吉川三国志読書記録4 りょう99@笠原良太

下から書いてます

12回目


 

■2008年10月6日
「三国志」 8巻(完結) 吉川英治著 講談社

蜀の運命は孔明に託された。
呉と提携して魏を討とうとする。
しかし魏では司馬懿仲達が現る。
孔明と司馬懿との大決戦がはじまる。
でも司馬懿は呉に対しては何の活躍もしていない。
はたして司馬懿の真価は?
泣いて馬謖を斬るの元になった司馬懿の大勝利、孔明敗れる。
しかしその後戦うごとに司馬懿は孔明の策にはまり追い込まれる。
司馬懿はしまいには防御に徹して戦わなくなった。
動けば孔明の計りに落ちるのである。
しかし孔明にも弱点があった。蜀は道が険阻、兵糧調達が難しいのである。
何度もこのために退却をよぎなくされる。
司馬懿はそれを知っていたので極力防御にまわり長期戦にもちこもうとしていたのである。
蜀は少しづつ領土を拡大して城を築き、陣地を広げていくようなことはできなかったのだろうか。
魏にくりだして全退却してを繰り返し、あまりにむなしすぎる。
孔明が病没して吉川三国志は終わる。

5巻54ページに、夏侯覇が出てきて長坂橋の張飛に戦いをいどんで破れたようだが、
8巻262〜263ページにまた夏侯覇が出てきます。

  

■2008年10月5日
「三国志」 7巻  吉川英治著 講談社

魏軍は関羽の守っていた荊州に攻め込んだ。
ところが関羽の強さははんぱじゃない。
魏軍をおい逆に魏国に攻め込むほどの勢いだった。
ところがそのすきに呉軍が留守になった荊州本城を奪ってしまった。
関羽は魏と呉に攻められ最後となった。
劉備は呉に復讐せんと呉に攻め込んだ。
70万の蜀軍は長江を下り連戦連勝であった。
ところが70万の蜀軍も長江を下るごとに兵站(へいたん)が薄くなった。
それをまっていた呉軍は薄くなった蜀軍の中核を破った。
蜀軍は中核が崩れると全軍支離滅裂となり全滅した。
劉備は生き残ったがまもなく死んでしまった。
蜀の運命は孔明一人に託された。

もう曹操も死んでいます。跡を継いだ曹丕も死んだ。 
張飛は劉備が蜀に攻め込むときに急に無理な陣ぶれをしたことから部下に寝首をかかれてしまった。

  

■2008年10月3日
「三国志」 6巻  吉川英治著 講談社

荊州を足がかりにして蜀をとった劉備。
ここに魏、呉、蜀が並び立った。
孔明の打ち出した天下三分の計のとおりである。
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備。
遅ればせながら劉備も曹操、孫権と肩を並べるくらいまでになった。
劉備は勢いづいて漢中をとり漢中王となる。
ここで争い会っていた魏と呉は考え直した。
和睦してともに蜀にあたろうと。
中国の中心、関羽の守っている荊州で攻防がはじまる。

  

■2008年9月30日
「三国志」 5巻  吉川英治著 講談社

孔明を得ながら曹操にボコボコにされた劉備。
しかし曹操を一時退却させた長坂橋での張飛のひとにらみはしびれますね。
張飛ファンにはたまらないシーンです。やっぱ張飛最強。
曹操ももうちょっとというところまで劉備を追い詰めるがいつもとどめを刺さない。
いつも後で後悔している。
孔明は魏と呉を戦わせるために呉に下る。
そしてそれに成功した孔明は劉備に荊州をとらせる。(赤壁の戦いですね)
劉表の後をはじめからついでいればこんな苦労をすることはなかった。。。

張郃(ちょうこう)が出てくるんだけど前に死んでなかったっけ?別人なのかな。後でまた出てくるような気もするけど。。別人かな。。
夏侯覇も後で出てきたような気がする。。

4巻167ページ、・・・敵将張郃を屠ってしまった、という文章あり。
5巻43ページ、趙雲が青スの剣で張郃を斬りさげたことが書いてあります。
そして6巻になるとまた張郃が出てきます。

  

■2008年9月28日
「三国志」 4巻  吉川英治著 講談社

曹操にやぶれさった劉備は荊州の劉表の元に身を寄せる。
荊州は中国大陸の真ん中に位置し、たくさんの賢人が集まってきていた。
劉備は賢人とまじわるようになっていった。
そしてやっと孔明に会えて軍師としてむかえることができた。
徐庶、孔明が出てから戦争の書き方も大いにかわり兵法で語られていくようになる。
このへんがかなりおもしろく三国志をあきさせない。
また主人公が劉備から孔明へと変わってくるかな。
劉備は言った、自分が孔明を得たことは魚が水を得たようだ、と。「水魚の交わり」である。
劉表の後を劉備がつがなかったことが残念。

   

■2008年9月24日
「三国志」 3巻  吉川英治著 講談社

3巻はなんといっても関羽かな。
呂布が滅びて徐州を守っていた劉備だが曹操に敗れ去る。
関羽は劉備の婦人と子供をまかされていたので曹操に降伏する。
劉備は袁紹のもとへ身を寄せたが関羽が顔良、文醜を斬ってしまったために劉備はつらい思いをする。
関羽の劉備への忠義に感動します。

 

●お彼岸

  

■2008年9月17日
「三国志」 2巻  吉川英治著 講談社

孫策はあっという間に領土を拡大させて呉の基盤を築いたけど
劉備もそのくらいうまくやれなかったのかなぁっとちょっと思った。
関羽や張飛がいるわけだし。
でも徐州で呂布を引き留めなければ案外うまくいってたかもしれない。
何故、呂布を引き留めちゃったかなぁ。。いかんなぁ。。劉備は人がよすぎるから。
人がよすぎるとバカをみるよね、オレみたいに(えっ)
呂布と張飛は互角にやりあってると思う。

  

■2008年9月12日
「三国志」 1巻(全8巻) 吉川英治著 講談社

ヒトラーの戦いを読むのがつらくて他に読みたい本もないので困ったときの三国志、
っと三国志を読み始めました。三国志ももう10回以上読んでいると思います。12回目くらい。
並列で何冊か読んでみたいなと思うのですが。
1年くらい前に三国志の漫画60巻をブックオフで買ったのでそちらも一度全部読んでみたいのですが。
あらすじはさんざん書いたので感想を書きたいのですが感想文は苦手です。

私は張飛が一番好きです。呂布より張飛の方がつよいと勝手に妄想しています。
三国無双というゲームでは張飛はあまりかっこよくないのですが私の頭ではすごくかっこいいイメージがあります。
はじめて読んだ三国志の漫画で本宮ひろしさんの天地を喰らうの張飛の結構かっこいいイメージができあがっていました。
張飛と呂布の戦うシーンはしびれましたね。何度読んでも張飛を応援してしまいます。
張飛は粗暴なところがかなりあるけど義にあつく劉備に忠誠をつくし人一倍国をうれいています。
酒飲みで単純で純情で(えっ)おっちょこちょいでおもしろいキャラクターです。 

 

箇条書きに1巻のちょっとしたことを書いてみたいと思います。 

○劉備は黄巾賊の乱にあったが、黄巾賊は劉備が茶を買ったことを知ってはじめから劉備をねらって旅籠をとりまいていた。
裏口からのがれた劉備は助かりました。あとでつかまってしまったけど。

○羊仙が山羊をくれて劉備によくなついていたのですが桃園の義で食べられてしまいました。
劉備の寝起きに、どこかでしきりに山羊の啼く声がしていた、という一文が涙をさそいますね。

○黄巾賊に攻められて逃げていた董卓を劉備たちが助けている。
董卓は劉備たちが官軍ではなく義軍だと知るとたちまち恩も忘れてそっけない態度をとった。
張飛は董卓を殺してやるといきまいたが、のちに董卓が政権を牛耳ったときに、張飛があのとき殺しておけばといったのももっともだと思う。

○董卓の暗殺に失敗した曹操は一度は陳宮につかまるが一緒に逃げる。
のちのちこの陳宮が呂布の軍師として活躍している。

○袁紹の配下に顔良、文醜という強い武将がいることが書いてあるが二人ともあとで関羽に討たれている。

○曹操は人相見の許子将にあいにいった。
ところが許子将は曹操をみてもいやしんでろくにこたえてくれない。
曹操は、池の魚はいつもみているが大海の巨鯨はここでみたことはありませんね、っと自分を鯨にたとえていった。
許子将は、豎子、何をいう、お前なんぞは治世の能臣、乱世の姦雄だ、という。
曹操は、乱世の姦雄だ、というのを満足して帰ったという。

○董卓の使者で呂布のもとにいき丁原を殺させたのは李粛だがのちのちまたこのような役をしている。