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Lambchop / ラムチョップ

「こーゆー音楽って今風に言うと・・・」
                Pantetsu


音楽のジャンルが異常なまでに細分化されて、聞いた事も無いような横文字で新しい音楽を差別化している事は、あくまで販売戦略の一つとしてバカなリスナーを誘導する為とか、音楽ライターの知的水準と感度を知らしめる為のクダラナイ造語に近いものと思っていたが、こんな事じゃマニュアルが無いと自分の嗜好する音楽を見つけられない無能なリスナーを大量発生させる事になっちまって、「ROCKは嫌いだけどメロコアは好きです」なんて平気で言っちまうヤツに「やっぱエモコアでしょ〜」なんて、いかにも音楽以外に世代をも差別する便利な言葉として流行してしまい、価値観を測る為の共通言語としては余りにも目が細かい。

海外事情までは解らないが、日本の現状としてはレコード会社も大手販売店も多くは耳を無くしており、活字としてジャンルを捉えられない音楽は世に出にくく。今となってはインディレーベルも同じで、意識よりもジャンルで色付けがされているようにさえ思える。

要するに新しいものを受け入れるためには、引き合いとなる音楽で分類する為の言葉が必要であり、音楽その物を必要としていないのであり、かつてのプログレッシブとかニューウエーブとかオルタナティブなんて大括りな分類ですら、いつの間にか様式化されてしまっている。音楽が分類されているというよりも、分類のマニュアルにのっとって音楽が創られる。よって、分類に合わせるべく小粒なバンドやアーティストが氾濫しているのではないか?

Lambchopはナッシュビルの大編成のバンドである。どうやら10人とか15人とかの流動的な形態でアルバムを発表している様だが詳細までは興味が無いので良く知らない。突然に出会った音なのだが、俺の嗜好に寸分無くハマッタのだ。70年代の地味なEuropeの映画音楽のみたいと言って良いのか、音に絶妙な隙間があり、妙にエロチックな印象すら与える。とにかく音圧の低さが自然と神経を美しく引き込んでいくのだ。”Cowboy Junkies”みたいと言うか”Lou Reed”みたいって言うか、なんとも形容しづらいなー・・・幸福ガンジャ系! ん〜。

こーゆー音楽って今風に言うと何てジャンルなの?

Lambchop / Is A Woman    Lambchop / Is A Woman   
P-Vine  PCD-23212
Lambchop / Nixon Lambchop / Nixon
マージ  PCD-23034



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