「胡蝶の夢」読書記録 りょう99@笠原良太

下から書いてます


 

■2008年7月8日
「胡蝶の夢」 4巻(完結) 司馬遼太郎著 新潮文庫

いやぁ、書くことがないのですよ。。。

明治維新、京で鳥羽伏見の戦いがおこると戦いは江戸、会津にひろがった。
蘭学医松本良順は幕府の野戦病院を作り会津まで転進する。
幕府は敗れ薩長の世の中となる。
松本良順は医者だったので命は助かり病院だか学校だかを作る。
一方、語学の天才島倉伊之助は、港を開いた横浜にいけば何かできると佐渡をとびだす。
対人関係の悪い伊之助だったが横浜で語学学校をやったり外国の医者の手伝い、翻訳をしたり重宝されるようになった。
でも態度が悪いのでイマイチ人気がない。。

明治維新は面白いですね。
伊之助の対人関係の悪さが自分に似ているため伊之助を応援しながら読みました。
この本、以外と面白かったです。

   

■2008年7月6日
「胡蝶の夢」 3巻  司馬遼太郎著 新潮文庫 

松本良順は江戸幕府おかかえの医者となり、徳川慶喜、家茂などの診察をする。
それまで医者といえば漢方だったのだが蘭学医療も重宝されるようになってきた。
しかし尊皇攘夷のさなか、蘭学が幕府おかかえの医者になってよいのか、イデオロギーの対立。
そんなおり新撰組の近藤勇が松本良順をたずねてきた。斬るつもりだったようだ。
しかし二人はうちとけて良順と近藤は義兄弟のちぎりを結ぶ。
明治維新、時代は動いている。第二次長州征伐がはじまった。
しかし松本良順の診察のかいもなく将軍徳川家茂は死去。
次の将軍は慶喜か。。

語学の天才、島倉伊之助は離縁されふるさとの佐渡に帰る。
伊之助の対人関係の悪さは自分を見てるようだ。。。

 

■2008年7月1日
「胡蝶の夢」 2巻  司馬遼太郎著 新潮文庫

書くことがないです。。。

時代は激動の明治維新直前。
諸外国と条約を結び日本は開国。
蘭学医術を中心に書かれていて、尊皇攘夷とかのつながりはあまりないよう。
松本良順は小石川療養所のような蘭学の病院を作る。
しかし激動の時代、思うような経営は疑問。取りつぶされそうになる。
一方、語学の天才島倉伊之助は対人関係がうまくいかず松本良順の元を去り
平戸の医者の婿養子となるかな。

503ページ、江戸時代の眼科の治療法で笠原流というのがあったことが書かれています。
私が眼が悪いのとは関係ないですが。。。
作法の小笠原流というのは有名ですね。。


■2008年6月27日
「胡蝶の夢」 1巻(全4巻)  司馬遼太郎著 新潮文庫

先日ブックオフで売っていたので買ってきました。
一冊400円とちょっと高かったけど。。
主人公があまり有名でないのであまり興味がなくて買いそびれちゃったんだけど
最近買おうと思ってもブックオフでも売ってなかったんですよね。

主人公は蘭学者松本良順とその弟子島倉伊之助。
松本良順は幕府おかかえの医者。
島倉伊之助は佐渡出身で青年になると江戸に上京して松本良順の弟子になる。
そしてそんなおりアメリカのペリーがやってくる。
日本はそれまで鎖国をしていてオランダや中国などとしか貿易をしていなかった。
何故オランダだけかというと、オランダはプロテスタントで布教があまりあやしくなく、
たしかスペインやポルトガルはカトリックで布教をしてその国を植民地にしてのっとってしまうという感じだった。
それは本とは関係ないのでさておき、
そこでそのころ一番日本で学問が進んでいたのが蘭学(オランダの学問)ということになる。
ペリーがきてからの革命期に松本良順は蘭学をおさめるために長崎の出島にむかう。
長崎で海軍伝習所ができてオランダ人のポンペから蘭学医術を学ぶことになる。
佐渡に帰っていた伊之助も長崎によばれた。

勝海舟もよく出てくるようになりました。
咸臨丸はオランダからもらったのかな。買ったのかな。。

主人公が有名でなくてあまり面白くないかなと思っていたけど
ペリーが来たころの時代背景が結構おもしろく興味深いです。