翔ぶが如く 読書記録 りょう99@笠原良太
下から書いてます
2005年1月19日
「翔ぶが如く」 10巻(終) 司馬遼太郎著 文春文庫
西南戦争。
はじめ苦戦していた政府軍は、士族をこぞって警察隊にして九州に調達した。
士農工商がなくなり、士族がなくなり不満をもっていた士族である。
また薩摩に恨みのあった藩の士族などがこぞって仕返しに薩摩をたたこうと九州にいった。
戊辰戦争に敗れた会津藩などが特に薩摩に恨みがあった。
このへん考えるとおもしろい。明治維新は何が正義か悪かがわからなくなる。
ついに西郷の首はおちた。
これでもう士族の反乱はおきないであろう。安堵感があったかなかったか。
そんなおり絶対主義で日本をしきっていた大久保利通は暗殺されてしまった。
西郷隆盛、大久保利通、共に薩摩藩である。
西南戦争はまさに西郷隆盛と大久保利通の対決であった。
同じ薩摩藩ということで、何か矛盾というかしこりというかがうまれていたのであろう。
ついで警察庁長官の川路利良もなくなってしまった。
毒殺とかの噂もあった。川路利良もまた薩摩藩であった。
2005年1月16日
「翔ぶが如く」 9巻 司馬遼太郎著 文春文庫
薩摩軍は熊本城をおとそうとしたが落ちなかった。
戦国時代の勇将、加藤清正が作った城である。
熊本城は50日間くらいもちこたえて薩摩軍を敗った政府軍がやってきた。
薩摩軍は熊本城にこだわらなければ東征は成功していたかもしれないということだった。
薩摩軍と西郷隆盛は薩摩に退いていった。
2005年1月11日
「翔ぶが如く」 8巻 司馬遼太郎著 文春文庫
ついに薩摩は西郷隆盛をかついで兵をあげた。
九州から東上して各地の士族を吸収して東京まで上る計画である。
簡単なことだろうと楽観視して東上しようとしたものの熊本城ではやくもつまずいた。
政府軍は熊本城で籠城してよく守った。
薩摩軍は農民軍の守る熊本城など一日でおとせると思っていた。
しかしなかなか熊本城をおとせず各地から政府軍が九州にかけつけてきていた。
薩摩士族は尋常な強さで政府軍を蹴散らしていたのだが熊本城は落ちないし、
政府軍の人数も多くなってきて不利になってきた。
日露戦争で活躍を見せる政府軍の乃木希典の初陣から書いてある。
負け越している。
九州から東征というのは足利尊氏がやってますね。
2005年1月2日
「翔ぶが如く」 7巻 司馬遼太郎著 文春文庫
各地で乱がおこってようやく薩摩にも火がおこってきた。
大久保利通と川路利良の警官隊が西郷隆盛を暗殺しようとしたっとか噂がたち、
薩摩の火薬庫がおそわれるっという事態がおき、
ついに薩摩士族はたちあがった。
西郷隆盛は士族をおさえていたのだがついにかつがれてしまった。
2004年12月24日
「翔ぶが如く」 6巻 司馬遼太郎著 文春文庫
特別6巻はたいして大きな事件もなく書くようなネタもありません。
薩摩に帰った西郷隆盛は猟ばかりやっていて桐野利秋とかも農業をやってます。
廃藩置県から廃刀令が出るにおよんで各地で士族の不満がたまっています。
各地の代表者が西郷に新政権打倒をもちかけるが西郷は動く気配はまだなかった。
ここで熊本の士族が反乱をおこした。神風連の乱である。すぐ鎮圧された。
前におきた佐賀の江藤新平の乱やこの熊本の神風連の乱がおきたが、
箇々にやらないで薩摩とも一緒になって乱をおこせば新政権もくつがえったかもしれない。
2004年12月19日
「翔ぶが如く」 5巻 司馬遼太郎著 文春文庫
征台論。
台湾に漂着した沖縄の民を台湾原住民が虐殺してしまったことからおき、
日本は台湾の原住民を成敗した。
清国からみれば台湾は清国領だという。
大久保利通は全権を委託されて清国にのりこんだ。
大久保は台湾は清国領ではないでしょうっという。そして賠償金ももらおうとしている。
この変、筋が通ってないと思う。
清国領の台湾人が沖縄の民を殺したから賠償金を払えっというのならわかるんだけど、
台湾は清国領ではないでしょうっといってるんだからよくわからない。
台湾が清国領ではなかったら台湾を植民地にするつもりだったんでしょうか。
大久保は清国に50万両の賠償金を払わせて帰国した。
板垣退助、木戸孝允、中央に復帰している。
2004年12月15日
「翔ぶが如く」 4巻 司馬遼太郎著 文春文庫
征韓論。
ロシアの南下政策が強く対馬を占領されそうになったり北海道にもロシア船がかなり出没していた。
征韓論はロシアの南下政策をふせぐためでもあったという。
しかし征韓論は敗れて西郷たちは国元に帰った。
廃藩置県。
藩が廃止されて廃藩置県が実施され、士族もなくなった。
各地で士族の不満がたまっていた。
そこで征韓論にやぶれ西郷とともに国元に帰った佐賀の江藤新平は乱をおこした。
佐賀で乱をおこせば西郷の薩摩も兵をあげるだろうと思っていたが西郷は兵をあげなかった。
江藤新平は新たに徴兵制となった軍に敗れた。
農民軍だとバカにされていた軍隊であった。
大久保利通が全権をにぎり指揮をとった。
他に征韓論にやぶれて国元に帰ったのは土佐の板垣退助がいた。
民選議員設立の建書を出そうと準備している。(3巻終わりに)
またそのころ沖縄の民の船が台湾に嵐で漂着してほぼ全員虐殺されたという事件がおこった。
それを期に征台論がおこった。
征韓論は敗れたが征台論は簡単に実施された。
なんかおかしい。
2004年12月11日
「翔ぶが如く」 3巻 司馬遼太郎著 文春文庫
征韓論に敗れた西郷隆盛は中央を去り薩摩にもどった。
中央の役職の大半を薩摩がしめていたがそのほとんどが西郷を追って薩摩に帰った。
この事態に事をおさめるのは長州の木戸孝允しかいないとかつがれそうになったが、
木戸はよごれやくはゴメンだと要職にはつかなかった。
そこで指揮をとることになったのは薩摩の大久保利通であった。
大久保は西郷と考えがあわず一緒に薩摩には帰らなかったのである。
(維新の三傑。西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允)
この事態に内乱がおきなかったのはフランスを手本にして出来た川路利良の警察隊3千人がいたからかもしれない。
2004年11月19日
「翔ぶが如く」 2巻 司馬遼太郎著 文春文庫
征韓論の賛否がずっとつづいています。
征韓論、賛成は西郷隆盛、板垣退助などで、
征韓論、反対は大久保利通、岩倉具視、木戸孝允、伊藤博文など。
征韓論は西郷隆盛だけがやる気で後はみんな反対という感じで、
どうやって西郷隆盛を止めるかっということでずっと書いてあります。
誰も面とむかって西郷に征韓論は反対だといえないのであった。
2004年11月10日
「翔ぶが如く」 1巻 (全10巻) 司馬遼太郎著 文春文庫
過去に2度くらい読もうと思って2回とも5巻くらいまでで挫折してます。
主人公がはっきりしてなくてなかなか一気読みできません。
でも論文みたいで中身はすごいと思います。
明治維新がすぎ外国へ視察にいく外遊組と居残り組で思想がわかれていく。
居残り組を中心に征韓論がふきだしていた。
日本もついこないだまで鎖国をしていて開国して明治維新がおきた。
朝鮮も当時鎖国していて日本は朝鮮も開国させようとしていた。
日本は朝鮮に開国の使者をおくるがほうほうのていで追い返されるのであった。
そこで征韓論が浮上してきた。
征韓論組の大将は居残り組の西郷隆盛である。
西郷隆盛は自分が朝鮮に使者にいき自分が殺されれば征韓論をおこなえばいいという。
そこへ外国へ視察にいっていた外遊組が帰ってきていた。
外国の偉大な文明を見てきた外遊組は、征韓論などもってのほかっと反対した。
まず日本を富ませて外国並にしなければならないし、
征韓論などおこしたら欧米列強にここぞとばかり入り込んで日本も清国のように欧米列強に分割されてしまうであろう。
居残り組は西郷隆盛などであり外遊組は大久保利通、木戸孝允、岩倉具視などであった。
他に大隈重信、板垣退助、伊藤博文などよく出てきます。
川路利良がいちおう主人公なのでしょうか。よくわかりません。警察庁長官なのかな?
士農工商が撤廃されて、何百万人の士族の不満がたまっていた。
また農村でも徴兵制になり農民が兵士にとられるようになりそれも不満がたまっていた。
これらの不満を外国にむけようとして征韓論はおこった。