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Curtis Mayfield 

「ああ、カーティス、あんたのおかげで俺は・・・」
    Nakadelic

カーティスのおかげで音楽にはまったようなもんだ。それまで音楽はそれなりに耳に入ってきて、ふんふん♪なんて思いながら聞いてたけどね。でも高校生のときカーティスを始めて聞いてびっくりしたね。 こんな退屈な音楽があったのか、って。それまでポップな曲しか聞いてこなかったからだろうけど、聞いてるあいだ苦痛でしかなかった。これは友達に借りたブートのベスト盤だったんだけど、売れた曲ばっか並べてるのにここまでつまらないとは、って。その友達も「すげーつまんねーのが手に入ったぞ」って俺に貸してくれたんだよね。そんで友達と毎日学校で聞きながら「すげーつまんねーな(笑)」とかって笑ってたのよ。でも・・・でもね・・・そうなの・・・いつの間にか・・・いつの間にか離れられない体になってたの、あはん♪そんで恐る恐る友達に聞いたのね、「これって、ひょっとしてよくないか?」って。ああ、それは物凄く勇気のいる行為だったさ。だって「ええ?こんなのがいいのかよ?お前、耳おかしくねーか?ついでに足臭いし・・・」なんて言われるんじゃないかと思ってビクビク。

ところが彼もなんだかモジモジしながら「あ、あの・・・実は俺も・・・」って、お互い目を見つめあい、頬っぺもほんのり桜色、二人の間にはいつしか愛が芽生えていたのでした。いや違う。でも愛が芽生えるほどの勢いでお互い納得しまくってたね。うんうん頷きまくったね。人生であれほど頷いたのってないね。首がもげるほど。そんくらいお互い同じ思いになってたってことだ。こんな二人に愛を芽生えさせたのはもちろんカーティスあなたです。罪な人・・・。

カーティスの声ってのはまさに大海であり大地でもあるわけよ。さらに太陽でもあるし、月でもあるって感じだ。とにかく俺を包み込んでくれる。カーティスに身を任せちまう。それと同時に耳元でささやかれてる感じもする。うふん♪おかげでそれ以来カーティスも含めていろんな音楽を聞くようになった。後効きの曲もあるんだなってわかったしね。こうして音楽好きな僕がいるのもカーティスのおかげなんです。天国にいるカーティスへ。僕はこんなに大きくなりました。立派な大人になりましたよ。無職だけど・・・。

Curtis Mayfield 「New World Order」 Curtis Mayfield 「New World Order」
Warner Bros. Records  46348



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