロバート・フリップ自らが「24回聴かなきゃ分からない」と言うくらいですから、いわば難解さが売りとなっている側面もなきにしもあらずなわけです。ちなみに私は24回以上聴きましたが分かったのかどうかすら分かりません。
クリムゾンをはじめプログレの世界は非常に奥が深く、一度はまるとなかなか戻ってこれません。大手以外でプログレが豊富なCDショップはそう多くないため、近所のCDショップには以後あまり立ち寄らなくなるかもしれません。ポイントカードをお持ちの方はクリムゾンを聴く前にモーニング娘でも買って使い切ったほうが良いでしょう。
King Crimson 「In the Court of the Crimson King」 クリムゾンキングの宮殿 PCCY-01523 |
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King Crimson 「Larks' Tongues in Aspic」 太陽と戦慄 PCCY-01425 |
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King Crimson 「Red」 PCCY-01529 |
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King Crimson 「USA」 PCCY-01616 |