ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENT
JAPANESE ROCK ARTISTS SECTION

紳助バンド

「オン・ベース、Mr.オクレ！」　　松田裕之

このバンドを知っている人はかなりの通だ。なんの通かは知らんが。漫才ブームの絶頂期に出された彼らの多分唯一のアルバム「大人になる前に歌いたかった」は、同時期爆発的に売れたザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」なんかとは一線を画す大マジも大マジ。真面目にロックンロールしたいぜってな気概に満ちあふれている。

さすがツッパリ漫才で一世を風靡した紳助。ひと味違うのである。 メンバーが凄い。リードボーカルは当然紳助。サイドギターに村上ショージ。リードギターはパンチみつおだったかな？ダブルパンチとかなんとか言うグループだった様な気がするが・・・その他数名と、ええ、ええ、勿論相方である竜介もコーラス＆パーカッションで参加してますとも。そして極めつけはベースにMr.オクレ！当時多分吉本で唯一ベースを弾けた人らしいですよ？「一見テクノ。実はただのイモ」とメンバー紹介されてます。

当時は制作費の関係でライブ盤がよく売られたが、ご多分に漏れずこのアルバムもライブである。しかもなんば花月劇場。同日西条秀樹が大阪球場でコンサートをやっていたにも関わらず、、熱狂的な客の声援が入っていて、当時のブームの凄さを思い知らされる。いや逆に、横浜銀蠅やアナーキーを多分に意識した楽曲はライブこそふさわしいのかもしれない。冷静なスタジオ録りのシングルも聴いたことあるが、こちらはなんとも・・・・

漫才ブームを懐かしんで・・・なんて軽い気持ちで聴いちゃいけないよ。紳助は「生でしか俺たちのパワーは伝わらない。でもこのレコードで少しは俺達をわかってほしい。」て言うてるし、裏ジャケを見てごらん。オクレさんまで本気なんですからね。


紳助バンド「SHINSUKE-BAND<LIVE> 大人になる前に歌いたかった」
漫才ブーム時に結成された島田紳介を中心とした吉本興業のバンド。なんば花月でのライブは熱狂的だ。横浜銀蠅などに近いロックンロールバンド。


Ｂａｃｋ

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