水滸伝 北方謙三著 読書記録 りょう99@笠原良太(かさはらよしたか)
全十九巻 集英社文庫
下から書いてます。
■2019年1月18日(金) 午前3:30
「水滸伝 十九 旌旗の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
流花塞の近くで梁山泊と禁軍元帥の童貫の間で
3回目の戦いが繰り広げられる。
この最終決戦では梁山泊の頭領の宋江も陣頭に立った。
心配されたが宋江には李逵(りき)と武松がついていた。
梁山泊は童貫を倒せば勝ちをおさめるので
楊令、史進の騎馬隊はどうにか斬り込んで
童貫に近づこうとするが無理だった。
そのうち流花塞も落ちてしまった。
宋江はじめ歩兵は梁山泊本陣に船で退却し
楊令、史進の騎馬隊は最後まで童貫に迫ろうとしたがダメだった。
梁山泊本陣も落ち宋江も船で落ちていったと聞き
武松なども落ちていったが、宋江は梁山泊本陣にとどまり腹を切った。
そこへ楊令が、やはりここにいましたかっとやってきた。
宋江は楊令に止めを刺してもらった。
楊令は官軍にとりまかれるが、楊令は
「この楊令は、鬼になる、魔人になる。そうして童貫の首を奪る。
この国を、踏み潰し、滅ぼす。いつの日か、
おまえの眼の前にこの楊令が立っていると童貫に伝えろ」
と言ってまわりの敵を斬り倒し岩の上から梁山湖に飛び込んだ。
完 「楊令伝」に続く
■2019年1月17日(木)
「水滸伝 十八 乾坤の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
梁山泊の砦は双頭山と二竜山と流花塞があったが
双頭山は落ち、二竜山もあぶなかった。
そんなおり子午山の元禁軍武術師範王進のもとにいた楊令が
一兵士として梁山泊に志願してきた。
楊令は志願兵をテストする隊長を5人も倒してしまった。
楊令が楊志の子供だとわかると皆集まってきた。
楊令は宋江にあいさつに行き、皆のもとをまわった。
楊令は将軍各で迎えられた。
しかし楊令の活躍もあったが二竜山は官軍の手に落ちた。
2度あることは3度ある。
北京大名府はまた梁山泊の手に落ちた。
流花塞を攻めていた童貫は退却し北京大名府はまた放棄された。
梁山泊の砦は流花塞だけになってしまった。
十九巻はいよいよ最終決戦かな。
■2019年1月16日(水) 25:30
「水滸伝 十七 朱雀の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
童貫は3万の兵で梁山泊が6千の兵で守る双頭山を攻めて来た。
双頭山は落ちた。
次いで童貫は流花塞を攻めて来た。
梁山泊は押されぎみだったが童貫は飛礫(つぶて)に
肩を砕かれ退却した。
しばらくは安泰かと思われたが
宋の官軍は二竜山に攻めて来た。
梁山泊の堅い守りに
官軍も塞を築いて長期戦となった。
病んだ魯達(ろたつ)は楊令が暮らしている子午山にきた。
武松(ぶしょう)と李逵(りき)が連れてきたのだ。
楊令(ようれい)に梁山泊108人の話から志について語った。
替天行道を読むよりも楊令の心を揺り動かした。
すべてを語りをえると魯達は死んだ。
楊令伝の主人公が楊令である。l
童貫は5万の兵でまた流花塞を攻めて来るようだ。
童貫は大型船の5倍もの船を造らせていた。
どうなる水上戦。
■2019年1月16日(水)
「水滸伝 十六 馳驟の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
帝を守る禁軍の童貫がついに出てきた。
一昔前に外敵を圧倒的な強さで破ったことは有名だ。
童貫が5千の兵をひきいて進軍している所を史進が発見した。
史進は梁山泊でも1、2の強さだ。
6千の史進の兵は童貫の5千の兵に迫った。
しかし史進の騎兵は童貫の歩兵の槍衾(やりぶすま)に近づけない。
やっと槍衾を突っ切って攻め入ったが史進の部隊は分裂し
殲滅(せんめつ)されそうになった。
史進の兵はやっとのことで兵をまとめ退却した。
いままで10倍の敵にも圧倒して蹴散らしてきただけに
史進も面食らった。
梁山泊のこれからの戦いは厳しいことになりそうだ。
■2019年1月13日(日)
「水滸伝 十五 折戟の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
官軍20万の攻撃に厳しい戦いをしいられた梁山泊だったが
部隊の一部を官軍本陣の北京大名府にむかわせた。
北京大名府をまもっているのは1万人くらい。
梁山泊の部隊は千人くらいだったが北京大名府を落とした。
官軍は全軍撤退をした。
梁山泊が勝ったといってもいいだろう。
しかしその犠牲は大きかった。
北京大名府を維持するには兵が足りなかったので放棄する。
梁山泊にも官軍にとっても1年か2年くらいの休戦が必要だった。
両軍とも講和ができるものならしたかった。
大兵をようする官軍も金が底をついていたのだ。
■2019年1月12日(土)
「水滸伝 十四 爪牙の賞」 北方謙三著 集英社文庫 読破
ついに20万の官軍が梁山泊を滅ぼすため攻めて来た。
梁山泊軍は4万くらい。
梁山泊が守る拠点は主に双頭山、花流塞、二竜山の3カ所。
他にも遊軍とかいるので各陣営で数千人くらい。
そこに各6万人くらいの官軍が攻め立てた。
官軍は1年くらい前から計画をねり各地に兵糧を蓄えていた。
梁山泊軍は防御に徹したが抵抗も見せた。
梁山泊はどうなってしまうのか。。
■2019年1月10日(木) 25:30
「水滸伝 十三 白虎の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
梁山泊の兵も3万くらいになったろうか。
官軍は数万の兵で流花塞に攻めて来た。
梁山泊は応戦に向かったが
官軍は数万の兵で北の双頭山にも攻めてきた。
官軍が積極的に2面作戦で来たことにびっくりした。
今まで数倍の敵を蹴散らしてきた梁山泊だったが
今度ばかりは10万あまりの官軍の攻撃に苦戦した。
双頭山は壊滅に近い打撃を受けた。朱仝(しゅどう)が死んだ。
しかし10万の官軍に敗れなかったことで梁山泊に
入隊してくる兵が増えた。4万くらいになりそうか。
流花塞の上流に官軍のドックがあった。
大型船をいっぺんに20隻くらい作れる。看過できない。
梁山泊は100名で忍び込み水筒に入れた油で
ドックと船に火を付け全焼させることに成功する。
82名が生還した。仲間を救うために孔明が死んだ。
(三国志の孔明じゃないよ)
だんだん梁山泊の死亡者も多くなってきた。
■2019年1月8日(火)
「水滸伝 十二 炳呼の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
闇塩を扱っていた元締めの盧俊義(ろしゅんぎ)が
北京大名府で捕まって拷問を受けている。
梁山泊は盧俊義を助け出すため全軍をあげて兵を出す。
盧俊義は助け出され北京大名府を占領した梁山泊だったが
官軍の関勝将軍が留守になった梁山泊を突いた。
関勝将軍がその気になれば梁山泊は落ちたかもしらないが
北京大名府から梁山泊が撤退して帰ってくると
関勝将軍は撤退していた。
関勝将軍は梁山泊に入隊しようとする。
■2019年1月7日(月)
「水滸伝 十一 天地の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
梁山泊には二人の頭がいた。
晁蓋(ちょうがい)と宋江(そうこう)である。
梁山泊の兵は2万5千人くらいになったろうか。
晁蓋は3万人で攻勢に出て宋を倒そうと企画するが
宋江は10万人は必要だとしていた。
晁蓋は3万でも梁山泊が兵をあげれば
各地の民衆が立ち上がると思っていたのだ。
そして晁蓋はいつも先頭に立って戦いに出ていた。
それがいけなかった。
晁蓋は毒矢を受け暗殺されてしまう。
宋江はいつも晁蓋に先頭に立つべきではないと
言っていたのだがあとのまつりだった。
■2019年1月5日(土) 24:15
「水滸伝 十 濁流の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
官の中央には軍隊がいるがあまり調練されてない。
梁山泊をたたくために国境を守る調練されている軍隊が
おくられることになった。
呼延灼(こえんしゃく)将軍が率いている。
呼延灼vs梁山泊の戦いがはじまった。
呼延灼は馬を横に並べて連環させた陣形でおしてきた。
梁山泊は踏み荒らされて敗北した。
しかし呼延灼が中央に戦勝報告しにいっているうちに
連環馬を破って梁山泊は勝利した。
溝を掘って兵をひそませカマで馬の足を切ったのだ。
長いはかりごとによって呼延灼の部下は梁山泊に入り
後から呼延灼も梁山泊の仲間になった。
呼延灼も部下も中央の政治に嫌気がさしていたのだ。
■2018年12月26日(水)
「水滸伝 九 嵐翠の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
梁山泊は、まわりの、東の二竜山、北の双頭山、
こないだ制圧した梁山湖の北の独竜岡、
西に九竜塞を作り、その西の流花塞を拠点にしようとしていた。
鄆城は商人の街として梁山泊が勢力下に置いていた。
梁山泊も2万くらいの兵が集まったろうか。
宋の官軍は青蓮寺が仕切っていていつも数万で攻めてくる。
いつも梁山泊有利ですすむが梁山泊にも犠牲者がかなり出ている。
兵士の数が少ないので勝っていてもかなりの痛手だ。
塩の道を管理していたものが捕まりそうになり、
闇の戦いも続いていた。
林冲は先の戦いで妻が生きているとあざむかれて
戦いを抜けて妻をさがしに行くがワナに合い
胸に矢を受けて大怪我をする。
戦いに抜けたものは死罪になるのだが
馬小屋の掃除を命じられる。
回復してまた戦いができるようになるのか。
死んだ楊志の子の楊令は10才くらいになり
隠棲している元禁軍武術師範の王進のもとへおくられる。
水滸伝の続編の楊令伝の主人公のようだ。
■2018年12月25日(火)
「水滸伝 八 青龍の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
二竜山、清風山、桃花山をあわせて二竜山と呼ぶようになり
梁山湖とその北の双頭山に拠点をつくり
三山が連携するようにしたようだ。(梁山泊は)
官軍はその三山ののど元のマチにかなりの数の
兵士を民にまぎれて埋伏させた。
独竜岡の三荘、李家荘、祝家荘、扈家荘などにである。
官軍は禁軍80万といわれるが実際20万くらいである。
梁山泊は1万5千人くらいになったろうか。
梁山泊は世の中をよくする志がある者の集まりなので
厳しい調練を繰り返しているのに対して
官軍はただ募兵された兵士であまり訓練もしていなかった。
しかし最近は官軍の方もしくじった将軍たちの
首を切ったりと怠慢ではなくなってきていた。
今回の戦いでは梁山泊も苦戦するも勝利する。
■2018年12月24日(月)
「水滸伝 七 烈火の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
宋江は1万数千人の官軍に包囲されて
山の洞窟に数人で立てこもった。
伝令は梁山泊に送ってある。
数人の中に李逵、武松という一騎当千のものがいて
敵を寄せ付けなかった。
また石組みを一気におとし数千人の官軍をほうむった。
官軍は最終的に数万で取り囲んでいたようだが
梁山泊から林冲の騎馬隊が救いに来た。
といっても数十名だ。
宋江は脱出して双頭山に入った。
梁山泊の勢力下に入った。
しかし味方にかなりの犠牲者が出た。
宋江は反省した方がいいと思うんだが。。
そしてついに宋江が梁山泊に入った。席次は晁蓋の隣だ。
梁山泊は替天行道(たいてんぎょうどう)という旗をかかげている。
替天行道とは宋江が書いた冊子の名前だ。
印刷されてかなりの量が出回っている。
檄文であり心を打ち涙を流すものも多いという。
■2018年12月23日(日)
「水滸伝 六 風塵の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
楊志の死が惜しまれるが
梁山泊は官の秦明将軍を味方に引き入れることができた。
楊志並の強さだ。二竜山に入る。
梁山泊の支城で二竜山、桃花山、清風山とあるのだが
清風山は梁山泊が闇でもうけている塩の道の要のようだった。
官軍をしきっているのが青蓮寺という組織で、
清風山で塩をめぐり闇の戦いがくりひろげられていた。
秦明は清風山に入った。
そして官軍は3万でその清風山に攻めて来た。
3万の官軍は清風山、二竜山、桃花山、の真ん中に入ってきた。
梁山泊側はさん3山あわせても数千しかいない。
清風山にいる秦明は隊をわけて夜襲を繰り返した。
その隙に梁山泊の致死軍という特殊部隊が官軍の兵糧を焼いた。
官軍は敗走しまた梁山泊が勝利した。
一方旅を続けていた宋江は数万の官軍に取り囲まれようとしていた。
宋江があぶない。
■2018年12月22日(土)
「水滸伝 五 玄武の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
宋江は南の江州にきていたがそれが官軍にばれた。
気づいたときは宋江は2万の兵に包囲されていた。
ちょうどそこには梁山泊のような水塞があったので
数百の兵でそこにこもった。
水軍に手慣れたものがいて官軍をよせつけなかった。
そこへ梁山泊から仲間が駆けつけてきた。
梁山泊は勝った。
梁山泊の名はあがった。誇りにもなった。
そのあと官軍は梁山泊の支城である二竜山に
ねらいをさだめてきた。
二竜山の兵は2千5百くらい。
二竜山の筆頭の楊志は暗殺され、
3万の兵で山を囲まれた。
また梁山泊の援軍が間に合い勝ちをおさめた。
しかし楊志の死は惜しいものであった。
■2018年12月21日(金)
「水滸伝 四 道蛇の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
この物語の中心人物である宋江は女を殺した罪をきせられ追われていた。
各地に似顔絵と手配書がまわっていた。
梁山泊にだけ人が集まればいいというものではなかった。
各地の山塞と連絡をもち点と点から線にし面にしたかった。
梁山泊が立てば各地でも火が燃え上がるようにしたい。
そのため宋江は手配書が回る中、危険な旅を続けていた。
梁山泊はまだ数千の規模だし各地の拠点を
集めても1万人にもならないだろう。
官軍は20万もいるのだ。
宋江が捕まらないかひやひやしながら読んでいます。
■2018年12月20日(木)
「水滸伝 三 輪舞の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
梁山湖の山塞に晁蓋が入りここに梁山泊が立ち上がった。
替天行道(たいてんぎょうどう)という旗をかかげる。
いくつかの山賊の拠点だった山塞も
梁山泊と連携してここに官軍に立ち向かう体制が整った。
梁山泊が襲うのは官軍の兵糧庫や輜重車などだった。
また国営の塩の横流しをして梁山泊は闇でもうけていた。
民をおそうことはないし奪った兵糧の半分を民に分けたりした。
中心人物の宋江も事件にあい旅に出る。
宋江はいつ梁山泊に入るのか。。
腐った世の中に梁山泊が鉄槌を加える物語かな。
北方謙三さんはすごいよ。すごすぎる。
■2018年12月19日(水)
「水滸伝 二 替天の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
民を愛し、官の不正を憎む男たちが立ち上がる。
官では賄賂が当たり前になり、
官に不平をもつものが増えてきた。
晁蓋、宋江、魯智深たちは連携して各地で仲間を増やしていく。
全国にわたり仲間のネットワークができた。
そしてよるべく地として賊の支配する梁山湖の山塞をとろうとする。
林冲の活躍で賊の当主王倫を殺し山塞を手に入れる。
そこを梁山泊と名付けた。
■2018年12月18日(火)
「水滸伝 一 曙光の章」 北方謙三著 集英社文庫 読破
十二世紀の中国、北宋末期。
重税と暴政のために国は乱れ
民は困窮していた。
その腐敗した政府を倒そうと
立ち上がったものたちがいた。
世直しへの強い志を胸に、
漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。
地位を捨て、愛する者を失い、
そして自らの命を懸けて闘う。
彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が
いま幕を開ける。
っと裏表紙をそのまま書いてしまいました。
各地で官に不平を持っている人はいる。
各地をまわりそのような人たちを
結びつける人もいる。
人望のある者も、力の強い者も、一芸のある者も
だんだん結束していく。
梁山湖にある山塞を拠って立つ場所に欲しくて画策する。
うん、おもしろいよ。
地爆の星の章は感動した。