下から書いてます
2006年2月17日
「花神」 下巻 司馬遼太郎著 新潮文庫
大政奉還となり鳥羽伏見の戦いとなる。
大村益次郎は国元に残された。
官軍は幕府軍を追い江戸にむかった。長州藩は官軍になっている。
薩摩の西郷隆盛と幕臣の勝海舟の会談で江戸城あけわたしとなる。
そこで大村益次郎はよばれて官軍の軍務大臣となる。
幕府軍の抵抗がつづいていて大村益次郎は江戸城で作戦を練る。
薩摩に西郷隆盛がいれば長州には大村益次郎がいるっといわれるほどになる。
ところが大村益次郎は刺客におそわれまもなく死んでしまった。
徳川幕府を滅ぼし明治維新を確立してその時代をかけぬけていった大村益次郎。
なかなか内容の濃い小説でおもしろかったです。
「世に棲む日々」と姉妹編の小説とのこと。
2006年2月15日
「花神」 中巻 司馬遼太郎著 新潮文庫
村田蔵八(大村益次郎)は蘭学の兵法書などを訳し塾で兵法学を教えるようにもなっていた。
そのころ長州では第一次長州征伐でやぶれ長州は一時佐幕派とかした。
そこでクーデターをおこしたのは高杉晋作でありまた長州は革命派となる。
そんなおりであった、村田蔵八が桂小五郎(木戸孝允)にこわれて長州の軍務大臣になったのは。
そして第二次長州征伐がはじまる。
すでに薩長同盟がむすばれていて村田蔵八あらため大村益次郎は司令官となり幕府軍に勝った。
大村益次郎のいわれたようにすれば必ず勝つっといわれるほどの信頼を得た。
長州では奇兵隊といい農民まで戦いに参加した。
皆、農民軍だと大いに笑ったが、私が思うに当時の農民ほど強いものはないと思う。
畑を耕耘機もつかわずに耕すのはかなりの苦労がいるもので筋肉ばりばりであったと思う。
私は思う、昔の農民は強かったと。
また長州が勝ったのは大村益次郎のすすめで新式銃を買い入れたのが大きい。
旧式の銃をつかう幕府軍が1発撃つあいだに新式銃の長州では5・6発の弾がうてる。
また新式銃は弾が旋回するので射撃の精度もよくまた射程距離も長い。
2006年2月12日
「花神」 上巻(全3巻) 司馬遼太郎著 新潮文庫
医者の子に生まれた村田蔵八(大村益次郎)は蘭学医療をならうため大阪の緒方洪庵の塾に学ぶ。
明治維新前である。
日本は鎖国していて外国はオランダ(蘭)くらいしか通商をむすんでいなかった。
蘭学を通じてしか外国がわからない。
反対に蘭学を学べば外国のことがわかる。
蘭学を学んだ村田蔵八は、宇和島藩からとりたれられ、江戸で塾をひらいたり、幕府にとりたてられたり、地元の人にもやっと知られるようになり長州藩にもとりたてられるようになった。
このころ黒船のペリーが来たころである。
長州藩の吉田松陰などは安政の大獄で打ち首になったが、村田平蔵はいたって普通に暮らしていた。
日本が開国するとどうも英語を習った方がよろしいっというようなことになってきた。
村田平蔵は英語も学びはじめる。