ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENT
JAPANESE ROCK ARTISTS SECTION

ラッパ我リヤ

「常に前進、常に向上」　　　　　ゴリ松

バブル崩壊以降、年々悪化していく日本経済。
確実にかつ着実に、老若男女を問わず国民生活に暗い影を落としつつある新時代。
不況、リストラ、賃金カット。人々は口々に世の状況の悪さを語り、死んだ鯖のような瞳で空を見上げる。

　さぁさ、お聞きの皆様方。
　歌いますのは同じ空の下、心打ちひしがれし者の歌。
　歌で世の中、変わりはせぬが届かぬ思いを届けたい。
　ここは一番、大きな声で元気を出しておくんなせぇ。

だがここで必要なのは、互いの傷を舐め合うような歌ではない。
この荒んだ時代にどっぷりと漬かっているにも関わらず、甘えた考えを持つ輩、グチばかりで現実から目を逸らそうとする輩の頭に突き刺さるリアルで率直なメッセージソングも時に必要だ。

　我リヤ・・奴らは言う。
　これが俺たちのやり方。聴きゃ分かる宝の在りかが。
　これが俺たちのやり方。ついてこい腕は確かだ。
　これが俺たちのやり方。どうせなら完璧な勝ち方。
　 （Do the GARIYA Thing)

奴らの叫びは軟弱な邦楽界へと向けられているのだが、俺を含む時代の担い手と成りえる中年予備層に対しても必ず当てはまる筈だ。
　
　切磋琢磨した結果、生まれ出る傑作。
　日々、これステップアップ。
　つけんのは決着、みんな負けんな。
　挙げろよ戦果、乗り込め夢乗せた列車。
　　　　　　　　　　　　　（Step Up）
　
心地良い言葉の響きに魂を揺さぶられ、奮い立つのは俺だけだろうか。もしそうだとすれば、これからの日本の担い手は後進国で見も心も鍛え上げられた外国人になるのではなかろうか。



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