村上海賊の娘 読書記録  りょう99@笠原良太(かさはらよしたか)

下から書いてます。


■2016年7月26日(火)

「村上海賊の娘 下」 和田竜著 新潮社 読破
単行本、文庫本の3巻4巻にあたると思います。

織田軍はいっそう大坂本願寺の兵糧攻めを激しくしていた。
大坂本願寺の助けに応じた毛利軍と村上海賊だが
村上海賊はなかなか兵糧を送り込もうとしなかった。
上杉謙信が動くのを待っていたのだ。
やっと上杉謙信が立つという情報が入り村上海賊は動いた。
織田側には大坂の眞鍋海賊がついていた。
ここに村上海賊と眞鍋海賊の攻防がはじまった。
村上海賊の娘景(きょう)と眞鍋海賊の当主七五三兵衛(しめのひょうえ)の一騎打ちが始まる。
七五三兵衛はラオウのようですね。すごい迫力。

ひさしぶりにおもしろい歴史小説を読みました。
一気に和田竜さんのファンになってしまいました。すごいなぁ。

 

■2016年7月2日(土)

「村上海賊の娘 2」 和田竜著 新潮文庫 読破

織田軍は大坂本願寺を兵糧攻めにしていた。
しかし本願寺側の木津砦はまだ落ちてなくて海から本願寺へ兵糧をおくりこんでいた。
ここに織田側の天王寺砦が大坂本願寺と木津砦と攻防を繰り返していた。
2巻では主人公景(きょう)の活躍はなく泉州の眞鍋海賊の当主七五三兵衛(しめのひょうえ)が織田側として活躍する。
地元で醜女と呼ばれた景は泉州では気に入られそうな顔だといわれ泉州大坂へやってきた。
案の定、嘘かホントか泉州ではもてた。次巻では景と七五三兵衛との仲が気になるところだ。
大坂に来る船で留吉(とめきち)という子供と源爺(げんじい)というじいさんの一向宗の門徒と仲良くなる。
その船は大坂本願寺へ兵糧を入れるためにやってきた船だった。
大坂に来て泉州の海賊が織田側だったことより織田側の天王寺砦に入った景だが
本願寺側の木津砦に入った留吉と源爺のことが気になってしかたがなかった。
天王寺砦を出て木津砦へ行こうとした景は城門を開けようとして捕まってしまった。
天王寺砦が本願寺門徒に攻められている真っ最中だったからだ。
その天王寺砦の危機にやってきたのは信長だった。本願寺門徒は敗走する。
自由になった景は留吉と源爺がどうなったか心配する。

2巻で終わりかと思っていたら続きがあるんですね。全4巻かな。

   

■2016年7月1日(金)

「村上海賊の娘 1」 和田竜著 新潮文庫 読破

武田信玄が死に織田信長が天下を統一しようかというところから物語りは始まる。
信長は大坂本願寺を兵糧攻めにしようとしていた。
大坂本願寺が落ちないで上杉謙信でもやってくるとえらいことになりそうだ。
大坂本願寺は毛利家に助けを求めた。10万石の兵糧が欲しいと。
毛利家はまた瀬戸内海を牛耳る村上海賊に協力を求めた。
村上海賊の頭領村上武吉の娘景(きょう)がこの小説の主人公でケンシロウ並に強い。
武勇でならしているせいか醜女という評判がたち20歳で嫁のもらい手がない。
実際はキレイなんではないかと思われる景は他の海賊の頭領と結婚したいとひそかにあこがれていた。

冒頭、戦国無双(ゲーム)で有名な雑賀党首領鈴木孫市が出てくる。
孫市が本願寺顕如(光佐)の助けに応じ、鉄砲衆1千をひきつれて大坂本願寺に入ったのだ。
大坂本願寺は一向宗の拠点である。浄土宗かな。南無阿弥陀仏ととなえれば誰でも救われるという。
大坂本願寺の跡地に大阪城が建つことになるのだがそれだけの要害の拠点であった。
秀吉が中国地方に来るのはいつ頃だっけ?