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Nirvana /ニルヴァーナ

「生死と精子の匂い」
             

< 畜生 >        

俺がニルヴァーナに出会ったのは、たった二年前のことです。後追い世代のくせにニルヴァーナを語るとは生意気な!という、ご意見ご感想があるのも十分承知していますが、乱文にお付き合い願えたらと思います。

ニルヴァーナを語る上で欠かせないのが、やはり歴史的名盤と名高い「ネヴァーマインド」でしょう。あのプール&赤ちゃん&ドル札のジャケットですね。(高校の時に、赤ちゃんのくせに剥けてる!という卑猥な事を言ってるヤツがいましたが。)このアルバムは、その後のロックバンドに多大な影響を与え、最近でもフェイバリットに挙げるアーティストをよく見かけます。実際、俺もこのアルバムとの出会いで洋楽ロックに興味を持ち、その深さを日を追うごとに痛感する毎日です。ほんと。

全てのアルバムに共通するのは、ロック、パンク、ハード・ロック、メタル全てを飲み込んだサウンド。行き場のない感情を無鉄砲という名のピストルで打ち放ちつつも、耳に残る印象的メロディ。唸りを上げるギターと地下を掘り進むような太いベースライン。ダイナミックな中にも繊細さと遊び心が見えるドラミング(現フーファイターズ、デイヴ・グロール加入後)決してクール!っていうような誉め言葉は似合わず、終始漂うはダークさと、倦怠感、憂鬱。(そういや、カートが自分たちの音について「ベイシティーローラーズとブラックサバス」を例に挙げてたっけ。)それら全てが混沌としつつも、絡み合い脳内に不快さと紙一重の快感を残してくれます。

そう、言うなれば、「生死と精子の匂いのするバンド」だと思います。自慰の後のやるせなさと裏腹な爽快感。そして生きることへの希望の反面、死への不安と憧れ。その表裏一体を、感じさせてくれるのです。(あと時折、リフに性的な生臭さを感じるのは俺だけか・・・?)表に出したい感情、隠したい感情、それらをストリーキングのごとく赤裸々にさらしつつも、内省的だけに終わらない音作りのクオリティの高さは、やはりこのバンドが一躍、時の人となった礎なのだなと今さらながらしみじみ思いますね。

カートのショッキングな最期(猟銃自殺)も今現在の伝説的な扱いを強めたと言っても過言ではないのかもしれません。まぁ、でも死ぬということが本人の中でのけじめならば否定のしようがないし、そういう幕の下ろし方もリスナーにとっては倫理観よりも「そういう終わり方もアリ」とする傾向もあるようなので。それに生き死には第三者が、どうこう言っても始まらない。だけど、最近になって未発表の音源を聞く度に(こういう行為自体がカートにとっては不本意かもしれませんが…)俺自身としては、まだ死なないでよかったと。あなたが死ぬ間際のパーティーで知人に口ずさんだという「まるでアバのようなポップな曲」も聞きたかったと切に思いますね・・・・。

ちなみに「ネヴァーマインド」の前のアルバム「ブリーチ」も、最後のアルバム「イン・ユーテロ」もお薦めです。「ブリーチ」はもろにグランジ!って感じの音なのと、8トラックで録音したせいか出来は荒削りだけど、聞き応えのある作品です。「イン・ユーテロ」は、ギターが飛び出てくるような作りで、こちらは理解不能なほど狂った曲と素晴らしく美しい作品の差が大きいので、人によって好き嫌いが出るかもしれません。どちらの作品も、「ネヴァーマインド」のいかにもメジャーといった感じのサウンドプロダクションではないのですがその他、「インセスティサイド」なども、聴いておいて、損のない作品です。是非!!!!!

追伸 カートの愛娘フランシスが幸せでありますように。ついでに音楽では勇退?を見せたのクリス・ノヴォゼリックにも。    あ、金の心配は無用か(笑) 

Bleach Nirvana / Bleach
     Sub Pop WPCR-11525     
Nevermind Nirvana / Nevermind
Geffen MVCG-67
In Utero Nirvana / In Utero
Geffen UICY-2003



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