国盗り物語読書記録 司馬遼太郎著 りょう99@笠原良太

下から書いてます。


■2012年3月10日
「国盗り物語」 4巻(終) 司馬遼太郎著 新潮文庫

室町幕府将軍足利義昭を越前の朝倉義景に導いた明智光秀。
しかし朝倉は無能だった。京にのぼるなど夢のまた夢であった。
光秀は今川義元を破った織田信長が美濃をとったことを知ると
光秀は今度は足利義昭を信長のもとに導いた。
信長は市姫を近江の浅井長政に嫁がせると速攻で京に攻め入った。
あっという間に京を占領してしまうと将軍の館を造らせ岐阜に帰ってしまった。
圧倒的な強さで京を占領した信長だが四面楚歌におちいった。
浅井、朝倉、比叡山延暦寺、本願寺、伊勢の一向一揆、
遠くは武田信玄、上杉謙信。
なんと流浪していた義昭は京に館を築いてくれた信長を倒せと書状をまき散らしていたのである。
幕府を開かせてくれない信長を怒ったようである。信長は義昭の思うようにならなかった。
信長からいわせれば、時代がちがう、身の程をわきまえよっである。
信長は自分が天下を統一したかったのかもしれない。神にもなりたかったのかもしれない。
四面楚歌に陥った信長だったがだんだん光明が見えてきた。
比叡山を焼き討ちし、浅井朝倉を滅ぼし、最大の敵武田信玄は病に倒れた。
上杉謙信も卒中で死んだようである。武田信玄の息子武田勝頼も滅ぼした。
四面楚歌に打ち勝った。もう敵はいない。
そんなときであった明智光秀の謀反(むほん)は。
本能寺で明智光秀の謀反により信長は倒れた。
光秀が天下をとれそうなものだったが謀反におよんだ光秀に味方するものは誰もいなかった。
毛利と戦っていた秀吉は毛利と和睦すると光秀を倒すため中国大返しを行う。
山崎の合戦で秀吉は光秀を破り天下は秀吉のもとへ。

書きたいことはいっぱいあるのだけど長文がきらいなのでこれくらいにしておこう。。

 

■2012年3月8日
「国盗り物語」 3巻 司馬遼太郎著 新潮文庫

この小説の主人公は斎藤道三から織田信長にうつる。
道三は織田信秀(信長の父)とやりあっていてもしょうがないので
道三の娘濃姫を信長に嫁がせたのである。
信長はうつけと呼ばれていたが信長にあった道三は信長を高くかった。
道三は息子に鉄壁の稲葉山城をゆずり隠居していた。
息子は道三が実の父ではないことを知ると道三を攻め滅ぼしてしまった。
信長は援軍を送ったが命からがら逃げ帰った。
信長は美濃勢と戦ってばかりいたが東海の覇者今川義元が上洛戦をおこしてきた。
今川2万の大群である。織田勢は2千ほどしかいない。
しがし信長は籠城することなく打って出た。
信長は他の敵には眼もくれず今川義元の本陣を急襲した。豪雨も味方した。
信長の父信秀も過去に今川の大群を破っている。まぐれではなかったかもしれない。
だれももう信長のことをうつけと呼ぶ者はいなくなった。
信長は東(三河)の松平元康(徳川家康)と和睦すると美濃責めにかかった。
竹中半兵衛を味方につけた木下藤吉郎(豊臣秀吉)の活躍もあり鉄壁の稲葉山城を攻略して信長は美濃を得た。

国盗り物語は3巻から織田信長が主人公だがもうひとり主人公がいる。
明智光秀である。斎藤道三のおいにあたるのかな。信長に嫁いだ道三の娘濃姫とはいとこ同士である。
道三は光秀に眼をかけが光秀は道三が死んで浪人した。足利幕府将軍義輝をもりたてようとした。
しかし足利義輝が松永久秀の謀反にあい死んでしまうと今度は足利義昭を奉じようとした。
明智光秀は越前の朝倉の庇護を受けていた。

  

■2012年3月6日
「国盗り物語」 2巻 司馬遼太郎著 新潮文庫

庄九郎は自分になびかない者に粛清(しゅくせい)を加えた。
しかしそれが反感を買い美濃を追われた。
髪をそり斉藤道三と名を変え京の油屋にもどった。
斎藤道三もこれで終わりかと思われた。
ところがそこへ尾張(愛知)の織田信秀が美濃に乱入してきたのである。
織田信秀の子が織田信長だ。
斎藤道三は美濃に帰ると織田信秀を破った。まさに救世主のようであった。
また美濃で大規模な洪水がおこり米がとれなかった。
道三は京の油屋の莫大な金を使い米を買い占め美濃で民にほどこして民心を得た。
美濃では道三をねたむものもいたが、だんだん地侍を味方につけていく。
そのまま美濃の国主の座を奪ってしまった。
稲葉山城を築いた道三はたびたび美濃に侵入した織田信秀を破った。
尾張で日の出の勢いの織田信秀も道三にはかなわなかった。
マムシの道三といわれるようになっていた。

   

■2012年3月4日
「国盗り物語」 1巻(全4巻) 司馬遼太郎著 新潮文庫

国盗り物語全4巻は1・2巻が斎藤道三の話で3・4巻が織田信長の話です。
国盗り物語は一度読んだつもりでいたのですが、1巻から読んでみたら読んだ記憶がないことがわかりました。
3・4巻の織田信長の所は読んだ記憶があるのですが。
美濃(岐阜)の斎藤道三の娘濃姫が織田信長に嫁ぐことになるのですね。

いまの名を松波庄九郎。後の斎藤道三である。
かつては妙覚寺本山で知恵第一の法蓮房(ほうれんぼう)といわれていた。
日蓮宗の僧だったのである。
学識があるだけではなく、舞もできる、鼓も打て、笛を唇にあてれば名人の域といわれ、
しかも、寺で教われもせぬ刀槍弓矢の術まで神妙無比の腕に達している。
その才覚で京の油商奈良屋の女主人の婿に入りなんなく奈良屋を自分のものとしてしまう。
店も繁盛した。しかし、それで満足する庄九郎ではない。志は天下にある。
諸国を巡り歩き美濃(岐阜)が良いと思った。
かつて妙覚寺本山でともに日蓮宗を学んだ友人が美濃にいる。
そのつてから取り入って美濃の国主の弟土岐頼芸(ときよりよし)と昵懇(じっこん)の間柄になる。もちろん金も使った。
庄九郎は国主を滅ぼすと土岐頼芸を国主にすえた。
後はどう美濃の国主の座を奪うかだが2巻のお楽しみ。