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カン

「ダモってるね」  
       皿万打

ダモだもの、名前が。凄いね。ダモ鈴木だよ?どうゆう意味なんでしょう。詳しいことはわかりませんが、ダモです。響きがよすぎる。これ語尾につけてもおもしろいダモ。どうダモ?そうでもないダモ。ま、いいや。えーと、いきなりダモダモ言われてわけわからん人もいるかと思いますが、ダモ鈴木ってのは、カンの2代目ボーカリストでして、名前の通り日本人ダモ。ではカンとは何かと申しますと、ドイツロックの雄であります。

西欧と非西欧の融合の試み(なんかこの表現安っぽいね)は、70年当時としては革新的だったでしょうし、後のニューウェーブだのパンクだのに多大なる影響を与えたわけですが、日本ではいまいち人気がないんですかね?知ってる人少ないんだもん。PILとかバウハウスとかにも激しく影響を与えております。そんなロック史に残る偉大なバンドのボーカルを日本人が務めていたなんて素敵やん?友情やん?ちなみにダモが在籍してたのは、3作目「Tago Mago」、4作目「Ege Bamyasi」、5作目「Future Days」だけなんだが、最も評価されているのはこの時期のようですね。ダモの怪しげでふにゃふにゃでいい加減な英語や日本語の歌はなんとも呪術的でして、部屋にこもって聞いてますと、壁の染みが動き出しフローリングの床が波打つ始末。た・・たすけて・・・。聞き終わったときには、なぜかよだれ垂らしながらパンツ半分ずり落ちてたりするんですが、これは私だけでしょうか?

そんなダモは音楽に関しては素人だった。65年に日本を飛び出し世界各地を放浪しながら、即興演奏と歌のパフォーマンスをしていた。ギターのコードは3つしかしらず、歌も本格的に歌ったことはなかった。しかし、そのことがカンに迎え入れられる要因となる。カンに「歌えるボーカリスト」などは必要なかったのである。ダモ鈴木を加えたカンはより革新的なバンドへと進化する。しかしメンバーの演奏テクニックが備わっていくにつれ、革新性は乏しくなり、ダモも完成されてしまった音楽に興味を失い脱退する。凡庸となったカンがその後に最大のヒットを飛ばすことになるとはなんとも皮肉である。ダモダモ。

Can「Tago Mago」 Can 「Tago Mago」 Spoon-006/7
ダモ鈴木加入後初アルバム。衝撃的でしょうな。当時これ聞いたら。いま聞いてもかなりかっこいいです。あやしげな日本語ボーカルも聞けますし。へなへな、ふにゃふにゃ。
Can「Ege Bamyasi」 Can 「Ege Bamyasi」 Spoon-008
「Vitamin C」って曲が激しく好きです。「びたみんしぃ〜」って発音してます。これ聞くためだけでも買って損はないかと。「タゴマゴ」とか「フューチャーデイズ」より軽い感じがしますが。へなへな、ふにゃふにゃ。
Can「Future Days」 Can 「Future Days」 Spoon-009
ダモ在籍時最終アルバム。これである意味初期カンの音楽は完成されたと言えるでしょう。歴史に残る名盤。へなへな、ふにゃふにゃ。
Can「The Peel Sessions 73-75」 Can 「The Peel Sessions 73-75」 SFR CD 135
これの「Mighty Girl」って曲が激しく好きなもので。この曲はインストものですが、他の曲ではダモのボーカルも聞けます。へなへな、ふにゃふにゃ。


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