銀河英雄伝説読書記録2 りょう99@笠原良太
下から書いてます。
■2015年7月4日(土)
「銀河英雄伝説 10 落日篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムと秘書官ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフは
子供ができたので結婚式をあげた。
ここにローエングラム朝の跡継ぎが生まれることになる。男の子だ。
王子の名をアレクサンデル・ジークフリート・フォン・ローエングラムとした。
死んだ親友ジークフリード・キルヒアイスの名をつけたのだ。
元自由惑星同盟の首都ハイネセンで暴動がたびたびおこる。
共和主義者がおこしているようだ。
帝国はイゼルローンの共和主義者のせいだと思うようになる。
現在、宇宙で生じる策動のほとんどすべてが
イゼルローンの存在を要素としていることは疑念の余地がなかった。
ラインハルトはイゼルローンに兵を出したが敗れた。
ヤンの死後、はじめて民主共和勢力が帝国軍に軍事的勝利をおさめた。
イゼルローンはお祭りさわぎだった。
帝国はやり方を変えた。惑星ハイネセンに居住する旧同盟の公人たちを
政治犯として収監し、その身命を盾として、イゼルローン共和政府に無血開城をせまった。
捕虜になった人は5000人にのぼり、暴動をおこした。
暴動を手助けしていたのはどうも地球教らしかった。
フェザーンにいた皇帝ラインハルトは病気をおしてハイネセンに入った。
再度ラインハルトはイゼルローン革命軍にハイネセンにこいという。
ヤンの養子ユリアンはラインハルトと戦うことを決める。
ラインハルト5万隻に対しユリアンのイゼルローン軍は1万隻。
ラインハルトはイゼルローンを滅ぼして名実ともに宇宙を手に入れるつもりである。
圧倒的にラインハルトが優勢だったがラインハルトは病気でたおれる。
ユリアンたちは機能しなくなったラインハルトの旗艦に入り
白兵戦をはじめついにユリアンはラインハルトの前まできた。
ラインハルトは停戦命令を出した。
ユリアンはラインハルトに言った。
「ローエングラム王朝が病み疲れ、衰えたとき、それを治めるために必要な
療法を陛下に教えてさしあげます。
憲法をお作り下さい。つぎに議会をお開きください。
それで形がととのいます。立憲政治という器が」
「そうなれば民主思想とやらが銀河帝国を乗っ取ってしまうことになるかもしれんな」
っとラインハルトはあまり聴く耳をもたなかった。
そしてまもなくラインハルトは病気で死んでしまった。
ユリアンたちは民主主義の芽を育てることになった。
その後どうなったかは誰もしらない。。
■2015年7月4日(土)
「銀河英雄伝説 9 回天篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
地球教は何のために皇帝ラインハルトではなくヤンを殺したのか?
地球教の大司教ド・ヴェリエは語る。
「皇帝ラインハルトをより絶対的な支配者となし、ついに暴君となし
人民の憎悪と怨嗟を集中しなければならぬ。
そのとき暴君の専制に対抗する理念は地球教の信仰でなくてはならぬ。
おぞましい民主共和政治の精神であってはならぬ。」
宗教専制の立場からすれば、たしかに民主共和政治の精神はおぞましいと
書いてあるのだがよくわからない。
地球教はもちろん最後にはラインハルト皇帝も殺すつもりだ。
その前に地球教は銀河帝国元帥ロイエンタールに謀反の疑いをかけた。
地球教の陰謀にかかりいいわけも通らないような状況におかれ、もはや弁明もできない。
こうなったらもうロイエンタールは戦うしかない。
ロイエンタールはラインハルト皇帝と戦うためにこの世に生をうけたと思うようになった。
ラインハルトはもう一人の元帥ミッターマイヤーにロイエンタールを討つように命じる。
帝国の双璧、ロイエンタールとミッターマイヤーが戦えばどちらが勝つのか?
二人は親友でもある。ロイエンタールは敗れ死んだ。
宇宙を支配した帝国だがラインハルトも病気がちだし弱体化が目立ってきた。
しかし帝国にとって朗報があった。
ラインハルトの秘書官ヒルデカルト・フォン・マリーンドルフがラインハルトの子供を身ごもったのだ。
一方イゼルローン要塞でヤンの後を継いで司令官となったヤンの養子ユリアン18歳は
帝国と対立することもなく民主共和主義の火をあたためていた。
イゼルローンは民主主義最後の砦である。
■2015年7月3日(金)
「銀河英雄伝説 8 乱離篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
宇宙歴800年、新帝国歴002年
ラインハルトは銀河帝国を簒奪し、フェザーン自治領を併呑し、
自由惑星同盟を滅亡させて宇宙の大部分を収めてしまっている。
ヤンは専制支配者と手をにぎることはできないとイゼルローンで抵抗していた。
ラインハルトは14万6600隻の艦隊でイゼルローンにせまった。
一方ヤンは2万隻である。誰の目からみてもラインハルトが優勢だった。
しかしイゼルローン回廊は狭いらしく大軍でイゼルローン要塞を囲むことはできない。
ヤンは善戦した。ヤンの方が勝っていたと思っていいようだ。
そのうちラインハルトは病にかかってしまった。発熱は過労のせいのようだ。
ラインハルトはヤンに停戦と会談を求めた。
ヤンはこれに応じラインハルトのもとへ赴こうとしていた。
しかしヤンはテロに出くわしヤンは死んでしまった。どうやら地球教がからんでいるらしい。
ヤン、33歳であった。
ラインハルトも好敵手を失って残念がった。一度もヤンに勝ってないのである。
ラインハルトはヤンが死んだからといってイゼルローンを攻撃するようなことはなく撤退していった。
ヤンの後をヤンの養子ユリアンが継ぎ、政治ではヤンの妻フレデリカが継いだ。
帝国に降伏したり和睦したりすることはしなかった。
イゼルローン共和政府と名乗り、民主共和政治の火を消さないようにした。
■2015年7月1日(水)
「銀河英雄伝説 7 怒濤(どとう)篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
同盟の首都ハイネセンを脱出したヤンは先の戦闘で脱出していた艦隊と合流することができた。
最近独立したエル・ファシルに落ち着く。
そしてヤンたちはイゼルローン要塞をまた簡単に落としてしまった。
なんのことはないイゼルローンから去る時にある信号派を送るとイゼルローン要塞のすべての
防御システムが無力化するように細工をしておいたのだ。
もちろん主砲「雷神のハンマー」も打てない。
ヤンたちはイゼルローンに帰ってきた。
ヤンの養子ユリアンはフェザーンから地球教をさぐりに地球に行って帰ってきた。
商業国フェザーンをあやつっていたのは地球教だったようだ。
それではフェザーンの残党と手を組むことはできそうにない。
地球教はかなりアヤシイ宗教と化していた。
ラインハルトは再び自由惑星同盟の首都ハイネセンを制圧し
同盟は名実ともに消滅した。
皇帝ラインハルトは脅威だ。民主主義体制と異なる体制によって
時代の変革に成功しつつあるのが脅威なのだ。
時代は君主制に傾きつつあるのか。民主主義の火を消してはならない。
あるいはナポレオンのような君主が必要なのだろうか。
ヤンはラインハルト皇帝を評価してるようだ。
ラインハルトは皇帝だからといって無法なふるまいはしていない。人民のことを考えている。賞罰もあきらかだ。
だからヤンは先の大戦でラインハルトに勝利する手前で停戦命令を受け入れたのだ。
ラインハルト、この英雄を殺したくなかったのだ。
しかし、またヤンとラインハルトの直接対決が始まろうとしていた。
■2015年6月29日(月)
「銀河英雄伝説 6 飛翔篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
宇宙歴799年、新帝国歴1年。
同盟を支配下においたラインハルトは首都をオーディンからフェザーンに移そうとしていた。
一方ヤンはフレデリカと結婚してほのぼの年金生活をしていた。
しかし同盟の英雄ヤンはいつも監視されていた。
以前のようにヤンは危険視され、また軟禁されてしまう。
それを助けてくれたのが妻フレデリカと仲間たちであった。
ヤンたちはハイネセンから脱出した。
ヤンたちに居場所はあるのか。
先の戦闘のおり、破壊されたり死んだとされる同盟の艦隊や人たちがいることを忘れてはならない。
■2015年6月27日(土)
「銀河英雄伝説 5 風雲篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
宇宙歴799年、帝国歴490年
銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラムはフェザーンを制圧した。
自由惑星同盟のヤン・ウェンリーはイゼルローン要塞を放棄した。
フェザーンの道が通れるようになったからイゼルローンの道を守っていても無意味だからだ。
イゼルローン要塞は2年半ぶりに帝国軍の手にもどった。
ラインハルトは同盟領を侵攻しはじめた。
ヤンは帝国軍の補給線を断った。
ラインハルトはヤンと真っ正面から対決する決意をする。
ヤンはこの戦いを前にフレデリカ(秘書官?)に、「戦いが終わったら結婚してくれ」という。
フレデリカはこれに応じた。
宇宙歴799年帝国歴490年4月24日14時20分、「バーミリオン星域会戦」がはじまった。
ヤンがラインハルトにせまって必勝を期した時に、停戦命令がきた。
同盟の首都ハイネセンが落ちたのだ。
宇宙はラインハルト・フォン・ローエングラムが支配することになった。
ローエングラム王朝がここにはじまる。
ヤンは退役してフレデリカとともに年金生活をおくることになった。
■2015年6月26日(金)
「銀河英雄伝説 4 策謀篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
フェザーンは銀河帝国の幼い皇帝を誘拐して自由惑星同盟に亡命させた。
帝国のラインハルトは知っていて故意に皇帝を逃がした。
ラインハルトは同盟に宣戦布告する。
同盟と帝国の通路はイゼルローンの通路とフェザーンを通る道しかない。
イゼルローン要塞はヤンが守っている。
ラインハルトはイゼルローンから攻め込むとみせかけてフェザーンに侵攻した。
フェザーンが通れないなんて誰がいったんだ?
ユリアンは戦災孤児でトラバース法とかで軍人の家で養われることになった。
ユリアンはヤンの養子になったのである。
ヤンはいつもユリアンを手元においたがユリアンが軍人になったことにより
ユリアンはフェザーンに駐在することになった。
そんなおり銀河帝国がフェザーンに侵攻してきた。
■2015年6月25日(木)
「銀河英雄伝説 3 雌伏篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
銀河帝国と自由惑星同盟の通路は第三国フェザーンを通る道とイゼルローン要塞のある道しかない。
帝国はイゼルローン要塞の近くにガイエスブルグ要塞をまわりに12個のエンジンをとりつけてワープさせた。
ちょうどその時ヤンは首都ハイネセンに呼ばれ査問会にかけられ軟禁されていた。
ヤンの存在が同盟でも危険視されはじめたのだ。
ヤンにはその気は全くないのだが同盟の政治家ははヤン政権ができたら困るとかいちいち難癖をつけてきたのだ。
イゼルローンにガイエスブルグ要塞がワープしてきたことによりヤンは解放されイゼルローンにもどされた。
やはりヤンに頼るしかないのだ。
イゼルローン要塞とガイエスブルグ要塞は主砲を打ち合った。両側すごい被害が出た。やたら主砲は打ち合えない。
そしてヤンが戻ったことにより同盟側の有利に展開した。
帝国は最後の手段、ガイエスブルグ要塞をイゼルローン要塞にぶつけようとした。
ヤンはガイエスブルグ要塞の左側のエンジンを一斉に砲撃した。
ガイエスブルグ要塞はそのエンジンは故障し移動をやめ急激にまわりだした。
混乱による混乱、ガイエスブルグ要塞の核融合炉は爆発し宇宙のちりとなった。
勢力比、帝国48 同盟33 フェザーン19
同盟はアムリッツァ会戦による大敗と内乱(クーデター)により力が弱まった。(話は古いが)
■2015年6月23日(火)
「銀河英雄伝説 2 野望篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
銀河帝国では皇帝が死に貴族の間で内乱がおこったがラインハルトが制する。
しかしラインハルトは暗殺されそうになりキルヒアイスが死ぬ。
最後にキルヒアイスはラインハルトに言った。「宇宙を手に入れて下さい」っと。
ラインハルトは帝国の内乱の間に自由惑星同盟に攻め込まれたらたまらないとクーデターをおこさせる。
ヤンはクーデターを制圧した。ヤンの株はまた上がった。
ラインハルト21歳。ヤン30歳である。
■2015年6月21日(日)
「銀河英雄伝説 1 黎明(れいめい)篇」 田中芳樹 徳間文庫 読破
今から1600年ほど未来の物語である。
二人の英雄、銀河帝国のラインハルト、自由惑星同盟のヤンの物語である。
西暦2801年、地球から他の惑星テオリアに政治的中枢を移し銀河連邦の成立を宣言し
宇宙歴1年と改元する。
宇宙歴310年、ルドルフ・フォン・ゴールデンパウムが皇帝となり銀河帝国ゴールデンパウム王朝が誕生し
帝国歴1年となる。
帝国歴164年、帝国の圧政から逃れた人たちがいて
帝国歴218年、宇宙歴527年、自由惑星同盟が成立する。
宇宙歴640年 銀河帝国と自由惑星同盟は接触した。
帝国歴467年、宇宙歴776年、ラインハルトは生まれた。銀河帝国である。
ラインハルトが10歳の時に5歳年長の姉アンネローゼが皇帝フリードリヒ四世の後宮に入ったことにより、
15歳で近衛師団の少尉となり20歳でローエングラム伯の爵位を得て帝国上級大将になる。
ラインハルトは親友のキルヒアイスに言った。「ルドルフに可能だったことが、おれには不可能だと思うか?」っと。
ヤン・ウェンリーは、宇宙歴767年生まれ、20歳で軍籍に入った。自由惑星同盟である。
ヤンは歴史が好きで親父が死んだため、ただで歴史が学べる士官学校に入った。
ヤンは対戦型戦略戦術シミュレーションゲームで10年来の秀才と言われた首席の者に勝った。
ヤンは全兵力を一点に集結して相手の補給線を断ってしまうと防戦一方にまわり相手の補給を途絶えさせたのだ。
またエル・ファシル本星が帝国群に攻められた時に司令官が逃亡したおりに、
ヤンの艦隊は民間人を乗せて司令官の方向とは反対側に脱出をはかった。成功した。司令官は捕虜となった。
司令官をおとりにつかったのだが民間人を助けたことにより株が上がる。
帝国(銀河帝国)、同盟(自由惑星同盟)。
宇宙歴796年、帝国歴487年、ラインハルトは2万隻の艦隊をひきいて遠征に出た。
反乱軍(自由惑星同盟)を破り、その功績によって自らの地位を確立するためである。
同盟軍は4万隻の艦隊を組織して、それを迎撃することになった。
その幕僚の一員にヤン・ウェンリーの名があった。
ラインハルト20歳、ヤンは29歳であった。
同盟軍4万はラインハルトの艦隊2万を三方向からつつみこもうとした。誰からも同盟軍の勝ちに見えた。
ラインハルトから見て同盟軍の正面の第4艦隊は1万2千、左方向第2艦隊1万5千、右方向第6艦隊1万3千。
ラインハルト2万の艦隊はまず一番数の少ない正面の第4艦隊を襲った。2万vs1万2千だ。勝った。
次に第6艦隊を襲った。2万vs1万3千だ。勝った。
ラインハルトがねらっていたのは各個撃破であった。次は第2艦隊1万5千の番だ。
しかし第2艦隊にはヤンが乗っていた。ラインハルトの艦隊が迫ってきたがヤンはラインハルトの後ろにまわった。
ラインハルトもヤンの後ろにまわろうとする。後ろを取り合い回り続け消耗戦となった。
ラインハルトは戦場を離脱した。ヤンもあえて追わなかった。
「アスターテの会戦」は終わった。
アスターテ会戦の勝利によりラインハルトは帝国元帥(5人いる)となり宇宙艦隊の半分を指揮下においた。
ヤンも負けなかったことにより第13艦隊をまかされることになり帝国のイゼルローン要塞を攻略せよといわれる。
過去に同盟はイゼルローンに6回くらい戦いをしかけたがすべてやられている。
帝国と同盟の間の通路はフェザーンを通る道と帝国のイゼルローン要塞がある道しかない。
フェザーン自治領は商業国家であり、勢力比は、帝国48、同盟40、フェザーン12となっている。
フェザーンの通路は何故か通れず同盟はイゼルローン要塞を攻略することにしたのである。
ヤンは以前に捕獲した帝国の艦船を使い兵士も帝国軍をよそおいイゼルローン要塞に乗り込ませた。
そして簡単にイゼルローン要塞を奪ってしまった。
イゼルローン要塞にいた艦隊も外に誘い出され奪われたイゼルローン要塞の主砲で壊滅した。
この主砲は「雷神の鎚」と呼ばれるらしいがヤマトの波動砲の数十倍くらいすごそうだ。
ヤンは、魔術師ヤンとか奇蹟のヤンとかいわれるようになった。
イゼルローン要塞を落とし調子に乗った同盟は帝国領に攻め込んだ。
政府の支持率は低迷していて戦争をすれば支持率が上がるのだ。
しかし帝国側は同盟に攻め込まれる前に住民を残し食料を持って待避してしまった。
同盟は住民に食を与えなければならない。同盟の食料はすぐつきた。
同盟は退却するしかなかった。そしてそれを帝国のラインハルトは待っていた。同盟は破れ撤退した。
ヤンの艦隊だけ善戦したことにより、またヤンの株は上がった。
この戦いを「アムリッツァ会戦」とよんだ。
ラインハルトはこの機に同盟に攻め込むと思われたがそれはなかった。
皇帝フリードリヒ四世が急死したのだ。
皇帝フリードリヒ四世にはあまり子がなかった。死んだ者が多く幼い孫が3人くらいいただけである。
ラインハルトはその一人をかつぎ帝国宇宙艦隊司令長官になった。
ヤンは、イゼルローン要塞司令官、イゼルローン艦隊司令長官、同盟軍最高幕僚会議議員となった。