燃えよ剣感想 りょう99@笠原良太

司馬遼太郎著 新潮文庫 全2巻

 

●2003年10月2日
「燃えよ剣 上」 司馬遼太郎著 新潮文庫

新撰組局長 近藤勇
新撰組副長 土方歳三
新撰組一番隊組長 沖田総司
3人がメインで土方歳三を主役にした小説。
来年2004年のNHKドラマが新撰組なので読もうと思いました。再来年2005年のNHKドラマは義経で。
ひさしぶりに胸がドキドキするような小説でうなりました。
近藤と土方と沖田が武州(東京とか)で同じ道場で流派によって争いとかありカケヒキっとかオオー新撰組だーってな感じでドキドキしました。
新撰組になるのはまだあとで最初は武州のそんな名もない道場だったんですけど。
他に人があまり出てこないのかなーと思ってたら桂小五郎(長州の木戸孝允)が出てきて
坂本竜馬の名前もちょこっとでてきました。
ついでに28ページに武州秩父地方に古くからあった甲源一刀流っという流派がどうのこうのみたいなことがちょこっと書かれています。
将軍を守護するっとかの激?がいろんな道場に飛んでそれでいろい人が集まり近藤、土方たちも京に上りました。
尊皇攘夷がどうのこうのや組内の確執とかがあり機をみて近藤、土方がのしあがり新撰組になりました。
明治維新の頃は尊皇攘夷とか佐幕とか開国論とか思想がおもしろいところです。

西郷吉之助=西郷隆盛

●2003年10月3日
「燃えよ剣 下」 司馬遼太郎著 新潮文庫

これだけ一気読みしたのもひさしぶりで。若いときはこのくらい読めたんだけど。。
下巻から新撰組もカキョウにはいって。。。
鳥羽伏見の戦い。京でまけて大阪(大阪城)にひきあげたら徳川慶喜は江戸ににげてて
大阪からみんな軍艦で江戸に退いて
甲府50万石を新撰組にくれるからといわれたけど先に官軍(薩長軍)に甲府に入られてまけて、
このときの官軍は土佐藩の板垣退助が指揮していたんだけど
江戸で戦おうとしたけど徳川慶喜が江戸城を無血開城して、西郷隆盛と勝海舟の会合でこうなったんだけど、慶喜はもう戦う意思がなかったから。賊軍になってしまったから。
新撰組局長の近藤勇もこの頃投降?して。。
この頃から土方の独壇場で単身がんばってたけど日光(栃木、日光東照宮)にしりぞいて会津(福島)にしりぞいて北海道の五稜郭で新政府を作ろうとしたけど敗れました。
前政権を最後まで守り通した土方が善なのか悪なのかってことになるんですけどどうでしょう。。
私は土方が楠木正成にみえましたよ。
土方は幕府に味方した方だからアベコベなんだけどそんな感じを受けました。
クーデターは悪なのか善なのかって天皇とあいまって明治維新は考えさせられます。
司馬遼太郎さんの坂本竜馬の本の「竜馬がゆく」も何度も読んだことがあるんだけど
新撰組の「燃えよ剣」と両方読むと敵味方なんでおもしろいですよね。

「るろうに剣心」(漫画)の志士雄真実の部下の瀬田宗次郎はこの小説の沖田総司をモチーフにしたようですね。話し方が似てます。