ROCK ARTISTS BIOGRAPHICAL DEPARTMENT
JAPANESE ROCK ARTISTS SECTION
エレファントカシマシ
「待つ男」 Jan
数年前、アイドルに混じってTVに出ていたエレファントカシマシを見て、複雑な思いをした。
デビュー時は、男に生まれ、男に育ち、男に生きる。男には、やらなけりゃならぬ事がある。男として云いたい事が山ほどある。云うておかぬと気が済まぬ。怒りが力の源という感じであったが、2nd、3rdと徐々に少しだけ力が抜けていくが、宮本の独自の言葉がいい味を出していた。Liveでは客に向かって「うるせぇ!」「馬鹿野郎!」「帰れ!」などと暴言?を吐いたり演奏中に騒ぐ客を叱ったりもしていた。客は椅子に座り、歌詞カードが配られ、曲が終るごとに拍手する。そんなとっても素敵なエレファントカシマシ。エレファントカシマシが素敵というより宮本浩次個人がすばらしかった。宮本浩次withエレファントカシマシってな感じである。
そのような男が音楽番組とはいえ、アイドルに混じりタモリの後ろに腰掛け、ラブソング?を演奏するなんて事は、してはいけないはずである。まぁしかし、喰うのに困ってそういう事になっていたもかもしれないが、我にすれば少々困っても貫き通して欲しかった訳だ。いつかまた、一握りの人にしか受け入れられぬ言葉と演奏「しか」聴かせないエレファントカシマシに成るのを期待して待つだけである。
まるで酔っ払いの鼻唄のような [浮世の夢] 重苦しい [エレファントカシマシU] をお勧めする。
*注意 どちらのアルバムもBGMには不可
エレファントカシマシ 「エレファントカシマシU」 Sony Music 328H5063 |
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エレファントカシマシ「浮世の夢」 Sony Music 328H5112 |