夏草の賦 読書記録 りょう99@笠原良太

下から書いてます


 

2005年9月10日
「夏草の賦」 下巻  司馬遼太郎著 文春文庫

織田信長は明智光秀の謀反で倒れ、明智光秀も秀吉によって倒れた。
四国を統一しかけていた長曾我部元親だったが、
秀吉も土佐一国しかくれず降伏しろとのことだった。
長曾我部も秀吉と戦ったがすぐ降伏した。
上には上がいるっと思い知らされた。
四国を統一しようとした20年間が無駄になった。
封建制度である。家臣に恩賞に土地を与える。
土佐一国にもどってしまえば減給しなければならない。
このへんの苦悩がよく書いてあったような気がします。

 

2005年9月9日
「夏草の賦」(なつくさのふ) 上巻 司馬遼太郎著 文春文庫

構成というか物語が「功名が辻」に似ています。
「功名が辻」では、織田家の侍、山内一豊にかしこくて綺麗な妻が来てその妻のおかげで山内一豊が出世していくという話だったんだけど、
この本では土佐(高知)の長曾我部元親(ちょうそかべもとちか)の元へ、岐阜城下でも美貌の娘として有名な奈々が嫁に来たっというところから始まります。
奈々は織田家の侍、斉藤利三の妹である。斉藤利三は明智光秀の侍となる。
土佐を統一した長曾我部は四国を統一しようとのりだした。
明智光秀などを通して信長から、四国を切り取り次第勝手というおすみつきをもらう。
ところが四国を統一まじかとなって信長は長曾我部に土佐一国にもどれという。ききいれなければ討伐するっと。
明智光秀も面目丸つぶれである。
こんなところにも明智光秀謀反の要因がかくされているのかもしれない。
長曾我部は信長と決戦することを決める。