三好三国志読書記録2019 りょう99@笠原良太(かさはらよしたか)

興亡三国志全五巻 三好徹著 集英社文庫

下から書いてます。


■2019年5月23日(木)

「興亡三国志 五」 三好徹著 集英社文庫 読破

劉備は荊州を足がかりにして劉璋の益州を奪う。
ここに孔明がうちだした天下三分の計は成った。
魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備が並び立った。
曹操は張魯の漢中を制圧したが
劉備が曹操から漢中を奪い漢中王になる。
曹操は魏王となっていた。
帝はあって無きが如く、曹操の子の曹丕に天子をゆずることになる。
魏、呉、蜀の中心荊州は関羽が守っていたが
蜀と呉は同盟を結んでいたが、
劉備が益州をとっても呉に荊州を返さないので
急に魏と呉は同盟して荊州をとろうとする。
関羽は魏と呉に攻められて最後となった。
劉備は関羽にとどめをさした呉に復讐しようとしたが呉に敗れた。
張飛は部下に寝首をかかれてしまいここに桃園の義は終わった。
劉備も敗北に恥じて白帝城を永安宮とあらため蜀に帰ることもなく死んだ。
曹操も関羽が死んだ頃から健康がすぐれず死んでいる。
曹操が死んだあたりからストーリーがはしょってあり、
良い本だと思っていたけど、あれーってな感じで、
吉川三国志がやっぱり一番良いかな。

 

■2019年5月17日(金)

「興亡三国志 四」 三好徹著 集英社文庫 読破

三顧の礼で孔明を迎えた劉備。
袁紹を滅ぼし勢いにのった曹操の大軍が劉備のいる荊州に迫ってきた。
荊州の主劉表は自分の後を劉備に継いでくれというが劉備は受けなかった。
人の不幸に望んで同じ劉氏であり恩人の後を自分が奪うことは
劉備にはできなかったのだ。
孔明は言った。「なるほど、あなたは仁君である」っと。
劉表の後を継いだ子供の劉jは曹操に降伏してしまった。
こんなことになるのなら劉備が荊州を継いでいれば良かったが
あとのまつりだった。
劉備は退却する。
しかし劉備をしたってたくさんの民がついてきたので速度が遅く
曹操の先鋒につかまってしまう。
趙雲は曹操軍の中をはぐれてしまった劉備の子を探してかけめぐった。
曹操は関羽で懲りたはずだが今度は趙雲を部下に迎えたいと
全軍に捕まえるよう指令を出した。
やっと子供を見つけて張飛のいる長坂橋までのがれてきた。
曹操軍が殺到するかと思いきや張飛が長坂橋で仁王立ちしている。
曹操軍はたった1人の張飛を恐れて退却してしまった。
劉備はなんとか助かった。
曹操もこれ以上劉備を痛めつける必要はないと思ったのか
矛先は呉に向いた。
孔明は魏の曹操と呉の孫権を戦わせるため呉に降る。
孔明は呉の周瑜に危険視され害されそうになるが
魏と呉を戦わせることに成功し無事劉備の元へ帰る。
戦いは火攻めによって呉の圧勝に終わり(赤壁の戦い)劉備は荊州を得る。
しかし荊州を得たのは呉のおかげであり益州をとったら呉に返すと約束する。
劉備の孫権の妹の婚姻も成った。
馬超が曹操と戦って敗れている。

   

■2019年5月13日(月)

「興亡三国志 三」 三好徹著 集英社文庫 読破

曹操と袁紹の戦いが始まった。
その途中で曹操を滅ぼそうとする血判状が発覚。
劉備が加わっている。
曹操はぐずぐずしている袁紹をほうっておいて
先に徐州の劉備を攻めた。
劉備は敗れ袁紹の元に身をよせた。
関羽は劉備の夫人をまかされていたため曹操に降伏する。
袁紹には顔良、文醜という強い武将がいたのだが関羽が斬ってしまう。
袁紹の元にいた劉備は二度袁紹に斬られそうになった。
劉備が袁紹の元にいることを知った関羽は夫人をつれて曹操の元から脱出した。
劉備は袁紹の元を脱し汝南で関羽、張飛、趙雲と無事出会うことができた。
劉備の兵は5万ほどいたが曹操にあっという間に敗れ劉表の元に身をよせる。
曹操と袁紹の戦いは続いている。
曹操が袁紹の兵糧庫を焼いた所から曹操が有利になってくる。
とうとう曹操は袁紹とその子供たちを滅ぼし中央から北方まで制圧してしまった。
劉備は劉表の治める荊州で賢人とまじわるようになった。
軍師に単福(徐庶)を迎え曹操の軍を破る。
劉備は徐庶から諸葛孔明を紹介してもらい三顧の礼で軍師に迎える。
臥龍、鳳雛1人でも得れば天下がとれるだろうといわれていた。
臥龍(がりょう)が諸葛孔明で鳳雛(ほうすう)が龐統(ほうとう)である。
鳳雛は鳳凰(ほうおう)の雛(ひな)、臥龍は臥(ふ)せる龍に似る。
すでに中国の半分を制圧した曹操と、土地はもたないが孔明1人を見いだした劉備、
どちらが有利かどうか今後の展開を見ていきたい。

読みやすいけど1冊600ページ以上あるのがたまにきず。。

  

■2019年5月10日(金)

「興亡三国志 二」 三好徹著 集英社文庫 読破

両雄並び立たず、李カクと郭氾は長安で争いをはじめた。
帝は洛陽に逃げてきた。
そしてその帝を曹操が保護した。来るものが来たのだ。
洛陽は董卓が焼いてしまったので帝都を許昌に移した。
曹操は帝を擁して天下に号令できる立場にたった。
曹操は官軍であり曹操に敵対するものは逆賊となった。
曹操は袁術と呂布を破り張繍を降伏させた。
劉備は徐州で呂布に敗れた時に曹操に頼り中央にあがると
帝から劉皇叔と呼ばれるようになった。
帝から董承に曹操を滅ぼすように密勅が降った。
馬騰や劉備もその義盟に名を連ねた。
袁術は袁紹に伝国の玉璽(ぎょくじ)をあずけ合体運動を起こした。
しかし袁術が袁紹の元へ行くには徐州の地を通らねばならない。
劉備は曹操の兵5万を借り袁術を徐州の地で滅ぼしてしまった。
徐州は劉備が陶謙から譲られた土地へ帰ってきた。
そして曹操と袁紹の天下分け目の戦いが始まろうとしていた。

  

■2019年5月6日(月) 

「興亡三国志 一」 三好徹著 集英社文庫 読破

三国志演義ベースで吉川三国志とあまり変わらない気がします。
でも曹操の視点で書いてあるようです。
若い時、曹操と袁紹は遊び仲間かどうか仲が好かったようです。
袁紹は名門育ちで格好も良く、
曹操の祖父は宦官でさげずまれていたようです。
袁紹と曹操は出世を競いあっていたような感じでした。
そのあたりのことが興味深かったです。
悪い宦官たちを袁紹らが殺したが
そのどさくさにまぎれて大軍をもった董卓が政権を奪ってしまう。
曹操が旗揚げして袁紹を総大将にあおぎ英雄たちが洛陽に迫るが
董卓は洛陽を焼き長安に遷都してしまう。焦土戦術だ。
英雄たちも仲間割れを起こしちりじりになってしまう。
呂布が董卓を殺したが董卓の部下だった李カクや郭氾が長安を征する。
曹操は父を迎えようと思ったが父は徐州の陶謙の部下に殺されてしまう。