ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENTFOREIGN
FOREIGN ROCK ARTISTS SECTION
Bootsy Collins
「星が好きなんですね?」 Nakadelic
どのパーティ会場に行っても浮いてしまうような奴がいる。しかもそいつのサングラスが星型だったりもする。なにやら肩から下げてる物がある。やはりこれも星である。よく見ると星型のベースである。星型のサングラスに星型のベース。一見すると楽しげな奴に見える。だがそこに罠がありそうな気がしてならない。うかつに近づくことはできない。唖然として立ち尽くす者がいるかもしれない。恐怖で逃げ出す者がいるかもしれない。そこに意義を見出そうとする者がいるかもしれない。しかし本人はいたって陽気な変な奴であった。単に星が大好きな奴であった。
ジェームス・ブラウンのゲロッパもブーチィーがいなきゃ存在しなかったはずだ。ケロンパはキンキンとセットだからいいのである。ブーチィーのスペースベースはうなりまくる。体の芯を揺らしにかかる。地を這うように体を下から突き上げてくる。だがこれを単に重厚なベースと表現してはならない。確かに重厚ではあるが妙に能天気だ。笑ったときに歯がない奴の笑顔ほど怖いものはない。そんな感じだ。だがそれだけで済ましてくれるほどブーチィーのベースはやわじゃない。揺らしつつくすぐったりもするのだ。思わず体をくねらせる。右に左に体をくねらせていると、いつの間にか体全体で踊りだすはめになる。それでもベースは勢いを止めない。伸びたり縮んだり、さらには歌ったりもする。時には寿司だって食べるかもしれない。ピョコン・ペタン・ピッタンコ。もはや重心を取ることが困難となる。そこにブーチィーのウィスパーヴォイスがそっと耳を撫でる。やさしいが毛むくじゃらだったりする。まろやかだが生暖かかったりもする。何を囁いているのかと耳を近づけると・・・「やぁばぁだぁばぁどぅ〜!」
後のベーシストへの影響は計り知れない。多くのクローン、フォロワーを生んだ。レッチリのフリーも崇拝してますしね。ようはベースのジミヘン、まあそんな感じ。