ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENT
JAPANESE ROCK ARTISTS SECTION



遠藤賢司 

「エンケン」  
    Nakadelic

遠藤賢司を聞くたびに自分のやましさを痛感する。俺は常日頃からフリチン開脚全裸の精神でいようと努めているわけだが、その心構えがすでにくまさんパンツをはいてるようなものであり、ちんこの先にネクタイをしてるようなものであり、武田久美子が貝殻で乳首とまんこを隠したこととは関係ないのだが、そもそも自分に正直であることは無意識下で行われなければならない、というごく自然だが多くのロック野郎が理解できていないこのことをエンケンは教えてくれるのだが、エンケン自身はそんなことを誰かに教えたいなどとは全く思ってないわけである。 だって自分に向けて歌ってるんだもんね。でもこれってロックなら当たり前だよね。あなたの為に歌いますなんて言ってる奴は信用できねー。客に媚売ってどうする?そんなもんロックじゃねー!女くどくためにそいつに向かって歌ってる奴は許すけどな。いわば自分のちんこに向かって歌ってるようなもんだからよ。おっと話がずれちまった。

俺が阿佐ヶ谷に引っ越してきたのは友川かずきの「上京の状況」のおかげであるが、その後東京にとどまっているのはエンケンの「東京ワッショイ」のおかげであり、「不滅の男」を聞いては握り締めた拳をつれない世間へと突き上げるのであった。この曲を聴く時の俺はいつも歯をくいしばって仁王立ち。キッと睨むその先は壁。

バカヤロー!20分を超える大作「輪島の瞳」では思わず手に汗握る。手だけじゃなくていろんなところから汁が出ちまう。本気で輪島を応援している自分がいる。だってエンケンが本気で応援してるんだもん。この本気は「本気」と書いて「ほんき」と読むんだ。バカヤロー!「ラーメンライスで乾杯」は友情を描く感動作。友情?あ?知るかボケ!って奴でも聞き終わったら目にうっすらと光るものが。はい、あたいのハンカチーフあげる。バカヤロー!

エンケンの歌声は宇宙に響き渡る。もちろん俺ん家にも、あんたん家にも。だからみんなすでにエンケンを聞いてるわけだ。それに気づいてないだけで。浜崎あゆみ聞いてる奴も一緒にエンケン聞いてるわけだ。よかったね。うんうん。エンケン、宇宙一力強い歌い手。

遠藤賢司 「東京ワッショイ」 遠藤賢司 「東京ワッショイ」
キング KICS-8074
遠藤賢司バンド 「不滅の男  遠藤賢司バンド大実況録音盤」 遠藤賢司バンド  「不滅の男  遠藤賢司バンド大実況録音盤」
ソリッド SCCD-5008〜9
遠藤賢司 「もしも君がそばにいたら何んにもいらない」 遠藤賢司 「もしも君がそばにいたら何んにもいらない」
MIDI inc./RHYME MDCL-1331


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