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Magma 

「ヴァンデさんの頭の中って・・・」 
     Nakadelic

マグマ。フランスのバンド。え?フランス語できないって?バカヤロー!英語もろくにできねーのにアメリカやイギリスの音楽聴いてるくせに何言ってやがる!でも、ご安心。そもそもマグマはフランス語ではありません。なんせコバイア星から来たコバイア人がコバイア語で歌うコバイアストーリーですもの。あらやだ、ワタクシの頭がおかしいんじゃなくってよ?おかしいのはコバイア星人であります。なんでもマグマの中心人物クリスチャン・ヴァンデさん、マグマ結成以前に神の啓示を受けたとかなんとか。そりゃそうです。驚く必要はありません。だって偉大な音楽ってのは、すべからくシャーマン的要素を持つ者から生まれるんですもの。それがとってもわかり易く出ちゃったのがマグマ、いやヴァンデさん。

マグマの音楽はプログレの流れで語られることが多く、ジャズロック色が強い。しかし何より注目なのは、ヴァンデさんの宇宙的古代的大陸的大海的偏執的疾走的前衛的古典的創造的想像的殺人的暴力的平和的空想的誇大妄想的熱情であります。ヴァンデさんの頭の中をぐるぐる回っておりますのは、よく見りゃ宇宙。

その宇宙への扉がマグマの音楽なわけです。扉が開かれるまで延々にその演奏は続きます。息つく暇を与えてくれない。ひたすら同じリフが繰り返された日にゃ、頭クラクラ。そこにコバイア語による強烈で強迫的なコーラス。アタクシ、どうかしちゃったのかしら?重厚なベースも感極まったかのようなピアノもひたすら激しくリズムを刻む。あらら、光の天使が見えるわよ。そんでもってヴァンデさんの叩くドラム、激しく体の芯を揺らします。なんせヴァンデさんはドラムを叩いているようであって、実は地球を叩いているのであります。当然のように地球の自転にも影響を与えております。こうして宇宙への扉が開かれました。よかったね。

全地球人必聴、それがマグマ、いやヴァンデさん。

マグマ 「呪われし地球人たちへ」      マグマ 「呪われし地球人たちへ」 KKCP-209     
Magma / Mekanik Desruktiw Kommandoh




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