All photos, images, and articles copyright their respective owners


You want the best and you got it . The hottest band in the world.......KISS !



KISSが再び昔の様にメイクをしてツアーを始めた事によって、
多くのオジサン&オバサンROCKファンに2度目のKISSムーブメントが沸き起こった。
そうだ、何年もこの時を待っていたんだからな!存分に楽しませて貰うぜ!

申し訳無いけどメイクの無いKISSは俺達にとってKISSじゃ無いんだよ。
嫌いになった訳じゃない、忘れた事だって一度も無い、とにかく待っていたんだよ。

俺達は想像以上に歳を取った、その間に沢山の音楽を聴いてきた。
そして多くのアーティストに感化されてきた。
でもな、KISSは俺達にとって全く別格なんだよ。
地獄に引きづり込まれた思春期の事は生涯忘れない。
そうだろ?俺達と同じ世代の野郎は皆そう思ってるよな!

筆者は1963生まれのオヤジである


Kiss

KISS
Released February 18, 1974
Produced by
Kenny Kerner& Richie Wise




TRACKS

STRUTTER
Paul Stanley, Gene Simmons
NOTHIN' TO LOSE
Gene Simmons
FIREHOUSE
Paul Stanley
COLD GIN
Ace Frehley
LET ME KNOW
Paul Stanley
KISSIN' TIME
Mann, Lowe
DEUCE
Gene Simmons
LOVE THEME FROM KISS
Kiss
100,000 YEARS
Paul Stanley, Gene Simmons
BLACK DIAMOND
Paul Stanley
   邦題「地獄からの使者」日本発売は1976年7月25日。

   当時の日本で洋楽アルバムは今のように何でもかんでも発売される訳ではなく、デビュー盤が何年もたってから発売されるなんて良く有る事で、KISSにおいても「ALIVE」「地獄の軍団」と大ブレイクした後に1ST.2ND.と続けて発売となった。既にALIVEによって地獄の洗礼を受けた少年少女にしてみればほとんどが慣れ親しんだ楽曲で構成されているが、この時代の低予算アメリカン・ハードロックの特長とも言える貧相な音質には少なからずガッカリしたのではないだろうか?

   それにしても、現在のSET LISTに君臨し続けている名曲の数々が収録されている本作を聴く度に、スタート時から現在に至る明確なコンセプトを持っていたことを実感する。初期のメークに苦笑しながら聴き返すと、音質の事なんか関係無に十分に楽しめる事は間違いない。

   何がどーであれ偉大なBANDのデビュー盤なのである。
(ブラック軍団3号)

   いきなりこのジャケットには眉間にしわを寄せた。何者?。しかし、ずーっと気になってしょうがない。レコード屋で見ては買おうか否か迷って帰ってた。怖い、でも聞いてみたい。結局、家で針を落とすこととなったのは、”ALIVE”を買って彼らの音の安全性を確かめ、マイ・キッス・デビューをした後となっていた。サウンド的には、この後に続くセカンド、サードと同系等でシンプルなハードロックンロールである。歌も4人全員が歌える(エースはこのアルバムでは歌ってないが)のが、ポイント高い。

    あまり話題にあがらないが”KISSIN' TIME”は隠れた俺のお気に入りでスタッカートを効かしたベースと、ジーン/ポール/ピーターが変わりばんこで歌っててかっちょええ。のちのジーンシモンズのインタビュー記事を読んで納得したのだが、彼らはラウドでハードなビートルズをやりたかったそうでる。曲が足りなかったのか、陳腐なインストの”キッスのテーマ”なんてのも入ってて結構好き。
(ブラック軍団2号)

Hotter Than Hell

Hotter Than Hell
Released October 23, 1974
Produced By
Kenny Kerner & Richie Wise




TRACKS

GOT TO CHOOSE
Paul Stanley
PARASITE
Ace Frehley
GOIN' BLIND
Gene Simmons, Stephen Coronel
HOTTER THAN HELL
Paul Stanley
LET ME GO ROCK 'N' ROLL
Paul Stanley, Gene Simmons
ALL THE WAY
Gene Simmons
WATCHIN' YOU
Gene Simmons
MAINLINE
Paul Stanley
COMIN' HOME
Paul Stanley, Ace Frehley
STRANGE WAYS
Ace Frehley
    邦題「地獄の叫び」日本発売は1976年8月25日。

    比較的地味な存在でありながら避けて通れないやつがこれ「Hotter Than Hell」だろう。初期ライブパフォーマンスに不可欠であり、KISS流コード進行を基調としながらもキャッチーなリフ、メロが採用されている珠玉のロックンロールジュークボックスである。日本語が刷り込まれているジャケットも当時は大いに興味を誘ったものだったが裏ジャケにはなぜかエッチな写真があり、中学時代のあの頃にはドキドキしたもんだった。

    英語の発音がわからないあの頃で、Ace Frehley はフレーリーかフューリーかの議論は今となっては懐かしい。エースのギターはこのアルバムより、ブルースリックを基調としながらもキャッチーな耳に残るソロ(アドリブではなく結構考えたソロを弾く)を構築し始める。いわゆるクラクラ系チョーキングもこの頃より顕著になっってくる。 曲目はとことんキャッチー路線でいくかと思えば”GOIN' BLIND”で奥の深さを提示するあたりはただものではないですぞ、ジーン君!。定番の”GOT TO CHOOSE”、”LET ME GO ROCK 'N' ROLL”はもちろん良いのだが、個人的には密かに”COMIN' HOME”なのだよ。(ジャリラーン、ジャッ、ジャリラーン♪)    
(ブラック軍団2号)

   アナログではA面にALIVEでお馴染みの楽曲が並んでおり、基本的には1stと大差ないが、やはりエースの成長振りが感じられ、なんとアルバムのラストを飾るのはエースの曲”STRANGE WAYS”であり、曲は何てこと無いツマラン曲だがギターソロには並々ならぬイキゴミを感じるのであります。決してB面が悪いと言っているのでは無いのですが、ALIVEによって聴き慣れていた曲が並ぶA面に比べると印象が薄いのは仕方の無い事なのでしょう。 

    ジャケットにある「カ」は日本語の「ちから」なのか、カサブランカ・レーベルの「カ」なのか当時から話題になっていたが、日本発売未定でありながらも歌舞伎からヒントを得たメイクなど、日本に興味を持っていたことは間違いない。どちらにしても日本語なんだし(笑) 
(ブラック軍団3号)

Dressed To Kill

Dressed To Kill
Released March 19, 1975
Produced By Neil Bogart & Kiss




TRACKS

ROOM SERVICE
Paul Stanley
TWO TIMER
Gene Simmons
LADIES IN WAITING
Gene Simmons
GETAWAY
Ace Frehley
ROCK BOTTOM
Intro: Ace Frehley;
Song: Paul Stanley
C'MON AND LOVE ME
Paul Stanley
ANYTHING FOR MY BABY
Paul Stanley
SHE
Gene Simmons, Stephen Coronel
LOVE HER ALL I CAN
Paul Stanley
ROCK AND ROLL ALL NITE
Paul Stanley, Gene Simmons
   邦題「地獄への接吻」日本発売は1975年7月25日。

   日本におけるデビューアルバムである。この奇妙な化粧をした見知らぬロックバンドに戦慄を覚え、地獄に引きづり込まれるガキがその後に大量発生するとは、この時点では想像も出来なかった。

    カサブランカ・レーベルはワーナー傘下からの独立。そして日本ではビクターとの契約となって本作が送り込まれたわけだが、予算削減なのかプロデューサーはカサブランカの社長である。3作めにして、余りに短いスパンでアルバムを発表してきたせいでの持ち玉不足かKISSの前身となるWICKED LESTER時代の”SHE””LOVE HER ALL I CAN”がリメイクされている。そんな感じでヤケクソで作られたようなアルバムだが、前2作に比べ圧倒的に勢いを増したPOPな仕上がりとなり、KISS=”Rock And Roll All Nite”ってな名曲を産む事になる。

    ちなみに私のファースト・キッスはこのアルバムではなく、シングル”Rock And Roll All Nite”のB面である”Room Service”だったのだが、スピーカーのコーンを直視しながら地獄に引き込まれた事を今でも鮮明に覚えている。カーペンターズを卒業した瞬間であった。
(ブラック軍団3号)

    ”地獄の〜”という一連のKISSアルバムに対しての邦題はKISSをある種のカテゴリーに閉じ込めてしまう危険なやり方ではあったが、今となってはこれが日本での成功にも一役買ってるのだなと思う。本作”地獄への接吻”という題目もなかなかジャケットとあわせるとうまく合っている。英題の”Dressed To KILL"のほうがおしゃれだが、接吻という単語がよろしい。なんでDeressedが接吻となるのだろうと発売当時は首を傾けたもんだった。

   話はとても飛んでしまうのだが、当時、英語を学校で習い始めた頃で英単語に敏感でKISSに限らないが、洋楽の歌詞を結構真剣に解読したりしていた。今となって分かってきたのだが、その中でもKISSの歌詞は米語のわりには崩しなどが少なくアメリカロック系の多くが割に分かりにくく、俗語や汚い単語を連発する中でKISSは教育水準が高かったのか不良言葉が少ないし、発音もきれいだ。(ちなみにジーンシモンズなぞは教員免許をもってるぐらいのインテリである)

    話を音楽に戻すと、このアルバムは例にもれずKISSのベースとなる部分をきちんと押さえファースト、セカンドと同一ベクトル上にある。前作にくらべると多少あっさりと終わってしまうのだが(曲の時間も短いしね)ジーンの"Two Timer"や"Ladies in waiting"が印象深かったのを覚えている。彼の曲はいつもだいたミッドテンポでつっかかるような唄い方のものが多く、これもそのタイプでインテリでねちっこく、悪っちー雰囲気をうまく醸し出しており、ちゃんとKISSの中での自分の担当をわきまえている。

    ポールの曲では”C'mon & Love me"が良い。と言いたいが実は”Alive”のテイクが本当は最高なのだが、...(あのテイクは、至上最高に熱い演奏でイントロだけでイッテしまうぐらいに良いぞ!若いキッズは必聴だ)じつはあれを先に聞いてしまったのでこのテイクが妙にショボイ(泣)。全体に言えることだが、サウンドが妙に薄っぺらくせっかくマーシャルアンプとギブソンレスポールの公式エンドーサーになっているのにも関わらず、サウンドにうまく生かされてない。が、名盤とは言えないかもしれないが忘れてならない曲が入ってるじゃないか!最近キムタクのTVコマーシャルで"RocK'n Roll ALL Nite"がそれとなくかっこよく使われており、ロックン・クラッシックとなっていることを再確認する今日この頃である。
(ブラック軍団2号)

Kiss Alive

Alive!
Released September 10, 1975
Produced By Eddie Kramer




TRACKS

DEUCE
STRUTTER
GOT TO CHOOSE
HOTTER THAN HELL
FIREHOUSE
NOTHIN' TO LOSE
C'MON AND LOVE ME
PARASITE
SHE
WATCHIN' YOU
100,000 YEARS
BLACK DIAMOND
ROCK BOTTOM
COLD GIN
ROCK AND ROLL ALL NITE
LET ME GO, ROCK 'N' ROLL
    邦題「地獄の狂獣」日本発売は1975年10月25日。

    俺にとって今だに至上最高のライブロックアルバムである。70年代当初のロックのライブ版としては異例のセールスを記録し、当時KISSの所属レコード会社”カサブランカ・レコード”を一気に赤字から凄まじい黒に転じさせたらしい。KISSは”ライブバンドである”ということを一番分かりやすく表現しており、そのステージを見てるかのような錯覚トリップを簡単に体験できる。

    当時はジーンシモンズの血吐きや火吹きなど見たことがなかったわけだが、このアルバムはその部分までもがリアルに”音”になっている。サウンドはスタジオ版に比べると音の厚みと臨場感にあふれ、これを聞くとスタジオ盤がもの足りない。かれらのライブは基本的にスタジオレコード通りに曲を再現してくれてある意味、ライブバンドとしては異例なのだが、それがまた良いっ!いまだにファンがKISSのギターソロを口ずさめるのはエースが常にそれを毎回再現してくれるからであり、またそれは曲を始めて録音したその時にすさまじく完成されていることを表す。 往々にして、ロックコンサートにおいてギターファンは毎回違うフレーズ、アドリブを求めるものであるが、(プレーヤーもしかり)KISSはそれをやらないところがこりゃまたいいんだな。(ディープパープル等と比べるとまったく逆のアプローチである。)ジャケットの中にはライブ中の写真が入っており、動く姿はおろか写真でさえもが貴重な当時、穴があくまで見ていたもんだ。

   話はそれるが、表ジャケットにてエースがレスポールを裏返しにもっており、これってなんか変だな?と思ったのは俺だけか?以降、これ以降様々なロックを聴くようになっても常にこれは教科書のような存在で俺のロックロールバイブルなのであーる。
(ブラック軍団2号)

   当時のアルバムって高価な物だからガキが簡単に買える物じゃないし、ましてや2枚組なんて・・・ってことで誕生日まで待って発売から一ヵ月半後に入手!それまで何度もレコード屋に通って、ジャケット開いて中の写真に見入ってた。何度も広げていたのでその店のジャケットの中身はクシャクシャになっていたので、当然、別の店で購入!抱きかかえて慎重に帰宅、中の写真(ブックレット)は汚れないように手も触れず、針を落とし音が出る・・・言葉に出来ない衝動に駆られ床を叩き飛び跳ねる、針が飛ぶ、「何やってんだバカヤロー、レコードにキズが付くじゃねーか!」と自分を叱り飛ばし、「あんた何やってんの!」と母の言葉で目が醒めた・・・何とした事か俺は大切なブックレットをハサミで切り刻んで下敷きに入れていた・・・「何やってんだバカヤロー!」と泣きながら自分を叱った。

   早速、翌日の学校でホウキをギター代わりに物まねに熱中した。しかし、誰も理解してはくれない、それ以前に私はKISSの動いた姿を見た事が無かったのだ。それでもホウキを持ちながら舌をだし絶叫し暴れまわった。必死で啓蒙した。気が狂うくらいROCKを欲し、全ての興味がKISSに集中し、ROCKスターを夢見た。小6の冬のことだった。

    当時、子供だった私にとって音や曲や演奏なんてどうでも良いものだった。ただKISSが鳴っていれば良かった。ただKISSが存在し目の前にレコードが有る事が重要だった。写真だけでも満足していた。私の人生の中で間違いなく重要なアルバム!
(ブラック軍団3号)

Destroyer

Destroyer
Released March 15, 1976
Prduced By Bob Ezrin




TRACKS

DETROIT ROCK CITY
Paul Stanley, Bob Ezrin
KING OF THE NIGHT TIME WORLDFowley, Anthony,  Paul Stanley,
Bob Ezrin
GOD OF THUNDER
Paul Stanley
GREAT EXPECTATIONS
Gene Simmons, Bob Ezrin
FLAMING YOUTH
Paul Stanley, Gene Simmons,
 Bob Ezrin
SWEET PAIN
Gene Simmons
SHOUT IT OUT LOUD
Paul Stanley,  Gene Simmons,
Bob Ezrin
BETH
Peter Criss, Stan Penridge,
Bob Ezrin
DO YOU LOVE ME
Ken Fowley, Bob Ezrin,
Paul Stanley
    邦題「地獄の軍団」日本発売は1976年4月10日。

    ”今までのKISSのアルバムが国産2000cc級スポーツカーとするならば、このアルバムはまさにランボールギーニクラスである”この渋谷陽一のライナーキャッチコピーに笑える人は間違いなく30代後半か。しかしながらまんざら大げさではない。このアルバムは明らかにその前とは趣向が違う。俺の中ではKISSのサージェントペパーズ的存在。

    KISSとボブ・エズリンの初めての仕事であるが(彼は作曲にも参加している)、”デトロイトロックシティ”など曲調はいわずもがな、エフェクトやスタジオギミックに凝った実験的な音はKISSらしくは無いといいながらも十分に説得性を発揮している。バンドの人気はうなぎのぼりでこの頃から、ギャグにも通ずるコスチュームのエスカレートが見られる。ジーンの怪獣ブーツはもっともそれを顕著に表している。バラエティに富んだ曲で構成され、インテリジェンスを醸し出しだすこのアルバムはKISSの最高傑作アルバムと評されるようになる。
(ブラック軍団2号)

    ALIVE病の熱冷めぬ少年少女の頭に取り返しのつかない一撃をくらわしたアルバムである。冒頭のカー・ラジオから流れるROCK AND ROLL ALL NITEに「知ってるよ!知ってるよ!僕は知ってるよ!」と半ベソ状態で語りかけると、ジーンは「待ってか小憎!用意は良いか!」と親しみを込めて答えてくれた。そして”DETROIT ROCK CITY”が終わり車が大破すると同時にエースのフィードバックが聞こえて来た時には放心状態に至っていた。

    ボブ・エズリンのプロデュースによる本作は間違いなく傑作なのにもかかわらず、何故だか音的に賛否両論を呼ぶ事になったが、私の個人的な意見としては「スタジオは作り込み、ライブはリアルに」ってのが理想なので、ボブ・エズリンの方法論は大正解で歓迎するものであったのだ。しかしバンドの当人はこの方法には疑問を持ったらしく、70年代に再びこの音でリリースされる作品はなかったわけだ。楽曲のクレジットにもボブ・エズリンの名が並んでおり、悲しいかな曲のクゥオリティーは前三作に比べ飛躍的に向上している。KISS人気の爆発はボブ・エズリン無には考えられなかったであろう。

  ビートルズはライブで”Yesterday”をアコースティック・ギターでは無くバンド演奏していた。しかしKISSは”Beth”でカラオケを使用した。以後のライブで避けて通る事が出来なかった”Beth”を、カラオケでは無くガツンとバンドで演奏するくらいの懐があれば、オリジナルアルバムの手法にこだわる必要も無かった様に思えてならない。スタジオ盤にストリングスやホーンが入ろうが、リバーブが深かろーが、LIVEでは四人なのだから。それがライブ・バンドってーもんじゃないかい?
(ブラック軍団3号)

Rock and Roll Over

Rock and Roll Over
Released November 1, 1976
Produced By Eddie Kramer




TRACKS

I WANT YOU
Paul Stanley
TAKE ME
Paul Stanley, Sean Delaney
CALLING DR. LOVE
Gene Simmons
LADIES ROOM
Gene Simmons
BABY DRIVER
Peter Criss, Stan Penridge
LOVE 'EM AND LEAVE 'EM
Gene Simmons
MR. SPEED
Paul Stanley, Sean Delaney
SEE YOU IN YOUR DREAMS
Gene Simmons
HARD LUCK WOMAN
Paul Stanley
MAKIN' LOVE
Paul Stanley, Sean Delaney
    邦題「地獄のロックファイヤー」日本発売は1976年12月5日。

    当時、日本のリスナーにとっては本作と旧譜のリリースを含めて、ALIVEから約一年の間になんと5タイトルを体験するという異常事態となる。当然、中学一年生にそんな財力があるわけでも無く、タイムリーに誕生日を迎えたヤツが購入して、皆で聴く体制が出来上がっていたのだ。ましてやKISS以外にも興味は拡散していたのだから。

    この頃になるとTV、雑誌、ラジオなどの先行した情報も多く、いやがうえにも期待を募らせていたのだが、噂されていたBob Ezrinとの確執や、エースのだらしなさ(笑)に不安を感じつつも、ギンザNOWで放送された”I WANT YOU”のPVで立ち上がる火柱を見た瞬間に全てを確信した。(アルバム発売とギンザNOWの放送とどちらが先か定かでないが、私の記憶ではギンザNOWが先なのである。シングルが先行していたのか、とにかく記憶は定かでない)

    メンバーは前作と代わってALIVEのEddie Kramerをプロデューサーに迎え、限りなくライブに近い方法で本作を録音した。前情報も有ったので覚悟はしていたが、初心に返ってしまったシンプルな音創りに、私としては少々ガッカリするのであった。しかし、初期の頃と決定的に違うのは成功からの自信に満ちた楽曲と、確信を持って聴いているリスナーである。まさに人気絶頂期のマジックなのである。そして理解した、これがKISSの本当の音なのだと。
(ブラック軍団3号)

    コミカルでアニメ-ショナルなジャケット。一体全体、前作”地獄の軍団”の次はどんな音ひっさげてくるのか?ところが、これがまったくストレートなロックンロール。ファースト、セカンドの延長線的な超シンプルさ。前作の音作りを一切否定する手で来たもんだ。(前作はウルトラセールスを記録したのに、気に入らなかったの?)がしかし、こりゃまた良い!ファンというものはまったく勝手なものなのだが、自分でもどっちがいいんだよと自問自答していた。まあ、最終的にはその時の気分でターンテーブルに乗せるものは違ってくるということなのだよな。

    シンプルに戻ったとはいえ、ギターの音は分厚いディストーションで覆われリズム隊もソリッドなアレンジがなされ、サウンド進化はしている。シングルヒットした”ハードラックウーマン”意外はほとんど同じアテチュードな曲調である。がしかし、KISSらしさは歴代で一番かもというくらいそれらしい。ちなみに筆者の周り(KISSファン)の中では
これをNo.1アルバムと挙げるひともかなり多い。逆に言うと、”地獄の軍団”だけが異端児であり、今回の作品はファースト、セカンド、サードの正常進化なのだな。メンバー自身もそれをよく分かって(反省か勉強か)るようだ。

    ミーハーな話をすると、アナログ盤LP発売時はハーレーダビットソンに乗った4人のポスターとジャケットと同デザインのステーカー(四分割になっていた!)がおまけでついており、ステッカーは喜んで勉強机に貼っていた。ハーレーのポスターも部屋に貼ったのだが、実はビートルズ4人のポスターもとなりに貼っており、俺のオフクロは
KISSがメイクをとると、ビートルズの顔になると本気で思い込んでいた。
(ブラック軍団2号)

KISS初来日、武道館体験

   1977年春、ついに初来日。私は中学1年と2年の境で春休みでした。今となっては考えられない事ですが、武道館には会場の3時間以上も前に到着しましたが、指定席にもかかわらず皆一様に辛抱強く並んで待っていたものでした。でもね、並びながら徐々に興奮してくるわけですよ、初来日にもかかわらずメイクやコスプレのファンも多く、私のような子供としてはコスプレを見ているだけで異様に一体感が増していくし、サウンドチェックの音が漏れて来るだけで歓声が上がると、呼吸困難になるくらいドキドキしてくるのですよ。とにかく緊張で何度もトイレに行きましたが、トイレでメイクしている人も大勢いたのでトイレですら気を静める事は出来ませんでした。

    いざ会場となり武道館に乗り込むわけですが、私の席は2階の正面とは言えステージからは遥か彼方で「こんな場所で見えるのかなー」とたいそう不安になりましたが、前座のバウワウを見ながら、座席に置かれたフライヤーで紙飛行機をつくり飛ばしている間に不安は興奮へ変わっていくのでした。バウワウは全く覚えていませんが、武道館に紙飛行機が四方八方から優雅に舞っている光景は今でも鮮明に覚えています。

    客電が消え、ついに本物のKISSの登場です。武道館内は一瞬で総立ちになり、私は石の様に固まり直立不動で、とにかく瞬きをしないように気になっているのですが、気にすれば気にするほど瞬きが襲ってくるのです。瞬きをしないように5秒ほど目を閉じ、開いた時には炎の残像を感じました。既にジーンが火を噴いた直後だったのです。

    正直言って私は「ウォー」とも「キャー」とも叫ばず、手拍子もぎこちなく、体を動かす事も無く、ただ呆然と放心したかのように立ちすくんでいただけて、LIVEの内容を何一つ覚えていません。熱狂も興奮も感動もありません。自分がこの場に立っている事実だけで十分でした。私の思考回路は本番前に既に興奮の頂点に達しショートしていたのです。

    帰り道でポールが壊したギターの残骸を抱えている姉ちゃんに遭遇し、少しだけ残骸を触らせて貰い、人ごみに押されながら歩いていたらビニール袋を足元に発見!拾い上げて中身を見るとハードラックウーマンのシングル盤と、なななんとサイン入り色紙(当然印刷)が入っているではありませんか。グワーーッッッ。神様に感謝して当然ながら拝借しました。落とした人へ「ゴメンナサイ&ありがとう!」(ブラック軍団3号)

Love Gun

Love Gun
Released June 7, 1977
Produced By Kiss & Eddie Kramer




TRACKS

I STOLE YOUR LOVE
Paul Stanley
CHRISTINE SIXTEEN
Gene Simmons
GOT LOVE FOR SALE
Gene Simmons
SHOCK ME
Ace Frehley
TOMORROW AND TONIGHT
Paul Stanley
LOVE GUN
Paul Stanley
HOOLIGAN
Peter Criss, Stan Penridge
ALMOST HUMAN
Gene Simmons
PLASTER CASTER
Gene Simmons
THEN SHE KISSED ME
Jeff Barry, Ellie Greenwich,
PhillipSpector
   邦題「地獄の銃撃」であります。いや私が勝手に決めたのですが。このアルバムを境に定番であった邦題「地獄の●●」が無くなってしまったもんですから寂しさのあまり命名したのですが、やはり認知されていません。日本発売は1977年7月10日。前作同様にアライブで成功を収めたEddie Kramerのプロデュースなので音的には安心して聴けるのですが、当時の私としましては再度のBob Ezrin起用を熱望していましたので若干の落胆も有ったのです。また大幅にグレードアップしたコステュームに身を包んだジャケットも大変嬉しいものでしたが、本当は下に書かれているグラマーな女性の絵に釘付けになっていたのも事実であります。

   やはり注目すべきはエースの「ショック・ミー」ですな!元祖脱力系の名曲であります。全体的に脱力エースが頑張っているのですが、特筆すべきはジミーペイジ等も多用する定番的スケールを登っていくだけと言うフレーズのみによって完結する、実にシンプルで創作意欲のカケラも無いギターソロをかますタイトル・チューンの”LOVE GUN”です。まさにスタンダード・フレーズを俺様の物にしてしまったエースの貫禄を感じるのであります。
(ブラック軍団3号)

    シンプルなハードロックンロールが一番との信条に前作”地獄のロックファイアー”をリリースし、今回も正常進化を成し遂げた。曲はますますキャッチーでコマーシャルな一面を見せ付ける。タイトルチューンの”LOVE GUN”なんぞはKISS以外のバンドで演ったら、ダサクてしょうがいないだろうが、彼らだから許せるのである。(この手の曲をやってたことが、自称ロック評論家的なおじさん方に当時はうけなかったんだろうな)

    ギターソロ部分も”ペンタトニックスケール上昇3連パターン練習その1”みたいなフレーズをそのまま恥ずかしくもなく披露しちゃって、ギター小僧やギター博士からは相当に非難もうけたはず。でも俺は曲にうまくマッチしていると思うがね。

    ジーン節もポール節も健在で非常にバランスがとれておるのだが、事件が起きてしまった。そう、エースが”あの声”で歌ってしまったのである。曲そのものはストーンズに影響されているエースらしくかっちょ良く、評価点も高い。が、アルバムの中ではキースリチャーズを演出するだけに留まっていれば良かったのだが、彼のエゴは鎌首を擡げはじめてしまった。結果、その後のソロへの自信へと繋がることとなり、KISSというバンドと離別する”きっかけ”をここに作ることになる。彼のセンスは誰もが認めるわけなのだが、KISSというバンドの中でこそ光輝き、魅力が増大することに彼は気づいていないのか、いや、認めたくなかったのであろう。

    まあ、当時発売時は誰もがエース脱退など考えもしなかったのであるわけで、この曲の存在意義はスパイス的に良い意味で捉えられてたわけで、1曲目の"I stole your love"のリフ始まり、ラストの"Then she kissed me"のエンディング・コードの響きまで、全体とおしてロックンロールという表現幅が決して広くはない、つかい尽くされた題材でうまく”起承転結”を表現しているよいアルバムである。
(ブラック軍団2号)

Kiss Alive II

Alive II
Released October 29, 1977
Produced By Kiss & Eddie Kramer




TRACKS

DETROIT ROCK CITY
KING OF THE NIGHT TIME WORLD
LADIE'S ROOM
MAKIN' LOVE
LOVE GUN
CALLING DR. LOVE
CHRISTEEN SIXTEEN
SHOCK ME
HARD LUCK WOMAN
TOMORROW AND TONIGHT
I STOLE YOUR LOVE
BETH
GOD OF THUNDER
I WANT YOU
SHOUT IT OUT LOUD


ALL AMERICAN MAN
Paul Stanley, Sean Delaney
ROCKIN' IN THE U.S.A
Gene Simmons
LARGER THAN LIFE
Gene Simmons
ROCKET RIDE
Ace Frehley, Sean Delaney
ANY WAY YOU WANT IT
Dave Clark
   日本発売1977年11月30日。

   当然ですが「続・地獄の狂獣〜崩壊への序曲」なんてタイトルは無いので私が命名しましょう(まんまじゃねーか!)。アナログではD面に何故か新曲が並んでおります。その新曲が今後を占う「崩壊の序曲」なのですが、ポール&ジーンと他の二人がギクシャクしており全くつまらない内容と成っていると言うか、ライブの興奮に付いていける威力に足らない為、私としてはD面は無視しておりましたので実は良く解らないのが正直なところです。それだけ興味を惹く新曲では無かったのだと思います。

   本編のライブはある程度の興奮間違い無しなのですが、ディストーションの増したギターの音が演奏を不鮮明にし臨場感を欠いている事は残念であり、ピーターのドラムソロなんかも中学生がドカドカ叩いているような散漫な構成で、疲れているのかヤル気が無いのか・・・バンド絶頂期にしては今ひとつ伝わってきません。選曲に異論は有りませんが、巨大化して脂肪が付いたバンドの歪みが全編に漂っております。ALIVE以降のBEST盤としては重宝する内容。
(ブラック軍団3号)

   パワーアップされている。冒頭のMCの声の迫力までもが。KISSの歴史の中、一番巨大化したコンサートの録音なのだからあたりまえだが、やり過ぎか?ステージ機材を見るとこんなに本当にアンプやスピーカーを鳴らしているのかというくらい積み重ねられている。ハードロックバンドは視覚が重要なので、このような演出をすることが多いが、実際に鳴らしているのは全部ではない。しかしKISSはこの頃、PAの手も借りているのにも関わらず、ステージ上でもかなりのアンプ、スピーカーを鳴らしていたらしい。それはアルバムの音を聞けば納得で、前作のライブ盤と比べるととにかく凄まじく音が飽和状態となっており、音のクオリティ云々よりも音圧で圧倒させる手法でアピールしている。

   ステージ衣装もまたしかり。エスカレーションしておりこれらを身にまとってのステージングは演奏技術にも影響を及ばせていたはずだ。(あんなブーツはいてたら、一歩まちがえれば転倒だ)

   さて、曲は1stライブ盤と曲のダブりは一切なく、ALIVEとALIVE2を持っていれば、KISSの初期ベストを持っていることに等しい。LPアナログ盤ではD面に新曲を5曲いれており、セールス面でも巧妙な手を使っている。新曲は実はたいしたことがないもの多く、ラブガンあたりのアレンジ、雰囲気か。その中でもエースの”ロケット・ライド”はフランジャーをかまし、KISSの音にしちゃ先進的だったのかな。このころはエースが良いも悪いも頭角を現していて、此処にもそれが表現されている。

   何はともあれこのアルバムでKISSの輝かしい第一幕が閉じるのだが、70年代最大のラウドで大袈裟な存在を映像ではなく音だけで表現できていることは大変素晴らしい。

   そーいえば、彼らKISSライブ冒頭の有名なMC”The hottest band in the land”部分、ALIVEでのシメは"land"。ALIVE2では"World"と確実に聞こえる。しかしALIVE2のCD歌詞カードには"World"ではなく、"Would"となっている。これは間違い?歌詞印刷はミスプリでしょ。要はALIVE2のほうがパワーアップしてるのだよ。"The land"はあくまでアメリカ大陸を指していて、(あのころはKISSは全世界で売れてたわけじゃない)ALIVE2の頃はすでに世界一のホッテストバンドになってたんだもんな!。
(ブラック軍団2)

怒涛のソロアルバム4枚同時発売

    バンドとしてのバランスが崩れかかっているにもかかわらず、何故この時期にカサブランカはメンバー個々のソロアルバム同時発売なんて、いくらバンドが絶頂期にあるからといって無謀な賭けに挑んだのだろう?個々のエゴのガス抜きを考えたのか、一気に四枚分の利益を目論んだのか、どちらにしてもソロアルバムのリリースはその後のバンド活動にプラスにはならなかった事は確かである。

 往々にしてバンドを離れてのソロアルバムを発表し、商業的成功と正当な評価を得る事は極めて難しく、バンドが巨大であるほどにソロアルバムがバンド以上の支持を受けた例は数少ない。変な表現になるが、仮にKISSのような4人のバンドであれば個々が1/4以上の意識や表現で100%以上のバンドとして成り立つわけだが、バンドが成功するとメンバーは個々の25%を自分だけが限りなく100%に近いような錯覚に陥り、ソロアルバムを25%の内容で作りながら100%と勘違いするが、リスナーにとっては25%しか顔も臭いも感じられないわけで、バンドと比較したときに消化不良を痛感するのである。

   巨大バンド在籍者にはそれなりの固定観念がリスナーに付きまとっている為、ソロアルバムの発表は自己満足や記録、息抜き的な意味合いでしか捉えられないのは仕方のないことだと思う。突出したメインキャラクターに依存するバンドは別であろうが、メンバーの顔が見えるバンドとして例外を上げるならば”BEATLES"以外に私は思い当たらない。

   KISSが他のバンドと決定的に違うのは、他のバンドが生身の人間によって構成されているのに対して、KISSは完全に日常とは離れた架空のキャラクターの集合体であることだ。よってKISSの名の元にメイクをしたまま、極めて個人的な人間の姿を必要とする”ソロアルバム”なんて事が基本的に間違っているのだ。それでもと言うならばKISSの名を冠から外し、象徴であるメイクを落とすべきではなかったか?メイクをしていればKISSであって個人を認めるわけにはいかない。もはやKISSの名はメンバーを離れ一人歩きをしていたのだから。ソロの意味を持たせるにはジャケットをシルエットにしておけば良かったのに・・・・(ブラック軍団3号)   

Ace Frehley

Ace Frehley
Released September 18, 1978
Produced By
Eddie Kramer& Ace Frehley




TRACKS

RIP IT OUT
Ace Frehley, Larry Kelly, Sue Kelly
SPEEDIN' BACK TO MY BABY
Ace Frehley, Jeanette Frehley
SNOW BLIND
Ace Frehley
OZONE
Ace Frehley
WHAT'S ON YOUR MIND?
Ace Frehley
NEW YORK GROOVE
Russ Ballard
I'M IN NEED OF LOVE
Ace Frehley
WIPED OUT
Ace Frehley, Anton Fig
FRACTURED MIRROR
Ace Frehley
Ace Frehley
Birth Name: Paul Daniel Frehley
Date of Birth: April 27th 1951 in The Bronx, NY Instrument
    結構、巷では意外に評価されたらしいが、俺的には、うーん...という感じ。ジーン、ポールのソロが良い意味でKISSを感じられたのに、これにはエースの良く言えば個性的、悪く言えばオナニー的なものを感じるね。まぁ、ソロアルバムなんだからその方がそれっぽいかも。曲はエース流解釈のロックンロールで占められ、特異なムードを醸し出している。このアルバムでの彼の意義は、もちろんギターをフューチャーするのも当然だが、それよりもボーカルをとることの比重がとても大きかったはずだ。はたから見るとそれはKISSのファンだからこその優しい目で声援を送ってたが、ちと彼は勘違いをしてしまったのだろう。やはりこの頃より、ポール、ジーンとの亀裂を感じはじめており(多分これはエース自身の性格も問題があったのでは..)。

    KISS内で自分を誇示するにはギタープレーだけではパワー不足(あくもでもグループ内パワー戦争)であり、しかも独立をも考えれば、歌って弾くことがいちばん手っ取り早かったのだろう。KISSの”ショック・ミー”で、ある程度の自信をつけた彼はこのアルバムであのやる気のないダミ声を全開に世に放出した。決して嫌いではないが、KISSファンの暖かい支援の輪の外では寒かったはずだ。彼のその後のソロバンド、”COMET”で彼も十分に判ったはずである。このアルバムの評価が世間で無茶苦茶悪く、売れなかったらエースもKISSに留まっていたかもしれないと思うと複雑である。

    音楽的に触れておくとKISSでのギタープレーと奏法的に何も変わってないが、ギターシンセや凝ったアレンジを施している。”バック・トゥ・マイベイビー”で逆回転ギターソロはなかなかのもんだ。個人的には、ラスト白玉インスト”Fractured Mirror”が好きで、時々これを聞きたい為だけに、このアルバムを取り出したりしている。
(ブラック軍団2号)

Gene Simmons

Gene Simmons
Released September 18, 1978
Produced By
Sean Delaney& Gene Simmons




TRACKS

RADIO ACTIVE
Gene Simmons
BURNING UP WITH FEVER
Gene Simmons
SEE YOU TONITE
Gene Simmons
TUNNEL OF LOVE
Gene Simmons
TRUE CONFESSIONS
Gene Simmons
LIVING IN SIN
Gene Simmons, Sean Delaney,
 Howard Marks
ALWAYS NEAR YOU
/ NOWHERE TO HIDE

Gene Simmons
MAN OF 1,000 FACES
Gene Simmons
MR. MAKE BELIEVE
Gene Simmons
SEE YOU IN YOUR DREAMS
Gene Simmons
WHEN YOU WISH UPON A STAR
Ned Washington, Lee Harline
Gene Simmons
Birth Name: Chaim Witz, Eugene Klein
Date of Birth: 25th August 1949 in Haifa, Israel
    KISSのメンバーが休業中に同時にソロを出すなんてのは、当時は結構ニュース。でもジャケットとかはいただけなかったな。もっと凝ってほしかった。とりあえず誰の作品から書こうかと悩んだが、唯一アナログ版を買ったやつ(他はCD発売になってから買ったのだよ)から書くことになった。それがジーンだ。

    KISSのソロといいながらも、それぞれ聞いてみるとやっぱKISSでのそれぞれの分担が良く表れている。ソロというにはもの足りないが、ジーンのものはその中では一番バラエティに富んでおり彼の奥の深さを感じ取れるし、チープトリックのリックニールセンやジョーペリーも参加しており、彼の外交の豊かさを垣間見ることができるし、女性コーラスを多用しており、黒っぽい雰囲気も若干出ており、セルフカバーの”See you in your dreams"はKISS版よりもファンキーでかっちょええ。

    彼はシンプルなロックンローラというよりも、様々な方法論で自分を表現できるインテリな人なんだなとこのアルバムを聞くと良くわかる。1曲目の”レディオ・アクティブ”の冒頭でのバルタン星人のような笑い声にはじまり、最後の”星に願いを”(こんな曲をいれちゃうのだ)まで、やっぱりエンターテーナーをすごく感じる。KISSファンでなくてもお勧めできる1枚です。
(ブラック軍団2号)

   何度聴いてもつまらない(笑)

   やはり”Mr.KISS”はジーンなんだよね。ジーンの最良の状態はKISSのコンセプトやスタイルにしか存在しないんだよ。なのでメイクを落としたら(実際はメイクしたソロだが)結局はただの器用な野郎になっちまって、KISSでの象徴的な存在感は微塵も無く、無味無臭で、歌舞伎メイクとは正反対の”のっぺらぼう”になっちまった。

   だいたい、この時点でセルフカバーなんて全く理解できない。何のためにソロアルバムを作っているのか理解できないし、ただなんとなく友達誘って適当に遊んでいるって感じで、全てが中途半端な印象。たぶんKISS以外にやりたい事が無いんだろうね。作る必要無し、聴く必要無し、4人のソロアルバムの中で一番の駄作にして意味の無い作品と断言!。
(ブラック軍団3号)

Peter Criss

Peter Criss
Released September 18, 1978
Produced By
Vini Poncia,Peter Criss
& Sean Delaney




TRACKS

I'M GONNA LOVE YOU
Peter Criss, Stan Penridge
YOU MATTER TO ME
J. Vastano, M. Morgan, Vini Poncia
TOSSIN' AND TURNIN'
R. Adams, M. Rene
DON'T YOU LET ME DOWN
Peter Criss, Stan Penridge
THAT'S THE KIND OF
SUGAR PAPA LIKES

Peter Criss  , Stan Penridge
EASY THING
Peter Criss, Stan Penridge
ROCK ME, BABY
Sean Delaney
KISS THE GIRL GOODBYE
Peter Criss, Stan Penridge
HOOKED ON ROCK AND ROLL
Stan Penridge, Peter Criss,
Vini Poncia
I CAN'T STOP THE RAIN
Sean Delaney
Peter Criss
Birth Name: George Peter Criscoula
Date of Birth: 20th December 1945 in Brooklyn, NY
   四人のソロアルバムの中で一番意味の有るアルバムは本作ではないだろうか?と、最近になって全てを何度も聴き返して感じるのである。意味が有ると言うか、意義が有ると言うか、一曲目からKISSを感じさせない為に、KISSと比較する事が出来ないのが嬉しい。”BETH”や”HARD LUCK WOMAN”のヒットはKISS人気の幅を広げ決定づける役目を果たし、陰に隠れがちなポジションをフロント並に押し出す事にも成功している。そんな事から4人のソロアルバム企画に関して一番乗り気で、なおかつ自己表現とイメージの確立が容易かったのではないかと考えられる。

   独特のハスキーボイスはR&Rでもバラードでも声のキャラクターを損なう事無く、ヴォーカリストとしての力量は十分に発揮されており、顔も臭いもハッキリと感じられることから、ROCKファンと言うよりも音楽ファンに大きく評価されていた事もうなずける。当時まだまだ子供だった私は、本作のコンテンポラリーな雰囲気を無性に嫌悪していたのだが、今となっては、本作を正当に評価できなかった未熟さを”若気の至り”としながらも恥ずかしく思う(笑)

   佳曲多く、KISSの冠が無ければ、ソロシンガーとして成功していてもおかしくない。とにかくコレはKISSのメンバーのソロアルバムとしての先入観を持たずに聴く事だ、間違いなくシンガーとしてのPETERのアルバムなのだから。
(ブラック軍団3号)

   恥ずかしながらピーター・クリスのソロを発売時から長い間聞いたことがなかった。4人のソロの中で商業的には一番成功したと言われるコノ作品に長い時間触れなかったその訳を自分ながらに分析すると、ピーターは俺自身の中で育てたKISSイメージに一番遠い存在であるということなのだろう。もちろん役割はそれなりに重要であった。彼の魅惑的なボーカルで花添えられた名曲も数々である。しかし、それらは4分の1の効果は少なくとも自分の中では感じなかったのかもしれない。

   彼は歌が上手い。しかも味のある声をしている。当然、長いKISSの歴史の中ではドラマーは「ピータ以外は認めん」などという意見も有るわけではあるが、それは最高に良い時期を過ごしたKISS初期の面子であるということ以外には理由を付けづらい。ドラムが上手かったわけではないというその事実を考えれば、猫メークでの演出以外には唄うことが彼のミュージシャンとしての最高の表現だった。

   さて、本作に話をもどすとどうか・・・?悪くない。というか、4人の中では一番KISS以外の素の彼自信が出ているんだろう。しかし、KISS内でのピーター・クリスとも本質的には大きくずれは無い。彼が好きな音楽はハードロックにこだわらず、古き良き時代のでのアメリカンミュージックなんだろうな。R&B、R&R、バラードあり、フォーク風あり、ゴスペル調ありと老若男女、アメリカ人のほとんどが共感する曲集であり、しかもアレンジは80年代を意識したものともなっており、KISSのソロアルバムという
前置きがなくとも共鳴できるものであろう。(日本人とかがどう思うかはわからん)彼の音楽観はそういう世界をもっている。話を飛躍させるとKISS内でかならず1曲ほど彼が歌う曲が挿入されているが、それらが実はあまりKISSらしくないと思う俺は間違いか?

   どちらにせよ、一番KISS以外の自分を表現するというソロアルバムを出す理由を一番感ずるのはこれである。が、KISSメンバーは本当は何を求めていたのか?本当に自分自身をさらけだす機会であれば、ジャケットにKISSのロゴは要らない。このころ既にKISSの面々は個人名だけだしても”ああ、KISSのメンバーのXXX・XXX”だなと知名度はあったはずだが・・・もともと4人同時のソロ企画そのものに必然性なぞなかった怪しさがある。

   自分のことを書くと、基本的にKISSの各パートを忠実(?)に再現している4枚のソロアルバムに対して、自分のコメントはKISS内での彼らの曲を評価しているのと等しい。(それぞれのKISSではやらないであろう
アレンジなどは付加されてるが本質は変わらない)4人に共通のことだが、今、思うとソロアルバムで演出してる曲が本当に自分がやりたいことなのであれば、KISSというバンドそのものがそれをちゃんと叶えられていた場である。憶測すれば、この後のKISSの分裂は音楽論の不一致ではないということを明確に現している。
(ブラック軍団2号)

Paul Stanley

Paul Stanley
Released September 18, 1978
Produced By
Paul Stanley & Jeff Glixman




TRACKS

TONIGHT YOU BELONG TO ME
Paul Stanley
MOVE ON
Paul Stanley, Mikel Japp
AIN'T QUITE RIGHT
Paul Stanley, Mikel Japp
WOULDN'T YOU LIKE TO KNOW ME
Paul Stanley
TAKE ME AWAY
(TOGETHER AS ONE)

Paul Stanley, Mikel Japp
IT'S ALRIGHT
Paul Stanley
HOLD ME, TOUCH ME
Paul Stanley
LOVE IN CHAINS
Paul Stanley
GOODBYE
Paul Stanley
PAUL STANLEY
Birth Name: Stanley Harvey Eisen
Date of Birth: 20th January 1952 in Queens, NY
    この人ソロアルバムは一番KISSのイメージに近いか。どの曲も彼ならではのスパイスの効いた軽快なロックンロールである。曲もかっこいいが、やはり彼の唄法(うたいまわし)が独特のセクシーさがあり男だけではなく、女性にも受ける要素を多々もっている。

    私が中3の時にこれが発売されたのだが、友達からテープにダビングしてもらいずっと聴いていて、アルバム(CD)を自分で買ったのは20代後半だったと思う。当時、KISSのライブでも”Move on"なんかは良くやってたはず。

    バックの演奏は誰がやってるのか判らないが、リードギターの音色(ワウペダルを半分踏んだハイカット、ローカットでミッドブーストされた音)やフレーズが妙にUFOの頃のマイケルシェンカーを彷彿させて、その後、おおいに流行ったこのギターサウンドを早くも取り入れてるのが興味深い。
(ブラック軍団2号)

    ジーンのソロアルバム同様に、余り意味の無い作品である。ポールも又ジーンと同じようにKISSに全てを捧げてきたフロントマンである。R&Rをプレイする以上、KISS以外の何者にも成る能力は無い。当然であり、それでこそポールなのである。よってソロアルバムの製作自体がナンセンスな事なのだ。ポールのソロを聴くほどに4人のソロ同時発売の企画の無意味さを痛感する。

    しかし、いい加減なジーンのアルバムとは違い、作品の質は高く、事実上のセルフプロデュースにより、次なるKISSの展開を懸命に試行錯誤している姿が感じられ、聴きながら胸が痛むと共に、今更ながらKISSを本気で愛していたのは当時はポールだけだったのでは?と妙に同情しながら、やはり私のアイドルはポール・スタンレーなんだと痛感する。”WOULDN'T YOU LIKE TO KNOW ME”や”IT'S ALRIGHT”なんて、次のアルバムに取っておけば良かったのに・・・

    だいたい、4枚のソロから厳選してKISSの次回作としていれば、”Dynasty”なんかより断然良い作品で次世代ファンにむけてKISSの第3ステージがスタート出来たはずだよね。
(ブラック軍団3号)

Dynasty

Dynasty
Released May 23, 1979
Produced By Vini Poncia




TRACKS

I WAS MADE FOR LOVIN' YOU
Paul Stanley, Desmond Child,
Vini Poncia
2,000 MAN
Mick Jagger, Keith Richards
SURE KNOW SOMETHING
Paul Stanley, Vini Poncia
DIRTY LIVIN'
Peter Criss, Vini Poncia,
Stan Penridge
CHARISMA
Gene Simmons, Howard Marks
MAGIC TOUCH
Paul Stanley
HARD TIMES
Ace Frehley
X-RAY EYES
Gene Simmons
SAVE YOUR LOVE
Ace Frehley
   邦題「地獄からの脱出」とあるように、皮肉にもKISSファンの多くが正に地獄から脱出することになってしまった悲しい作品。プロデューサーはピーター・クリスのソロアルバムをプロデュースしたVini Ponciaを起用。

   KISSの多くのファンはTEENであっただろう、私も中学生という成長期にありロックへの好奇心は留まる所を知らずに拡散していき「Love Gun」を境にKISSは子供の聴くROCKであり、少なからずKISSに固執している事がカッコ悪いと感じ、子供ながらにも精一杯背伸びをして、他の場所にROCKを求めていた頃だった。

  「 Love Gun」発売には無関心を装いながらも、陰でこっそりと聴いていたものだが、KISSが休養している間にアメリカン・ハードロックは勢いを失い、私の体の中にはPUNKをはじめ多量のロックが流れ込んでいた。ましてや 「 Love Gun」から二年余りが過ぎ、本作「Dynasty」の発売時は高校生になっていたので、さすがに興味を惹かれる事も無く、喫茶店の有線から流れる”ラヴィング・ユー・ベイビー”くらいしか耳にする事は無かった。それでも年齢や接するタイミングの違いによっては本作を”想い出の一枚”に上げる人も多いだろう。実際にKISS人気がこの時期に失速していたわけでも無く、より世界的な成功を納めているのだから。

   発売から20年以上が過ぎ、あらためて聴いてみると新譜を手にしたように少し嬉しい。そして、KISSをダメにしたのは脱力エースではなく、エースだけが頑なにKISSの音を通している事に気が付き、よりいっそうにエースの存在の必要性を感じるのであった。
(ブラック軍団3号)

    本当に久々にこれを聞いてみて、自分の結論は発売当時のあの頃の評価と変わってない(笑)。要はつまらないのである。KISS低迷時期はこのアルバムから始まる。KISS本人達の感想もこのアルバムに対し批判的であり、コンセプトが不明確と言っているが、俺に言わせると別にコンセプトなぞ無くていいのだ。良い曲がそれなりに詰まっていればそれはそれで楽しめるアルバムとして価値があるのだけど、このアルバムには良い曲が少ない(あくまで今までのKISSアルバムと比べて)。それぞれが前作ソロアルバムで展開させている曲調でで、ちゃんと各々の曲作りの個性は出てはいるのだが、本気でやってない感じが伝わってくるし、バンドサウンドとしてつまらない。

    実はその中でも賛否両論ある”ラヴィング・ユー・ベイビー”はKISSの歴史上残るシングルヒットになっているのはなんとも皮肉。エース担当のストーンズカバー、”2000Man”だってその後、エース脱退後にソロ活動でも良くやってたので彼は気に入ってたんだろうなー。やはり、メンバー間のギクシャク(事実上、ピーターはタイコをほとんど叩いてなく、ゲストミュージシャンが叩いてる)は確実に曲作りや演奏クオリティ、音楽創作意欲を減退させている。

    エースだけは実は違い、ソロアルバムでのある程度の成功を糧とし、3曲もメインボーカルをとり張り切っている感じ。ポール、ジーンは”はいはい、じゃこんなコーラスパート付けましょ。如何なもんでしょ”てな感じで全然ダメ。

    この作品以降、俺は成長過程の中でKISSのサウンドが必要無くなったのか、もしくはKISSがそれを与えてくれなかったのか、彼らの音源からかなりの長い時間遠ざかることになる。
(ブラック軍団2号)

   商魂逞しいと言うか、サービス精神と評価するか、凄まじい販売戦略に頭が下がるが、人気絶頂期にオリジナルアルバムの3タイトルがカップリングで発売されている。オリジナルアルバムが十分入手可能な時期にである。 オリジナル3枚後にライブアルバムという規則的なリリースによって、ベストアルバム的な意味合いでライブ盤が存在する為、あえて編集盤を作成せずに少年少女の経済事情を考慮して一盛したのか?  

   私自身は”オリジナルII”の現物を見た記憶は無い。今となっては貴重なお宝かも(笑) ”オリジナルII”と同時期に初の編集版(ベスト盤)”DOUBLE PLATINUM”が発売されるが、リアルタイムでKISSと共に思春期を過ごしてきたファンには余り必要な物では無かった気がする。また、”DOUBLE PLATINUM”は音に後加工がされている為、リバーブ感が嬉しい反面、余計なお世話に怒りも感じ、一長一短って感じかなか・・・・
The Originals  The Originals
 Released July 21, 1976   

 KISS
 Hotter Than Hell
 Dressed To Kill


   「地獄の全貌」
The Originals II  The Originals II
 Released March 25, 1978   

 Destroyer
 Rock and Roll Over
 Love Gun

   「続・地獄の全貌」


   All photos, images, and articles copyright their respective owners.   

BACK      ロック大学 TOP