歳月 読書記録 りょう99@笠原良太

下から書いてます


 

2005年8月2日
「歳月」 下  司馬遼太郎著 講談社文庫

征韓論に敗れた西郷隆盛、板垣退助、江藤新平は国元へ帰った。
欧米を視察してきた岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文などがこぞって征韓論に反対したのであった。
今は国内を近代化すべきである。
佐賀では明治新政府に不満をもち第二の明治維新をおこそうと暴動がおこりそうになった。
佐賀の江藤新平はそれを鎮撫しようと思っていたがそれにかつぎあげられてしまった。
薩摩の西郷隆盛や土佐の板垣退助らと呼応して乱をおこせばなんとかなったかもしれないが、
佐賀単独で乱をおこしたためすぐ鎮圧されてしまった。
のちに西南戦争をおこす西郷隆盛が一緒に呼応してくれればおもしろかったかもしれない。
江藤新平にくだった判決はさらし首であった。

 

2005年7月30日
「歳月」 上 (上下2巻) 司馬遼太郎著 講談社文庫

明治維新。佐賀、肥前の江藤新平の物語。
幕末、明治維新をおこしたのは薩摩、長州であった。
佐賀の江藤新平はおくればせながら革命に参加する。
他に佐賀から大隈重信なども出て佐賀も影響力を強める。
土佐の板垣退助なども加わり薩長土肥とよばれるようになる。
江藤新平は司法卿となり不正が多かった長州藩をとりしまろうとしたがうまくいかない。
大長州藩に対して弾圧をくわえようとするなど石田三成のようだ。
そのうち西郷隆盛などが征韓論をおこして江藤新平も征韓論にかたむいていく。

長州。木戸孝允、伊藤博文
薩摩。西郷隆盛、大久保利通
土佐。板垣退助、後藤象二郎
肥前。江藤新平、大隈重信