ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENTFOREIGN
FOREIGN ROCK ARTISTS SECTION
バングルス
「柑橘系の歌声」 Pantetsu
バグルスを、プリンスがプロデュース・・・走行中の車のラジオは曲の紹介をしていた。名曲「ラジオスターの悲劇」を産んだバグルスを、私の大嫌いなプリンスがプロデュース・・? そんな勘違いをしながらも仕事中にCDショップに立ち寄り即買いしたのである。バングルスの「マニックマンデー Manic
Monday」、イントロのピアノの旋律を聴いた瞬間からメロメロになった。アルバムとしては彼女たちのメジャー2nd「Different
Light」の一曲目だ。
大体、女の子のロックバンドなんてーのは何処か娼婦的なイメージが漂うお姉ちゃんがピタピタの革のジャンプスーツとか、何だかH系が常な感じで斜めに構えて怖い化粧だったり、音楽以前にイメージが先行して高飛車だったり、まーそれはそれで大変結構なんだけど、もーちょっと普通にッて言うか真面目にって言うか、ルックスとか生活がコマーシャルにならないバンドってーのを日夜欲していた時だった。そんな時だったからバングルスには余計にグッと来た。
60年代ポップスを彷彿させるメロディーラインに、切なく甘酸っぱいヴォーカル、私が欲している音は真にコレだったのだ。 このシングルは外部ライター(プリンス)によるものだが、元々インディーレーベル出身で西海岸では人気のバンドだったらしく、ソングライティング能力の高さはアルバムを聴くと十分理解でき、色物的なガールズバンドとは全く別物で、流行やファッションに流されず良質な音楽体験を過ごしてきた品の良さが音に表れており、インディー時代のガレージサウンドを残しつつもメジャーで成功したガールズバンドは他には無い正統派の良質ロックバンドである。
とは言っても私は男、正直なところ男の性として純粋にスザンナホフスの声が肉体を骨抜きにするのであり、駄菓子屋のアンズを喰いながら「これさえ有れば一生満足できる」と感じていた頃の様に生理的に必須の歌声と感じるのだ。私にとってのスザンナホフスの歌声は猫にマタタビ状態である。お世辞にも美人じゃないけど絶対に柑橘系の臭いがすると確信して止まない。
その柑橘系的な代表曲が、世紀の名バラードとして輝くビッグヒット作品「Eternal
Flame」だ。切なく狂おしいくらいに語りかけるスザンナの歌声は、何度聴いても涙腺が緩み、全身全霊を込めて抱きしめたくなる。
そんな柑橘系の良質なロック魂を持つ「スザンナホフス」のソロアルバムも彼女の魅力を余す事無く伝える出来栄えと成っている。あークラクラしてくる。
Bangles 「Everything」 25DP-5298 |
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Susanna Hoffs 「When You're A Boy」 CSCS-5271 |
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Susanna Hoffs 「Susanna Hoffs」 POCD-1230 |