ようこそ! キリスト教書を出版して64年の新教出版社です。
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渡邊禎雄カレンダー

2008年

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このホームページについて

2008年7月下旬リニューアルを目指して準備を進めております。
それまで、一部の更新をお休みさせていただきます。
見苦しい点が多々ありますが、どうぞご勘弁下さい。

新しいホームページは、格段に見やすく、美しく、
また情報も豊かで、何度も来ていただけるサイトになります。
リニューアルの節はまたぜひお越し下さい。

                        
2008年7月22日

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3月新刊
現代教義学総説
H.G. ペールマン 著/蓮見 和男 訳
A5判 536 頁 定価 6,300 円 31997

・原著はドイツにおける神学生の標準的な教科書として長く読み継がれ、改訂を重ねている。
・原書の初版の翻訳は、『現代教義学総説』(1982 年、新教出版社)として出版され、20 世紀の新しい神学入門として歓迎された。
・13 の教義学的な主要テーマを選び、それぞれ、神学史的前提(A)、現代神学における議論(B)、著者の立場(C)の3部に分けて丁寧に解説。
・本書は、最新の第6 版(2002 年)に基づく新訳である。新たに「神話の再発見」「物理学と超越」
「ニューエイジと包括的現実理解」「人間は自然の独裁者かパートナーか」の補説が加わったほか数多くの削除・加筆が施され、まったく装いを新たにした、21 世紀にふさわしい神学入門書である。

3月新刊
幼子の救い
ロナルド・ナッシュ 著/川越 敏司 訳
四六判 192 頁 定価 1,995 円 32729

・福音を理解できる年齢になる前に亡くなった幼児や、理解能力に欠ける知的障害者の救いの可能性について、厳密な神学的考察を、平易な言葉で記す。
・ナッシュ教授の見解によれば、こうした幼児や知的障害者はみな例外なく、洗礼を受けていようといまいと救われている。
・堅実な福音主義的な信仰に立ちつつ、早くに幼児を亡くした親たちや知的障害者を抱えた家族たちに、希望を与える著作。
・牧会者にとって、その場の思いつきの気休めではない、真のグリーフ・ワークを行うための、貴重な牧会的示唆に富む。

3月新刊
ガラテア人への手紙
 佐竹 明 著
A5判 620 頁 定価 6,993 円 11150

我が国におけるパウロ研究の第一人者による、
最高の学的水準を保った克明な注解。
一般信徒にも利用しやすく、ガラテア書の学び
に最適の伴侶。
・品切れだった旧版(四六判)をA5判に拡大しました。本文の文字が大きくなり、細かな脚注も読みやすくなりました。
・同じシリーズの別巻に、原口尚彰著『ガラテヤ人への手紙』がありますので、ご注文の際は「佐竹」と付記して下さると間違いがなく、助かります。

2月新刊
悩みの日にわたしを呼べ
津島 久雄 著
四六判 296 頁 定価 1,950 円 51994

国立療養所邑久(おぐ)光明園にある光明園家族教会で語られた珠玉の説教22 編に、折々に記された文章を併せて収録。
過酷な体験の中で出会った神の恵みへの信頼と喜びに溢れたメッセージが、読む者の心を砕く。

2月新刊
マルコによる福音書
 宮平 望 著
A5判 432 頁 定価 2,520円 11892

『マタイによる福音書 私訳と解説』に続き、新約聖書全巻の逐条的コメンタリーを志す壮図の第2 巻。
聖書学の研究成果を十分に踏まえ、1節ごとに私訳を提示した上で、聖書の内的証言を最優先し、新旧約聖書の他の個所との関連に目配りしながら、丁寧な解説を施す。

2月新刊
ピリピ人への手紙
 佐竹 明 著
A5判 296 頁 定価 5,040円 11151

我が国におけるパウロ研究の第一人者による、
3 文書合成説に基づく最高の学的水準を保った
克明な注解。
一般信徒にも利用しやすく、ピリピ書の学びに
最適の伴侶。
・品切れだった旧版(四六判)をA5判に拡大しました。
本文の文字が大きくなり、細かな脚注も読みやすくなりました。

2月新刊
文化の起源
 ルネ・ジラール 著/田母神 顯二郎 訳
四六判 432頁 定価 4,200円 31995

 欲望の模倣理論、身代わりの犠牲理論などを駆使して人類文化の根源的な暴力性を追求し続けてきたジラールが、自らの精神形成の道のりを振り返りながら、その思想の射程を縦横に論じたインタビュー集。
 2005年にアカデミー・フランセーズ会員に推挙され、フランス思想界でますます存在感を増すジラールが、9.11事件以後の、暴力が昂進する世界に向けて発する貴重な発言。
 福音書の受難物語はなぜ暴力批判たりうるのか?キリスト教はいかなる意味で暴力文化に対する「躓きの石」なのか?

1月新刊
聖餐の豊かさを求めて
山口 雅弘 編
A5判 250頁 定価 2,310円 32441
 すべてのひとに開かれた聖餐を模索する執筆陣が、実践神学、組織神学、聖書学などさまざまな観点から、聖餐の多様性、可能性を指摘。
 教会員の学びを通して生産を開かれたものへ変えていった具体例や、オープンな聖餐が行なわれる際の説教例なども収め、《包含的な》教会を構築するために聖餐を考える最適の一冊。
1月新刊
原典
現代中国
キリスト教資料集
プロテスタント教会と
中国政府の重要文献
1950-2000

富坂キリスト教センター編 著
A5判 944 頁 定価 12,600円 22707
【本資料の特徴】
1.現代中国プロテスタント教会の全体像、および中国政府の宗教政策の基調を知る上で、必須の重要文書を収録。
2. 文化大革命期における苛酷な弾圧を生き延び、その後の宗教政策の変化の下で驚くべき発展を遂げている教会の、生きた表情を詳述。
3. 社会主義中国において波乱に富んだ道を歩んできた「三自愛国運動」の50年の流れ・現状・神学的思考の特徴を解明。
4. 政府要人の重要講話、共産党の通達文書、政府の行政法規などを、総合的に・多角的に紹介し、その宗教政策の本質を浮き彫りに。
5. 附録には、中国政教関係年表、研究文献目録、日中キリスト教交流史、関係行政機関、教会・神学校所在地一覧、統計資料等を収め、貴重な基礎資料を提供。
1月新刊
アジア・エキュメニカル
運動史

山本 俊正 著
46判 160頁 定価1,680円 22708
 1910年にエディンバラで行なわれた「世界宣教会議」を端緒とするエキュメニカル運動(教会一致運動)。本書はそのアジアにおける変遷について取り扱った通史。
 昨年2007年に50周年を迎えたCCA(アジアキリスト教協議会)を中心に、先行研究に基きながらアジア・エキュメニカル運動の歴史を踏まえ、今後の課題と展望を模索する。
1月新刊
キリスト教スタディブックシリーズ1
GOOD NEWS
新約聖書
福島 旭 著
B5判 140頁 定価960円 51751
 はじめて聖書に接する中高生たちに、実際に自分の手で聖書を開いてもらうための工夫、満載の全く新しいワークブック新刊!
 学校では授業教材、自習課題、宿題として、また試験問題としてなど、様々な用途にご活用いただけます。また、教会や家庭集会での聖書研究の資料にもフレキシブルに応用可能。
【本書の特徴】
 「スタディーシート」はテーマごとに聖書テキストを掲載。
WORK(作業)
=自分で自由に考えることを中心とした設問。
STUDY(研究)
=テキストの釈義的要素と用語解説を織り交ぜてより詳しく学べる、チェックシート形式。
RESERCH(探求)
=自主的な幅広い研究のためのヒント。
SEARCH(検索)
=辞書やインターネットの検索を用いて関心を発展。
他に「REPORT」として豆知識や情報を掲載、「クイズ」で気軽にチャレンジしながら、更なる知識の吸収を増進!
12月新刊
科学と知恵
自然科学と神学の対話
ユルゲン・モルトマン 著
蓮見 和男・蓮見 幸恵 共訳
46判 320頁 定価2,940円 32042
 今日の科学技術の進む方向に対して、神学知はいかなる寄与を果たしうるのか。
 本書は、東洋的な自然観とも積極的に対話しつつ、聖書的な想像観の豊かな可能性を示唆し、自然や宇宙や生命に対する新鮮なしてんを提供してくれる。
 テュービンゲン大学退官後も精力的に神学活動を展開している著者が、2002年に公刊した作品。
11月新刊
牧師
その神学と実践
ウィリアム・ウィリモン 著
越川 弘英・坂本 清音 共訳
A5判 580頁 定価5,250円 32111
 アメリカを代表する実践神学者である著者が書き下ろした、渾身の牧師論。牧師の仕事に11の側面から光を当てて、それぞれの課題と方法を詳細に論じる。実践的考察と聖書的・神学的考察とが見事にバランスの取れた、現代牧師論の決定版ともいえる大著。

【ウィリアム・ウィリモン】
1946年生まれ。デューク大学教授を経て、現在はアラバマ州の教会で牧会。アメリカ・メソジスト教会の監督。
『礼拝論入門』(定価1890円)『牧会としての礼拝』(定価3465円)『言葉と水とワインとパン』(定価2730円)の3作は弊社より好評既刊。

10月新刊
カール・バルト著作集 13
十九世紀の
プロテスタント神学 

第二部 歴史
安酸敏真・佐藤貴史・濱崎雅孝 訳
A5判 384頁 定価5,250円 30213
 十九世紀の神学者たちがなぜ重要なのか?彼らの神学史的な意義について、バルトが1932年から33年にかけてミュンスターとボンで講義した内容を1947年に出版したもの。バルトの神学史家としての力量をあますところなく示した大作。
 下巻はいよいよ本書の主題である十九世紀の神学者たちを論じる。シュライエルマッハーからフォイエルバッハ、シュトラウス、そしてブルームハルトからリッチェルまで18人に照準を定め、彼らの神学的意義と限界を鮮やかに示す。
 そのユーモアに富んだ筆致は、今まで日本の読者がほとんど接した事の無いバルト神学のユニークな展開として、大きな驚きと喜びを味わわせてくれるに違いない。
 またバルトの神学思想が、近代神学の単なる否定でなく、むしろ真正面からの創造的対話と継承から生まれたことを示す意味でも貴重な作品。
10月新刊
現代に聖書を読む
山田 隆 著
A5判 480頁 定価3,675円 52135
 一昨年逝去した山田隆牧師(霧島キリスト教兄弟団)が、毎週の説教を掲載し続けた『現代に聖書を読む』より60編を精選。
 メノナイト信仰のアイデンティティに固く立ちつつ、あらゆる教条主義から自由な真理追求、平和と正義をもとめる実践が、見事に一人格に融合した証し。☆推薦:青野太潮氏(西南学院大学教授)             
10月新刊
旧日本基督教会試論
教会・文化・国家
木下 裕也 著
46判 288頁 定価2,100円 21307
 著者は日本キリスト改革派教会名古屋教会牧師、神戸改革派神学校講師。
 本書は、日本基督教団、日本キリスト教会、改革派教会等々、多くの教派に流れている旧日本基督教会の伝統を、いかに自覚的・批判的に継承し、発展させていくか−この問題意識のもとに取り組んだ意欲的論集。
【目次より】
第一章 植村正久のキリスト論
第二章 高倉徳太郎における文化の問題
第三章 熊野義孝の教会論
第四章 教会における信条と政治の問題
第五章 近代天皇制と植村正久
第六章 内村鑑三の非戦論              
9月新刊
聖書を読む技法
ポストモダンと聖書の復権
E・デイヴィス/R・ヘイズ 編
芳賀 力 訳
A5判 432頁 定価5,250円 12432
 いま聖書の権威が低下している。
 価値の多元化・相対化の中で、教会は聖書の聖典性をいかに主張できるのか。
 ポストモダンから投げかけられる「大きな物語」への批判に対して、神の救済史のストーリーをいかに語りうるのか。
 現代人の間で聖書の位置づけが希薄化している現実に抗して、聖書の力を新たに取り戻そうと集まった10名の神学者たちによる「聖書プロジェクト」。本書はその共同研究と、説教実践の豊かな成果である。聖書とは何か。聖書を如何に読み、語るのか。その答えがここにある。

【寄稿者】
リチャード・ボーカム、ブライアン・E・デイリー、エレン・F・デイヴィス、リチャード・B・ヘイズ、デイヴィッド・C・シュタインメッツ、他                                              

9月新刊
若き植村正久
雨宮 栄一 著
46判 366頁 定価3,045円 21304
 近代日本プロテスタント教会史に巨大な足跡を残した人物であるのにもかかわらず、なぜか植村正久の本格的な評伝は殆ど書かれてこなかった。本書は、その欠落を埋めるべく著者が3部作の構想の下に企図した植村評伝の第1作である。旧幕臣としての生い立ちから始まり、若き日のキリスト教との出会い、回心、そして献身へと至る若き植村の姿。嫁姑の確執に苦悩し最初の教会を辞任する人間植村の素顔、主著とも言うべき『真理一班』と『福音道志流部(ふくいんみちしるべ)』の著作の経緯。また明治初期啓蒙思想との折衝など、植村理解に必須の問題に及ぶ。

 第2作『闘う植村正久』は来年2月、第3作『教会と植村正久』は同9月、刊行予定。なお来年は植村生誕150年にあたります。

8月新刊
キリスト教綱要
改訳版
第1篇・第2篇

ジャン・カルヴァン 著/渡辺 信夫 訳
A5判 600頁 定価4,725円 30108
 1962年から65年にかけて刊行され40年以上にわたって読み継がれてきた渡辺信夫訳『キリスト教綱要』の改訳版が、いよいよ刊行開始!
 旧訳を全面的に見直し、いっそうの正確さと利用しやすさを追及。特に朗読奉仕者たちの意見を採り入れた結果、流麗な日本語に。文字も大きくし、読みやすい組み体裁を実現。是非お手にとってお確かめください。
                                          
8月新刊
瞑想とキリスト教
牧師が試みた
禅・タオ・密教の世界

長谷川 正昭 著
46判 240頁 定価1,995円 51595
 観念的な信仰に疑問を抱き、信仰の新しい形を模索して型破りの試行錯誤を繰り返してきた歩みを、牧会者としての自分史と重ねつつユーモラスに語った、ユニークな瞑想論。
 現代人に向けた体験的信仰入門書としても秀逸。著者は現在、聖公会司祭。
7月新刊
いやしから救いへ
心の病いとその救い 2
富坂キリスト教センター 編
46判 252頁 定価2,100円 41974
 『心の病いとその救い』が好評をもって迎えられて16年。
 その後の教会や病者をめぐる環境の変化を踏まえながら、特に今回はうつ、統合失調症の苦しみに大きなスペースを割きつつ、病むものと共に歩む教会のあり方を、医師・牧会者・カウンセラー等の多様な立場から考察した共同研究の成果。
7月新刊
賛美歌にあった
「君が代」

石丸 新 著
46判 200頁 定価1,785円 21303
 かつて讃美歌集には「君が代」が載っていた。
 明治22年山下楢之介編『賛美歌』から昭和18年『興亜少年讃美歌』まで…。
 なぜ賛美歌に君が代が?
 著者の探求は、愛国を歌う賛美歌や「みいつ」等の歌詞にも及ぶ。
 綿密な書誌的調査と考察を通して、忘れられていたもう一つの賛美歌史がよみがえる。
 賛美歌の歴史を通して、信教の自由と平和を考えるための貴重な労作。
7月新刊
現代新約注解全書
ヨハネの黙示録 上巻
序説
佐竹 明 著
A5判 260頁 定価5,040円 11164
 綿密な釈義的作業に基礎づけられた、ヨハネ黙示録の本格的概論。著者は、見幻者ヨハネが、当初パレスチナ地方で間近い終末の到来を説いていたユダヤ教黙示者であったが、小アジアに移住後キリスト教に接し、キリスト教の預言者となったとの見解をとる。黙示録の中には、キリスト教的要素を殆ど含まない段落が少なからず存在するが、これは著者によれば、ヨハネがユダヤ教時代に書いたものを殆どそのまま素材として用いるためである。著者はこの、黙示録の段階的成立説に立ちながら、黙示録をいわばより立体的に考察し、そこに見られる神、キリスト、救済、教会、終末等に関する、新約聖書の中にあって独特な発言に新しい光を投げかける。

*長く品切れだった旧版(上下2巻)を前面増補改訂、3巻本として刊行予定。本巻は、新たに書き下ろされた序説部分に相当、黙示録の全体像を明らかにする。
*本書のドイツ語版は近くマイヤー注解シリーズに収録される。黙示録に関する世界最高水準の注解。

6月新刊
ヨハネの黙示録に学ぶ
黙示録は私たちに
何を問いかけているか

秋田 稔 著
46判 310頁 定価3,150円 12772
 ヨハネ黙示録の原文そのものに即し、時代的背景を踏まえ、何を語ろうとしているかを学び、その上で、危機的な歴史的現実に生きるわれわれに、キリストに従い、終末信仰の堅持を強く訴える。
 秋田氏主宰「私たちの聖書勉強会」の共同研究によるマルコ福音書、ローマ書に次ぐ成果。

【著者既刊】
『イエスの生と死(上)』(マルコ福音書1〜9章)
『イエスの生と死(下)』(マルコ福音書10〜16章)
『パウロは私たちにとって誰なのか(上)』
(ローマ書1〜8章)
『パウロは私たちにとって誰なのか(下)』
(ローマ書9〜16章)
以上 小社より既刊

6月新刊
バーゼル
ライン河畔に息づく
死と生の文化

横手 征彦 著
46判 358頁 定価3,150円 22119
 バーゼルは中世以来、独特の精神文化を育んできた。戦乱や黒死病などの常に身近にあった死を見つめつつ、同時に生命を謳歌し希望に生きる。そうした精神的・進行的系譜を、ホルバインやエラスムス、エコランパディウスやグリュナエウス、ブルクハルトやニーチェ、バーゼル宣教会やカール・バルト、ヘッセ等等、芸術や学問や宣教に携わってきた多様な人々の生き様に探った、異色都市の精神史。図版多数。
6月新刊
共に生きようとされる神 3

コリントの信徒への
第一の手紙 一三章

戸田 伊助 著
46判 430頁 定価2,205円 52134
 著者が主催する聖書集会での講義を「共に生きようとされる神」(全3巻)として刊行する。本巻にて完結。
 自己贈与的な愛を啓示する自由な人格的主体者、「生ける神」を、聖書から学ぶ。

 【共に生きようとされる神 全3巻】
1 十字架につく神〜十字架上の七つの言葉
2 うめき〜ローマの信徒への手紙七章・八章
3 愛〜コリントの信徒への第一の手紙一三章

6月新刊
能ドラマと聖書
響き合う女性たちの物語
湯浅裕子 著
46判 90頁 定価1,260円 12754
 能と聖書から五つの物語を選び出し、そこで物語られる女性たちの声に耳を澄ます。
 さまざまな抑圧の中にあって、自らの生きる道を求め続けたヒロインたちの、生の響き合いを通して、異文化交流的な聖書読解の新たな展望が拓かれていく。
(著者は国際基督教大学、同志社大学で学んだ後、サンフランシスコ神学大学院、エディンバラ大学等で学ぶ。京都にて国際能楽研究所を主宰し、長年にわたり異文化交流的な観点からキリスト教の土着化・文脈化を探求。)
5月新刊
ボンヘッファーと
その時代
神学的・政治学的考察
宮田光雄 著
A5判 430頁 定価3,990円 30574
 現代の教会と神学に大きな影響を与え続けているボンヘッファーの生涯と思想を、その主要な作品に即して丁寧に読み解いていく。
 名著『ボンヘッファーを読む』(岩波1995年)に大幅加筆、特に今回、婚約者との往復書簡に顕れた愛の構造や、東独社会主義政権下での受容史などの分析を増補し、「著者のボンヘッファー研究の集大成」と呼ぶにふさわしい大著となった。
5月新刊
司教と貧者
ニュッサのグレゴリオスの説教を読む
土井健司 著
46判 224頁 定価2,520円 22751
 「カッパドキア三教父」の一人ニュッサのグレゴリオスが実際に教会の講壇で語った説教3編を収録。
 貧者や病者といった社会的弱者への奉仕を説き、高利貸しを舌鋒鋭く糾弾する「社会的な説教」。
 訳者による周到な解説と資料により、4世紀の教会の姿が生き生きとよみがえる。
5月新刊
賀川豊彦
愛と社会正義を追い求めた生涯
ロバート・シルジェン 著/
イエスの友会 訳/
賀川豊彦記念松沢資料館 監訳
A5判 413頁 定価4,200円 21302 
 信仰と社会との関係を巡り、賀川の遺産が再び注目されている。本書は、アメリカで生活協同組合運動や環境保護運動に従事する著者が、ユニークな視点から描き挙げた賀川伝の大作。
 賀川豊彦像を、キリスト教伝道活動、労働運動、農民組合運動、協同組合運動、平和運動などの多方面から迫り、その全体像を描き出すことに成功している。ことに、これまで知られることの少なかった厖大なアメリカ側の資料を駆使していることは意義深い。今後、賀川豊彦を積極的に評価する人も、批判的に見る人も、まず本書を読むことにより、賀川豊彦をよりよく理解する新たな視点や洞察を得るはずである。
4月新刊
十五年戦争期の
天皇制とキリスト教

富坂キリスト教センター 編
46判 620頁 定価5,985円 21301 
 「天皇制の狂奔期」とも称すべき十五年戦争の時代、日本のキリスト者たちはいかなる態度決定を迫られ、どのような信仰を告白していたのだろうか。無教会からカトリックにわたるほぼ全教派およびキリスト教系学校の、戦時体制に対する協力と抵抗の諸相を克明に調査・解明。
 教会史はもとより憲法学・政治学から教育学に及ぶ、学際的な一大共同研究プロジェクトの成果。
4月新刊
マルコが語る
主イエスのメッセージ

茂 洋 
46判 300頁 定価2,205円 12783
 神学者としての深い研鑽と豊かな牧会経験とに裏打ちされた、茂牧師の定評ある講解説教集。
 1世紀の信徒たちに「聞いてもらうために書かれた」最古の福音書、その生き生きとした主イエスの姿とメッセージを、現代の信徒のためによみがえらせる。
【著者略歴】
1930年生まれ。同志社大学大学院、オベリン大学大学院卒。神学博士(同志社大学)
神戸女学院名誉教授。日本基督教団仁川教会前牧師。
【著書】
『ティリッヒ神学における存在と生の理解』『見えること見えないこと』『一人一人に与えられる賜物』他。
4月新刊
ゴスペルフォーラム
君に贈る5つの話
宮平 望 
B6判 132頁 定価1,155円 51740
 若手気鋭の神学者ミヤヒラ教授が、学生たちに語った、とっておきのキリスト教秘話。福音は面白い!青年のための入門書に最適!

 目次より
第1章 魔法の世界
     〜日々あふれる魔法の数々
第2章 私の奇跡体験談
     〜偶然を装う神のユーモア
第3章 カーテンコール
     〜天国を見る唯一の瞬間
第4章 忠実な「裏切り者」ユダ
     〜神の不思議な計画
第5章 ユーモアの世界
     〜日々あふれるユーモアの数々

3月新刊
ユタ州とブリガム・ヤング
アメリカ西部開拓史における暴力・性・宗教
高橋 弘 
46判 330頁 定価2,415円 22120
 アメリカ生まれの独特の宗教として知られるモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)。その教団の拡大とユタ州定着に当たって辣腕を振るった「第2代大管長」ブリガム・ヤング(1801-1877)の思想と行動を、アメリカ西部開拓史の歴史的・社会的文脈において叙述する。
 教団内部の権力闘争にともなう暴力事件、多妻婚への非難に対する対応、先住民との確執、また長く隠されてきた「マウンテン・メドウズの虐殺」などを、多くの資料を通して解明する。巻末におかれた29頁にわたる膨大な年表は、ブリガム・ヤングの大管長就任以後の12年間に焦点を絞り。教団の動向を明らかにした貴重な労作。
【関連著書】
『素顔のモルモン教』税込2,520円(新教出版社刊)
3月新刊
新約聖書の礼拝
初期教会におけるその形を尋ねて
フェルディナント・ハーン 著/越川弘英 訳
46判 180頁 定価2,100円 32438
 新約聖書とその周辺文献の精査を通して、初期教会の礼拝の構造に見られる驚くほどの自由さと、多様さの中から、礼拝が次第に形作られていくプロセスを興味深く学べる1冊。
 また、ユダヤ教の礼拝、またそれに対するイエスの態度が、初期共同体の礼拝形成に与えた影響が明らかにされる。
 1968年に学術誌に発表され、その後別なシリーズに再録、更に英訳が出るなど、コンパクトながら長く読み継がれている基礎的な文献。
3月新刊
カルヴァンの
『キリスト教綱要』を読む
渡辺信夫 
46判 256頁 定価2,205円 32436
 『キリスト教綱要』の翻訳と研究に生涯を賭けてきた著者による、最も信頼できる入門書。
 広大な『綱要』の世界を、改革者の時代状況・思想状況に立ち戻りながら、的確・平易に解説する。今日、日本の教会で『綱要』を読む意義を力説。
 なお『キリスト教綱要』の全面改訳版はいよいよ今年8月刊行予定。
2月新刊
アメリカンボードと同志社
1875-1900
ポール・ボラー 著/北垣宗治 訳
A5判 291頁 定価2,940円 22663
 宣教師たちと同志社大学との、四半世紀にわたる協力関係の変遷をめぐる研究。
 19世紀プロテスタンティズムが明治初期の日本人に与えた精神的影響、また自立した学校を目指す日本人たちとの葛藤を通して、宣教師たちの宣教目的が変化していく興味深いプロセスが、ハーバードに所蔵されている膨大なアメリカンボード文書を通して明らかにされる。

【著者】Paul Franklin Boller Jr. 1916〜2004年
イェール大学を卒業し、大学院在学中、海軍に応召、日本語学校で集中的に学ぶ。戦後、進駐軍の一員として日本で勤務中に日本思想史に関心を抱き、ラトゥレット教授の指導の下に学位論文完成。それが本書の元となった。サザン・メソジスト大学やテキサス・クリスチャン大学などで歴史学の教授として教鞭をとる。他多数著書有。

2月新刊
行為と存在
組織神学における超越論と存在論
D・ボンヘッファー 著/池永倫明 訳
A5判 260頁 定価4,725円 30308
ボンヘッファーは、1927年(21歳)ベルリン大学神学部に、博士論文、『聖徒の交わり』を提出して、社会学を媒介とした啓示論的組織神学構築を目指して、教授資格論文、『行為と存在』を完成して、その俊才を注目された。
 社会学的範疇と神学的範疇を結びつけて、教会論を展開した『聖徒の交わり』に続いて、そこで開示した「教会として存在するキリスト」の現実存在を、ボンヘッファーはハイデッガーをはじめ、隆盛を極めた存在論哲学が提示した「存在と行為」の二分法の批判的分析を、啓示信仰の光に照らしながら教義学として敢行し、そこで「存在理解の場所である教会を、行為と存在の統一として登場させることに成功した」(E・ヴォルフ)。そこで彼は、指導教授、ゼーベルクの期待に反して、バルトの啓示神学の流れに掉さす教義学者の主体性を鮮明にし、そこから嵐の中で教会と神学のための戦いへと出発する。
 ボンヘッファーの生涯の中で、若く新鮮な神学者の生気に溢れる貴重な価値と意味とを保持するこのユニークな教義学的秀作を、最新の『全集版』による苦心の全訳で贈る。
(『行為と存在』は以前『ボンヘッファー選集』第二巻(1963年)に収録されていましたが、この度まったく新しい訳となりました。)
2月新刊
ギリシャ人には
愚かなれど

−福音と西洋文化−
レスニー・ニュービギン 著/矢口洋生 訳
46判 232頁 定価2,310円 32668
 原著は近々1985年刊行だが、すでに宣教論における古典とも言われる名著。西洋化・近代化と共にあった宣教観を根底から覆し、近代世界の基にある認識=価値構造に対して、福音の言葉を(たとえ「愚か」に見えようと)敢然と対峙させよう、と呼びかける。西洋文化をこそ「異教的」と捉え、欧米を「宣教する」側ではなく、むしろ福音宣教の新たなフロントと位置づける著者の主張は、その後の宣教論に大きなインパクトを与え続けている。われわれ日本の教会にとっても、真の伝道とは何かを深く考えさせる。
★平易な言葉で書かれ、翻訳も読みやすいので、今後の伝道のあり方について考え・学ぼうとする全ての牧師・信徒向きです。
1月新刊
大森講座22
カルヴァンの神学と霊性
−「来るべき生への瞑想−
吉田 隆 
46判 102頁 定価1,050円 31696
 著者は「霊性とは信仰のかたちである」と定義した後、カルヴァンの主著『キリスト教綱要』第二版(1539年版)に注目し、とりわけ「キリスト者の生活について」の論述を緻密に読み解きながら、改革派神学における霊性の意味づけを考える。
 新たな「霊的カルヴァン」像をも提示する好著。
1月新刊
三位一体論的神学の
可能性

あるべき「社会」のモデルとしての三一神
松見 俊 
A5判 270頁 定価4,620円 32702
 キリスト教の中心的教理である三位一体論の新たな社会的アナロジー理解を追及。
 バルト、パネンベルク、モルトマン、ボフなどとの対話を通して、古い教理の驚くべき革新性を明らかにした意欲的研究。松見俊氏は西南学院大学神学部教授(実践神学、現代神学担当)、牧会学博士。