楊令伝 北方謙三著 読書記録 りょう99@笠原良太(かさはらよしたか)
全15巻 集英社
下から書いてます。
■2019年2月8日(金)
「楊令伝 十五 天穹の章」 北方謙三著 集英社 読破
梁山泊は南宋との戦いのさなか水害に襲われた。
川が決壊したのだ。
梁山泊の半分は水につかり百万人が死んだ。
兵糧などは高いところへためてあったので被害はなかった。
また南宋と戦いになるが岳飛にとどめがさせない。
そのうち北方から金が攻めて来た。
南北から敵を受け梁山泊は苦戦したが金を破る。
あとは岳飛のみ。
しかし楊令は部下にナイフで腹を斬られる。
父と母を梁山泊に殺され、偽って部下となりこの時を待っていた。
楊令は岳飛と一騎打ちで岳飛の腕を斬り落とすが
ナイフで斬られた時の毒で最後となる。
楊令伝 完 岳飛伝につづく。
■2019年2月7日(木)
「楊令伝 十四 天穹の章」 北方謙三著 集英社 読破
西国や日本との交易で莫大な利益を得た梁山泊。
梁山泊の周りのマチでも自由市場を開いた。
それを南宋、斉、金ではおもしろくなかった。
岳飛についで斉の張峻も南宋に身をよせた。
そして南宋は20万の兵で梁山泊を攻めて来た。
梁山泊は勝った。しかし犠牲者も出た。
どこかの国が楊令の暗殺をたくらんでいる。
メモをとってないからよくわからない。。
■2019年2月7日(木)
「楊令伝 十三 青冥の章」 北方謙三著 集英社 読破
岳飛は金と戦い破るがが本拠にもどってくると、
民が反乱をおこしていた。
岳飛は南宋に身を寄せることになった。
梁山泊は張峻を追い北京大名府を得た。
梁山泊の商業圏は大きくなっていった。
金は斉国を作り張峻が身を寄せたようだ。
梁山泊は船で南宋とトラブルが起きたり、
西国との通商路でもトラブルが起きたりして
イヤな雰囲気になってきていた。
梁山泊が天下を取ればいいと思うし、
その力もあると思うのだが歴史上それはないのであろう。。
■2019年2月6日(水)
「楊令伝 十二 九天の章」 北方謙三著 集英社 読破
楊令は天下統一の望みはない。
梁山泊の税率は一割で一年の兵役をかしていて、
そこから正規兵に志願してくる人も多いようだが
梁山泊の兵は7万くらいだろうか。
岳飛や張峻は10万以上の兵を集め独立している。
中国の大部分は南宋と金が占めている。
岳飛の領土の税率は5割くらいか、
民が反乱をおこしそうになって一村を皆殺しにして治めた。
旧宋国は税率が7割くらいと高かった。
日本の戦国時代でも税率は5割くらいだったね。
江戸時代とか四公六民だったみたいだけど、
生かさず殺さずっという姿勢だったみたいだね。
■2019年2月5日(火) 23:30
「楊令伝 十一 傾暉の章」 北方謙三著 集英社 読破
青蓮寺が作った新たな宋は南に追われ南宋といわれる。
金は南宋を長江付近まで追った。
金は各地の文官を押さえ徴税の方法を
なんとか確立しようとしていた。
中国は金と南宋の時代を迎えたのか。
梁山泊の党首楊令は金で幻王と称し遼と戦い
金を大きくした。
金は梁山泊には手を出してこそうもないがどうだろう。
岳飛は梁山泊の牧から馬を3千頭盗んだ。
梁山泊と岳飛は戦争になり岳飛は敗れた。
岳飛も力をつけて来たが、岳飛一人に
梁山泊全武将相手ではかわいそうだ。
梁山泊はウイグルとか西方の国との交易が
うまくいき莫大な利益をあげた。
出発した時は、絹、陶磁器、香料、茶、漆器など
を山積みにして行ったが
戻っていた荷は玉石(ぎょくせき)がかなりの量で、
ほかに石綿や麝香(じゃこう)やガラスの器などがある。
玄珠という黒玉もあったようです。
■2019年2月5日(火)
「楊令伝 十 坡陀の章」 北方謙三著 集英社 読破
金が東京開封府を落としついに宋は滅びた。
帝以下3千人が金に連れて行かれた。
しかしそれで金が中国を支配できるかというと
そう簡単にいくものではなかった。
賊がはびこり群雄割拠の時代が到来した。
平和なのは梁山泊国内だけという状態だった。
梁山泊の宿敵青蓮寺は南京応天府で
帝の弟趙構を即位させて宋の存続をはかった。
岳飛は隆徳府を本拠にしている。
税は梁山泊の4倍だった。
梁山泊の税は麦の十分の一だけだった。
梁山泊には古くから塩の道があり、
今は日本などとの交易で利益をあげていた。
西夏をかいして西方の国と取引をしようとしている。
西国の玉石が高く売れるらしい。宝石だろうか。
梁山泊は他国支配の旧梁山泊の梁山湖の船や兵糧を焼いた。
梁山泊は梁山湖をまた制圧下に置くつもりであろうか。
■2019年2月4日(月)
「楊令伝 九 遥光の章」 北方謙三著 集英社 読破
宋軍と梁山泊の戦いに決着の時が来た。
ついに楊令が童貫を斬り倒したのだ。
宋軍は岳飛がしんがりをして退却していった。
金は燕京を落とし燕雲十六州は金のものとなった。
退却した宋軍の李明を梁山泊は奇襲で討ち取る。
金の大軍が宋の塞に迫ったが落とすには至らなかった。
梁山泊が金に兵糧を供給していたが、
金は宋を倒すには至らず退却した。
梁山泊が宋に勝ったことで領地は三倍になった。
民の数は400万人になった。
1年の兵役を義務づける。
また楊令は日本との交易を重視した。
日本の北方で藤原清衡と交易しようとしていた。
中央にも藤原氏がいたがそれではない。
奥州藤原氏の川では砂金がとれる。
楊令はその金で西方の国と交易をしようとしていた。
■2019年2月3日(日)
「楊令伝 八 箭激の章」 北方謙三著 集英社 読破
宋軍と梁山泊の戦いが続いている。
梁山泊では張清が死んだ。礫(つぶて)がうまかった。
以前の戦いで童貫の肩を砕いたことがある。
張清は岳飛の腕を少し斬って負傷させていた。
岳飛は従者を一人連れて民の服を着て
梁山泊の中を見て回って来た。
この地に梁山泊ができた年は税はなかったが
次の年からはちゃんと税を納めさせた。
でも宋に比べればずっと安い。
梁山泊の民は生き生きとして楽しそうだった。
宋軍はこの梁山泊という国を滅ぼそうとしているのか。
■2019年2月2日(土)
「楊令伝 七 驍騰の章」 北方謙三著 集英社 読破
宋軍は18万くらい。
地方軍は50万くらいいるが弱兵なので使わない。
童貫の直属の調練された兵が18万ということ。
軍資金は1年だけということで増税したのか準備できた。
宋は中央はいいが少し地方に行くと民は飢えて苦しんでいた。
梁山泊と戦わなくても宋の寿命はつきようとしていた。
宋軍18万は三方から梁山泊に攻めて来た。
楊令は童貫本軍11万の中を6千の騎兵で突っ切った。
童貫がどこにいるかつかめた。
童貫2千は岳飛1万の兵の中にいたのだ。
一方他の地では梁山泊は宋軍の趙安の首をあげた。
しかし梁山泊は息子をかばって呼延灼が死んだ。
それを聞いた楊令は1人で宋軍に斬り込みをかけ
数十人を殺して追いついた仲間とともに帰ってきた。
一進一退だが梁山泊有利に進んでいるようだ。
梁山泊軍は7万くらい。兵数は宋軍が有利だ。
■2019年2月1日(金)
「楊令伝 六 徂征の章」 北方謙三著 集英社 読破
燕雲十六州は宋のものになったが
その対価を金は受け取っていない。
ちょっとした火種になりそうだ。
梁山泊は一州を治め以前よりも大きな勢力となっていた。
梁山泊軍は7万くらいだろうか。
一方童貫率いる総軍は20万くらいか。
地方軍まで全部いれれば50万くらいになりそうだ。
金で幻王と呼ばれた楊令は1万人くらい率いていたが
半分くらいの兵を金に帰したようだ。
楊令も梁山泊1本でやるようだ。
呉用も軍師として帰ってくる。
宋の童貫は宗教反乱で60万の人を殺した。
荒んだ。精神的後遺症をふっきれるか。
童貫はもう65歳だが岳飛が育ってきていた。
■2019年1月31日(木)
「楊令伝 五 猩紅の章」 北方謙三著 集英社 読破
燕京は金と宋の条約により宋が治めることになったようだ。
燕雲十六州が宋のものになったのかな。
南では童貫が宗教団体を滅ぼし帰還した。
宋はお金が底をつき兵も負傷し1年の休養が必要だという。
そこで勢力を拡大したのが梁山泊だった。
また金の帝が死んだ。
金で幻王と称して戦った楊令も、
まだ梁山泊1本にはしぼれないかもしれない。
滅ぼされた宗教団体の軍師をしていた呉用は助け出された。
童貫の従者をしている岳飛も2千の騎兵を与えられ
非凡な才能をみせて宗教団体と戦った。
■2019年1月30日(水)
「楊令伝 四 雷霆の章」 北方謙三著 集英社 読破
北と南にわかれて戦うことになった宋軍。
北へ向かった宋軍は燕京を攻める前に梁山泊を攻めて来た。
これは幻王楊令の参戦で梁山泊が勝った。
楊令はまだ遼で戦っていることが多いようだ。
宋軍はこりずに燕京に向かったが膠着状態におちいる。
しかし燕京で新帝が暗殺されたようで宋軍が勝ったようだ。
南では童貫が20万の兵を率いて100万の方臘宗教軍と戦っていた。
童貫は連環馬で数十万の方臘軍を蹴散らしたが
2度目は堀を掘られて防がれ方臘が陣頭に立って迫ってくると
死を恐れぬ宗教指導者のその異様さにうたれて一時撤退した。
しかし童貫は夜襲を結構して方臘軍の主力をやぶる。
宋はまだまだ衰えていないのか。。
宋軍が北と南に向かうと中央では賊がはびこった。
梁山泊は賊を討って名をあげた。
梁山泊への入隊希望者も増えたようだ。
宋を助ける気はなかったようだが。
■2019年1月29日(火)
「楊令伝 三 盤紆の章」 北方謙三著 集英社 読破
宗教指導者方臘(ほうろう)は長江の南を席捲(せっけん)。
その数、100万とも120万ともいわれている。
生きていることはつらく苦しい。だから殺してやること功徳となる、
っというとんでもない教義だった。
また北方では幻王楊令の活躍で金が遼の大部分を制圧した。
遼の精兵が燕京(北京)にこもっている。
ここは宋金同盟により宋が攻めることになっている。
童貫は兵を南の方臘軍と北の燕京を攻めるために二つにわけた。
童貫の本軍はまず南を攻めることになった。
童貫の従者となった岳飛もついてきている。
梁山泊の本陣は南の洞庭山にあったが、
北の砦に楊令を頭領として迎えそこを梁山泊と称して替天行道の旗をかかげた。
■2019年1月27日(日)
「楊令伝 二 辺烽の章」 北方謙三著 集英社 読破
楊令は北方の金で幻王と言われ遼を滅ぼそうとしていた。
遼を滅ぼした後、宋を滅ぼすつもりらしい。
梁山泊にも加わるつもりのようだ。
梁山泊としても頭領として楊令を迎えたかった。
梁山泊は洞宮山で「替天行道」の旗をかかげた。
まだ本陣の洞庭山では旗をかかげていない。
まだ洞宮山程度のものかと目くらましのためでもある。
また北方の冀州(きしゅう)の辺りでも
遊軍として動いていた史進らが砦を築いた。
楊令も梁山泊の皆に会いに来た。
補給線は船で海を使うようになった。
日本などとも交易しようとしている。
日本の絹織物、北方の昆布などが主なようだ。
中国の物としては青磁(焼き物)や宋銭なども売れるらしい。
日本の銀と交換できる
又、江南一帯の宗教指導者方臘(ほうろう)が
宋に対して10万の兵をあげた。
宗教がからんでいるため20万や30万になる可能性もある。
楊令伝の次作岳飛伝の主人公岳飛も出てきている。
まだ15歳くらい。
楊令は21歳くらいかな。
■2019年1月25日(金) 24:30
「楊令伝 一 玄旗の章」 北方謙三著 集英社 読破
水滸伝の続編。
楊志の子、楊令。血はつながっていないのだが。
梁山泊は滅亡しきってなかった。
宋は梁山泊狩りをやっていたが
なんとか逃れていた。
梁山泊は南の洞庭山で結集しようとしていた。
しかし頭領がいなかった。
皆、楊令が頭になってくれればいいと思ったが
3年前に梁山泊が敗れた時から行方不明だ。
北の金だか遼の地で幻王と恐れられる者がいた。
やっとそれが楊令だとわかる。